顎関節症でマウスピースや噛み合わせの治療で治らない人の隠れた問題

大阪の整体創輝鍼灸整骨院

顎関節症でマウスピースや噛み合わせの治療で治らない人の隠れた問題

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顎関節症でマウスピースや噛み合わせの治療で治らない人の隠れた問題

顎関節症の方の多くは、最初に歯科医や口腔外科を受診されます。

マウスピースや噛み合わせの調整で改善すれば良いのですが、治らずに悩んでいる方が多い症状です。


今回ご紹介するMさんは、20代の大学生の女性です。

ある日、口を大きく開けることができなくなりました。


あくびをしようと口を開くと、顎にズキッと痛みが走ります。

開きかけた口も、思わず躊躇してしまいます。


気になって口を開け閉めしてみると、途中までしか痛みなく開けることができません。


かかり付けの歯医者さんに通院したところ、顎関節症と診断を受けました。

その後、口腔外科に行ってマウスピースをつけて寝たりもしましたが、思ったようには改善しません。


あくびをするとき、友人と話していて笑おうとしたとき、食事をするとき。

日常のふとした瞬間に強い痛みを感じる生活が続き、とても不快な思いをします。


特にMさんが望んでいたのは、食事についてでした。

(すっごく食べづらい……。口がしっかり開かないだけでこんなにも食べづらくなるんだ)

口を小さく開けて食べるのは、あまり気持ちのいいものではありません。


特に大きな口でかぶりつく食べものは、食べれなくなりました。

(ハンバーガーを思いきり食べたいなあ)


もう一度ハンバーガーをガブリとかぶりつきたくてたまらなくなっていました。


その後も改善が見られなかったことで、Mさんは当院に来院することになります。


当院では症状を伺い、検査をしていきました。

その結果、いくつかの原因が分かります。


一つ目は顎の関節のバランスが崩れていること。

顎の骨の動きが左右非対称になることで、噛み合わせが悪くなっていました。


二つ目は首の関節バランスが崩れていたこと。

首と顎は、筋肉・神経・血流など、様々な面で深く関係しています。


三つ目は、姿勢が悪くなっていたこと。

姿勢もまた、口の開き方と関係していることが日本顎関節学会の研究でも分かっています。


Mさんはこれら複数の原因が重なり合って、顎関節症を引き起こしていました。


また、Mさんは慢性的な肩凝りや耳鳴りといった不調も抱えていました。

これらの症状も上の3つの原因が原因となっていることがとても多い症状です。


お体の問題点と、どのような治療をしていくのかお伝えしたとき、Mさんは一つだけ気になる点がありました。


「猫背が治ると、身長が高くなってしまわないですか?」

Mさんはご自身の身長が高いことを気にしていました。

コンプレックスに感じて、背中を丸くして過ごすことが自然となっていました。


猫背が改善すれば、見た目の身長が伸びることは避けられません。


ただ、姿を見た人の印象はまったくの別問題。

スラッとした美しい立ち姿は、むしろ良い印象を与えてくれます。


もともとMさんは骨格のガッシリしたタイプではなく、スラリとした体型をしていました。

だからこそ、良い姿勢の良い面をお伝えし、不安の解消に努めました。


Mさんの顎や首の骨格を整え、姿勢を良くします。

すると顎はスムーズに動くようになり、大きな口を自然と開けられるようになりました。


「なんでも気にせず食べれるようになりました」

と報告を受けました。

また、長年あった肩こりや耳鳴りも解消されました。


Mさんはとても喜んでくれました。

そして院内でも笑みを浮かべるときがありましたが、そこには顎を気にしたそぶりは一つもありませんでした。

きっと普段の生活でも、友達との会話で自然と笑い、食べたかったハンバーガーをかぶりついていることでしょう。


首は大きな影響をいろいろな場所に与えます

顎関節症でお悩みの方の多くは、「噛み合わせ」や「顎周りの筋肉の緊張」といった、顎自体の問題だと考えている方が多いです。

顎が痛いんだから、顎が原因じゃないの、と思った方もいるかもしれません。


もちろんマウスピースや噛み合わせを調整で良くなるケースもたくさんあります。

ですが、それらの治療をしても、治らないとお悩みの方も少なくありません。


そのような方の場合、顎だけの問題ではなく、首のバランスの崩れが原因となっているケースが多いのです。


首の関節のバランスが崩れると、次の問題が起きます。


一つ目は、首の骨が土台になっている関係で、頭蓋骨のバランスも崩れてしまうこと。

そして頭蓋骨のバランスが崩れることで、顎の動きに左右対称が失われて、顎関節症を引き起こします。


二つ目は、首周りの筋肉の多くが、顎の動きに関係する「頭蓋骨」と「顎の骨」と繋がっていること。

そのため筋肉の緊張が左右で違いが起き、直接的に顎の動きに影響を与えます。


顎関節症の方が慢性の肩や首のこりに悩まされるのも、ここに関係があります。


三つ目は、首から頭部全体に関係する神経、血管、リンパ管が走っていること。

顎周りの筋肉が疲労したり、むくんだりして、動きが悪くなってしまいます。


顎関節症の方に頭痛や耳鳴りといった症状が多いのも、神経や血管の流れが悪くなって引き起こされます。


このように、首が悪くなることで、顎関節症だけでなく、頭痛、耳鳴り、めまい、肩こりなど様々な不調を引き起こす原因となります。

そのため、普段からバランスを崩さないように気を付ける必要があります。


たとえば、

  • ・首がだるいからと左右に振る
  • ・ポキポキと首を鳴らす
  • ・長時間頬杖をつく
  • ・スマホや携帯ゲーム機でうつむいて使用する

といった習慣は、首の関節のバランスを崩す大きな原因になります。


心当たりのある方は、避けるようにしてください。


当院での顎関節症の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。


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院情報

院名

創輝(そうき)鍼灸整骨院

院長

尾原秀祐

所在地

〒558-0003
大阪市住吉区長居3-2-3-1F

最寄駅

JR阪和線 長居駅から徒歩30秒
地下鉄御堂筋線 長居駅から徒歩2分

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受付時間
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