病院で検査をして異常がないめまいは、首が関係している?
めまいは病院で検査を受けても原因が見つからず、また治らないと悩んでいる方の多い症状です。
深刻に悩んでいても、原因が分からないためにこれといった治療を受けられず、どうしたら良いのかと途方に暮れてしまう方も少なくありません。
当院に来院されたNさんも、めまいに深刻に悩んだ患者さんの一人です。
Nさんは60代の男性です。
めまいが発症したのは、当院に来院するおよそ3か月前。
お母さんの介護が必要で、同時期に奥さんが膝の手術のために入院した、非常に忙しい時期のことです。
Nさんはお母さんの介護や奥さんのお見舞いで、心身ともに疲れがピークに達していました。
体の調子もあまり良くなく、首肩が慢性的に痛くなり、めまいが発症してしまいます。
体がふらついたり、体の傾斜感に悩み始めました。
電車でじっと立っているのも、何かに掴まる必要がありました。
「少し出歩くのも怖かったです。階段も手すりを持たないと、昇り降りが不安で仕方ありませんでした」
めまいがひどい時には、耳鳴りや不安感、胃もたれがすることもありました。
寝ている時も寝汗をひどくかき、三回ほど目が覚めたと言います。
「もやもや病という脳の病気を抱えているのでそれが原因かと考えたのですが、定期健診では問題がなく、途方に暮れていました」
そんなめまいに悩んでいた時、Nさんは息子さんから当院の紹介を受けました。
そして来院を決めます。
当院で問診や検査をした結果、Nさんのお体の原因が分かりました。
日々の忙しさや介護疲れといったストレスから、体に過剰な力が入り、慢性的な緊張によって、首のバランスが悪くなっていました。
首のバランスが崩れ、自律神経が乱れることで、めまいを引き起こしていました。
「まさか首が原因だと思いませんでした」
当院の治療では首のバランスを整え、頭蓋骨の歪みを整えました。
骨格のバランスが整うほど、Nさんのめまいの症状は改善されていき、首肩のこりも良くなっていきます。
「いつ倒れてしまうんじゃないかという不安がなくなって、精神的にも安心できました」
今でも介護をされたり、お孫さんと遊んだりと、めまいふらつきの心配なく過ごされています。
首のバランスが崩れると、めまいを引き起こす原因になります
めまいは病院でMRIなどの検査をしても原因が見つからず、治らないと悩んでいる方の多い症状です。
およそ3割の方が、脳や耳には異常がなく、原因不明(あるいは心因性)だと診断されています。(*1)
精密検査をしても異常が見つからないため、どうしたら治るのか、もう治らないのではないか?と深刻に悩んでいる方が少なくありません。
めまいは、平衡感覚に問題が起きて発生します。
・自分の姿勢やバランスがどうなっているか正しく把握できない、三半規管の問題
・把握できても、自分の姿勢の情報を脳に正しく伝えられない前庭神経の問題
これらはどちらも耳の奥、内耳と呼ばれる場所の問題です。
三半規管や前庭神経が正常に働けなくなる原因に、首のバランスの崩れが深く関わっています。
首の関節のバランスが崩れると、脳から首を神経が通っているため、自律神経の乱れを引き起こしてしまいます。
自律神経の乱れから、平衡感覚を調整している内耳が正常に働けなくなり、めまいを引き起こします。
また、首のバランスが崩れると、首や頭の血流やリンパの流れが悪くなります。
三半規管や前庭神経は血流やリンパの流れの影響を非常に大きく受ける場所で、流れが滞ると、機能に問題が起きてしまいます。
当院では、めまいが治らずに悩んでいた方が、首のバランスが整うことで改善されるケースは珍しくありません。
首の関節のバランスを整えるには繊細な治療を必要とするため、どこに行っても良くなるというわけではありませんが、深刻に悩んでいる方も、治るのを諦めないでください。
参考文献
1:日本神経治療学会『標準的神経治療:めまい』(.pdf)
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