ゲームの遊び方が悪いと自律神経が乱れて子供が情緒不安定になってしまう?
子どもが急に情緒不安定になって、すぐに怒りだしたり、泣きだしたりしてしまう。
一体どうして……? と心配になっている親御さんが増えてきています。
原因が分からず子どもの情緒が不安定だと、子育ての負担も大きくなってしまいます。
今回ご紹介するのは、情緒不安定になった娘(Sちゃん)に困っている主婦のFさんのケースです。
「突然イライラしだしたり、すぐに泣きだしたりするんです」
そう言ってお母さんに連れられたのは、小学生の女の子。
いつも情緒不安定なわけではなく、時おりなってしまうのだと言います。
また他にも、習い事をしていて、まったく集中力を失ってしまうこともあるようです。
Fさんも何とか落ち着かせよう、なだめようとして、疲れてしまいます。
用事や約束をしていても、急に騒ぎだし、間に合う時間に家を出れないことが起きたりして困っていました。
Sちゃんのお体の状態を確認してみると、首のバランスが崩れてしまっていることが分かりました。
いつから続いていますか?
その前後でなにか首のバランスが悪くなることはしていましたか?
このような質問をしていくと、お母さんに思い当たる節があるのが分かりました。
「そういえば、最近携帯ゲーム機を3時間ぐらい続けてやってました」
症状が出る前、長時間いつもよりも熱中して遊んでいたようです。
このときゲーム機を手元に持って遊んでいたため、真下を向くような、首が折れ曲がった状態が長時間続きました。
あまり一般的には知られていませんが、首のバランスは自律神経に大きく関わっています。
首に負担をかけることで、自律神経が乱れてしまうケースが少なくありません。
Sちゃんの首のバランスを整えます。
そしてお母さんには、ゲームを遊ぶうえで気を付けてほしい点をお伝えしました。
首の状態が安定するにしたがって、Sちゃんは落ち着きを取り戻しました。
自律神経を乱す子が増えている
ここ数年、急にイライラしだしたり、突然泣きだしたり、まったく落ち着きがなくなるといった、情緒が不安定になっている子が増えています。
なんだか子どもの様子がおかしい、と感じてはいても、どうすれば良いのか、原因も分からず悩む親御さんが多くいます。
- 不安定な時期と落ち着いている時期がある
- 一定周期で繰り返す
- 思い当たるような原因が分からない
といった点が特徴的です。
そのような子の体の状態を確認すると、ここ数年はゲームで下を見すぎて首のバランスが悪くなっているケースが目立ちます。
どうして首が悪くなるのか?
「首が悪くなっていますが、思い当たる原因はありませんか?」
その原因を聞いてみると、ある共通した習慣がありました。
それは長時間手元で、下を向いてゲームをやり続けていることです。
携帯ゲーム機(やタブレット)を手元に置いて長時間遊んでいると、画面を見るために首が強く曲がった状態になってしまいます。
そのため同じゲームをするとしても、顔が前を向くテレビ画面で遊ぶ場合には、比較的影響が少ないことが多いです。
どうして首が悪いと自律神経が乱れるの?
自律神経は大雑把にいうと、興奮する「交感神経」と、リラックスする「副交感神経」に分かれます。
怒りっぽくなったり泣き出したりする場合には、この自律神経の振れ幅が極端になっています。
自律神経は脳から首を通って神経が全身に伸びています。
そのため首に負担をかけ続けると、自律神経が乱れやすくなってしまいます。
どうしたら良いの?
ゲームは想像力を豊かにしたり、考える力を養えるという良い面もあります。
ですが、遊び方によっては体を壊しかねません。
ではどうしたら良いのでしょうか?
当院では来院された患者さんには、次のような点を気を付けていただいています。
- ・長時間の使用はせず、時間を決めて遊ぶ
- ・ゲーム機を持つ位置を高くして、首が折れ曲がらないようにする
- ・できるならテレビ画面でゲームをする
これらの点に気を付けることで、首への負担を最小限に減らせます。
子どもが情緒不安定や体調を崩しやすいと悩まれていて、ゲームを悪い姿勢でやらせ過ぎていると感じている方は、ぜひ参考にしてください。
創輝(そうき)鍼灸整骨院
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