機能性ディスペプシアで体重減少する方の対策で逆効果になっている事
機能性ディスペプシアは、何らかの原因で胃の機能に問題が起きて、様々な不調を引き起こす症状です。
引き起こされる症状は多岐にわたりますが、その中の一つに、体重減少があります。
一般的には慢性化しやすく、薬を飲んだり、食事をたくさん取ってみたりしても、改善が見られないと悩むケースが少なくありません。
当院に来院されたKさんも、機能性ディスペプシアからの体重減少に悩まされた患者さんの一人です。
Kさんは40代の女性で、普段は看護師として働かれています。
そんなKさんが機能性ディスペプシアの症状に悩まされ始めたのは、およそ半年ほど前のことです。
これまではほぼほぼ一定だった体重が、少しずつ減りはじめました。
「最初は気にしてなかったんですけど、前より5キロも体重が減ってしまって、さすがに痩せすぎだなって気になりました」
体重が減少していくのに合わせて、不眠や冷え性といった症状にも悩まされるようになってしまいます。
Kさんは病院を受診して検査をした結果、機能性ディスペプシアの診断を受けました。
処方された薬を飲んでいましたが、改善が見られません。
また、以前から定期的に整体にも通っていて、治療を受けていたのですが、こちらも改善には繋がりませんでした。
「がんばって食べるようにしてるのに、体重が少しも増えないし、どうしたら良いのか分かりませんでした」
病院でも通っていた整体でも治らなかったことから、Kさんは別の治療を探し始めます。
そんな時、当院のHPを見たことで、来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Kさんのお体の問題点が分かりました。
自律神経のバランスが乱れることで、内臓の機能が低下し、食べ物の消化や吸収する力が落ちて、体重の減少を招いていました。
自律神経を乱す原因としては、不規則な睡眠時間と食事という2つの問題が、不調を招いていました。
この中で、睡眠時間は夜勤が関わっているため対策が難しく、またKさんご本人は、長年お仕事をされていて、それほど問題には感じていませんでした。
というのも、夜勤の影響は自覚できていて、前後に睡眠を多めに取ったりと、ある程度のリカバリーも可能だったためです。
ただ、長年の夜勤により、見えないところで負担が蓄積していました。
その上で症状を引き起こしたのが、食事の問題です。
Kさんは夜勤の時は忙しく、食事が手軽なものですましてしまい、胃腸に負担をかけてしまっていました。
その結果、胃や腸の働きが低下して、便秘にもなっていました。
腸と自律神経は相互に影響を与え合っています。
腸への負担が蓄積したことで、腸内環境が悪化し、自律神経の乱れを引き起こしていました。
「便秘はあったけど、まさかそれが問題だとは認識してませんでした」
「体重を増やそうと量を食べたり、脂っこい食事をしてたことが、逆効果になっていたとは思いませんでした」
当院の治療では、Kさんの胃腸の状態を活発にし、自律神経を整える治療をしました。
治療と並行して、Kさんには普段の食事に気をつけてもらいます。
当院の治療を続け、Kさんにもお伝えした食事内容を実践してもらった結果、症状は着実に改善されていきました。
お通じを毎日出るようになり、自律神経が整いはじめました。
また、しっかり寝られるようになり、体重も元通りにまで増加していきました。
抱えていたお悩みが解決したことを確認し、Kさんの治療を終了しました。
今では、体重を気にせず、また体調もよく日々を過ごされていることだと思います。
機能性ディスペプシアによる体重減少を改善するために大切なこと
機能性ディスペプシアは、一般的に治りづらい症状の一つとされています。
検査を受けても原因が分からず、薬を飲んでいても改善が見られない、と悩む方が多くいます。
また、胃痛や胃もたれなどが出ることで、思うように食事が取れなくなったり、消化や吸収の働きが低下してしまうことで、食べているのに体重減少を招いてしまう方もいます。
機能性ディスペプシアによる体重減少に悩む方に多いのが、腸の状態が悪くなることで、食べものの消化や吸収が上手く行っていないケースです。
内臓と自律神経は、自律神経やホルモンバランスなどによって、お互いに影響を与え合っています。
そのため、内臓が疲れて状態が悪くなると、自律神経が乱れやすくなります。
そして、自律神経が乱れると、内臓の状態が悪くなってしまいます。
特に体重を増やそうと思った方は、無理してたくさんの量を食べたり、揚げ物をはじめとしたカロリーの高いものを頑張って食べることが多いです。
その結果、良かれと思ってしていることが、かえって内臓が疲労させてしまうことになりがちです。
機能性ディスペプシアからの体重減少には、普段の食事に気をつけ、内臓を良い状態を保つことがとても大切です。
内臓を元気にするためにも、次の3つのポイントに気をつけてください。
・水をしっかりと飲む
・脂の多い肉、砂糖の取り過ぎに気をつける
・野菜や果物を積極的に食べる
これらのポイントは、胃腸への負担を減らすことで、自律神経も整えるのに効果的です。
内臓の状態が良くなれば、自然と消化や吸収も良くなります。
体重の減少を止めようと思うと、どうしてもカロリーの高いものを取ろうとしてしまいがちですが、まずは胃腸がしっかりと働けるようになることが先決です。
心当たりのある方は、高カロリーを求めるよりも、胃腸が良い状態になる食事を取るようにしてください。
当院での機能性ディスペプシアの治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
他の機能性ディスペプシアの改善例はコチラ
・なぜ機能性ディスペプシアは自律神経を整えることが重要なのか?
・機能性ディスペプシアが、食べられないという悩みを招く理由とは?
・なぜ機能性ディスペプシアの改善にストレスの解消が大切なのか?
・機能性ディスペプシアの方が倦怠感にも悩まされやすい理由とは?
・機能性ディスペプシアと眠れないのには、同じ原因が関係していた?
・機能性ディスペプシアに悩む子供が抱えている意外な原因とは?
・機能性ディスペプシアとニキビを治らなくしていた共通の原因とは?
・機能性ディスペプシアの吐き気に悩む方の多くが気付いていない原因
・機能性ディスペプシアで胃もたれに悩む方の多くが抱える原因とは?
・機能性ディスペプシアによる食欲不振の方の多くが気づいていない原因
・機能性ディスペプシアの人がやってしまいがちな、食事の勘違いとは?
・機能性ディスペプシアからのひどい倦怠感が改善した理由とは?
・機能性ディスペプシアと自律神経失調症に共通する、ある原因とは?
・機能性ディスペプシアで体重減少する方の対策で逆効果になっている事
Follow @ichou_senmon Tweets by ichou_senmon
院情報
院名
創輝(そうき)鍼灸整骨院
院長
尾原秀祐
所在地
〒558-0003
大阪市住吉区長居3-2-3-1F
最寄駅
JR阪和線 長居駅から徒歩30秒
地下鉄御堂筋線 長居駅から徒歩2分
治療時間
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
16:00~20:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
休診日
土曜午後・日曜・祝日