右背中の痛みに考えられる3つの原因とは?
背中の痛みは、筋肉のこりや痛みが原因と考える方が多いのではないでしょうか。
でも、マッサージやストレッチだけでは良くならない痛みが多々あります。
なぜ、右背中の痛みは、それらの方法だけでは良くならないのでしょうか?
考えられる背中の痛みの原因について紹介します。
右背中の痛みは、3つの原因が考えられます
1.骨格の歪みが原因で起こる痛み
片方で同じ荷物を持ち続けたり、足を組む癖があったりすると、体のバランスが崩れてしまいます。
背骨や肋骨に捻れ、歪みがあると、バランスを中心に保つため、筋肉に余計な負担がかかります。
その状態で日常を過ごしていると、徐々に背中の痛みを引き起こしてしまいます。
朝起きていたり入浴後は楽だけれど、一日を過ごしていると痛みがきつくなる場合は、骨格のゆがみを疑う必要があります。
2.筋肉の緊張や損傷が原因で起こる痛み
慣れない動きをしての筋肉疲労や、長時間、同じ姿勢で作業をすることで筋肉が部分酷使され、背中の痛みを引き起こします。
急な動作や伸び、咳やくしゃみなどにより、背中の筋肉を損傷する肉離れも、痛みの原因となります。
急性のケガの場合は、原因が分かりやすいですが、原因が分からない場合でも、判断するポイントとして、体を動かすと痛みが走るというものがあります。
3.内臓の疲労や疾患が原因で起こる痛み
・肝臓の疲労、または疾患
食生活が乱れたり、ストレスを抱え込むことにより、肝臓が疲労すると、右の背中の緊張を引き起こし、こりや痛みの原因となります。
肝炎や肝臓がんなどの疾患でも症状が重篤になってくると、右の背中の激痛に加え、黄疸、発熱、食欲不振、吐き気などの症状もみられます。
・胆石症や胆嚢疾患
食生活の乱れやストレスで、内臓に負担をかけ続けると、胆石症や胆嚢炎を引き起こしてしまいます。
右のわき腹の激しい痛みが特徴的で、時には右の背中にまで痛みが波及することもあります。
吐き気や嘔吐、黄疸などの症状がみられるのも特徴です。
こんな痛みは、すぐに医療機関にかかりましょう
体の動作に伴って感じる痛みは、大半が骨格・筋肉が原因の痛みだと考えられます。
これらの痛みは、程度が軽ければ経過をみて、医療機関にかかるかかからないかを判断しても良いでしょう。
一方、内臓が原因の痛みは、症状が進行してから自覚することが多いのが特徴です。
内臓が由来の痛みは、じっとしていても痛みが続くことです。
右背中の痛み、それぞれの対処法
1.骨格が原因で起こる痛みの対処法
背中の痛みに関係する骨格の歪みは、背骨と肋骨が大半です。
これらは、慢性的な不良姿勢が一番の原因となります。
痛みを緩和させるポイントは、これらを適度に動かし、歪みを少なくすることです。
そこで効果的なのが、この動作です。
日常の動きのほとんどが、体の前で行われるため、背骨も肋骨も丸く縮こまっている人が多いです。
その縮こまりを取るために、バンザイや、手を後ろで組んで胸を張るなどの動作を1日に数回するだけでも、非常に効果的です。
これらの動作をしても、痛みが緩和しない場合は、整体などで骨格の調整をしてもらう必要があります。
2.筋肉が原因で起こる痛みの対処法
筋肉のこりや痛みを取るためには、ストレッチが効果的です。
特に、前屈をして背中を伸ばす動作、両手を握るように前で組んで、腕を伸ばしたまま、ゆっくりと更に前に伸ばしていく動作が、有効です。
これらのストレッチをしても、いっこうに症状が緩和しない場合は、治療が必要になってきます。
3.内臓が原因で起こる痛みの対処法
肝臓や胆嚢をはじめとする内臓の状態を良くするためには、日頃の生活習慣を見直す必要があります。
・肝臓の状態を良くするための注意点
過度のアルコールや砂糖の摂取、薬の服用は肝臓に大きな負担がかかります。
症状の程度によって、アルコールや砂糖の摂取を控え、不必要な薬の服用を避けることが大切です。
また、リラックスする時間を作り、イライラすることを減らすことも肝臓の状態を良くするためには、不可欠です。
・胆石症を予防し、胆嚢の状態を良くするための注意点
胆嚢は、食事の摂り過ぎ、特に脂肪の多い脂っこいものを好む人が、状態を悪くします。
食事内容で脂肪の多い脂っこいものを控え、野菜や果物といった植物性のものの比率を上げることが重要です。
まとめ
右背中の痛みは、原因や程度により、対処法が大きく異なります。
放っておいて改善していくものから、すぐに医療機関にかかる必要性のあるものまで、様々です。
体の動作に伴う痛みなら、骨格や筋肉が原因で痛みを引き起こしている可能性が高く、安静にしていても感じる痛みは、内臓の疲労や疾患が原因になっている可能性が高いです。
いずれにしろ、症状のきついもの、長引くものは専門家に診てもらうことが大切です。
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この記事の著者
著者:加藤 将太郎
柔道整復師 鍼灸師
2011年に創輝鍼灸整骨院に入社。以来現場で施術を行う。HP内の医療・健康系記事を担当。医学論文や厚生労働省の発表などを元としつつ、多くの臨床経験をもとにした経験的な改善について提案を行う。
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創輝(そうき)鍼灸整骨院
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