むちうちの後遺症が慢性化したら一生付き合わないといけないのか?
むちうちになると、首肩の痛みや手の痺れ、吐き気や頭痛といった不快な症状で悩む人が多くいます。
数ヶ月の内に良くなる方が多いですが、後遺症が慢性化して、何年、何十年と悩み続ける方も少なくありません。
当院に来院されたTさんも、むちうちの後遺症に長く悩まされた患者さんです。
Tさんは50代の男性で、学校の校長先生をしています。
むちうちになったのは、二十年も前のことだと言います。
当時交通事故に遭ったTさんは、肋骨骨折、意識不明の重体になりました。
幸い意識を取り戻し、骨折も治って無事生活を送れるようになりましたが、それからむちうちの後遺症に悩まされるようになります。
「首から肩にかけて痛んで、手は痺れるし、頭が痛く、不快な症状がずっと続いてしまうようになりました」
不調は痛みやしびれだけでなく、思考やメンタルといった面でも影響を及ぼしていました。
「私は元々はそんなに考え込んで悩むタイプではありませんでした。ですが、事故後から不安や心配ごとが頭から離れず、考え込んでしまうようになりました」
ただ、Tさんはもう後遺症と二十年も付き合って生きてきました。
これまでには病院をはじめ、整骨院もマッサージや整体といった、色々な治療を受けています。
今更治ることがあるのかと、なかば諦めたような状態でした。
そんなTさんの認識が、ある日変わります。
Tさんの仲の良い知り合いの方が、別の症状で何十年と不調を抱えていました。
その知り合いの方が、当院に来院することになります。
Tさんは頼まれて、和歌山から車で一時間半ぐらいかけてその方をずっと送り迎えされていました。
何十年も悩んでた症状が治ったのを目の前で見て、もしかしたら自分のむちうちも治るのでは……? と可能性を感じます。
自分もむちうち後遺症を抱えていると相談され、治療を受けることを決めます。
問診や検査の結果、Tさんのお体について問題が分かりました。
過去の交通事故によって、首のバランスが大きく崩れてしまっていたことが、大きな問題になっていました。
頚椎と呼ばれる首の骨と骨の隙間からは、多くの神経や血管が伸びています。
その神経や血管が圧迫を受けた結果、キツい肩から首にかけての痛みや、手の痺れ、頭痛といった症状に加え、不安や心配を引き起こしていました。
当院の治療では、一度大きく崩れ、悪い状態が癖づいていた首のバランスを整えていきました。
通院を重ねるごとに、首肩がこりにくくなって、手の痺れもなくなっていきます。
「一度は諦めていただけに、治って本当に嬉しいです」
Tさんは喜ばれていました。
また体の不調だけでなく、自律神経も悪い影響を受けなくなったため、強い不安や心配に襲われることもなくなりました。
穏やかな心を取り戻せたTさんは、今日も精力的に学校で生徒の成長を見守っています。
むちうちの後遺症を良くするためには、首のバランスを整えることが重要です
むちうちは交通事故をはじめ、転倒やコンタクトスポーツなどによって引き起こされる症状です。
首がむちのようにしなった際に、関節や靭帯、神経に強い負荷がかかり、症状を引き起こします。
比較的軽症で済み、すぐに良くなる方も多いですが、重症化した人の中には、何年、何十年も悩み続ける方も少なくありません。
このような例では、医療制度上むちうち後遺症としては認められず、慢性疼痛として診断されるケースも多いです。
慢性化したむちうちの原因として多く見られるのが、首のバランスの崩れです。
首は頚椎と呼ばれる7つの骨でできていて、その隙間を神経や血管、リンパ管など、体の機能を関係する重要なものが通っています。
レントゲンやMRIなどで脱臼とは見なされない程度の首のバランスの崩れが、実際には神経や血管の流れに影響を与え、痺れや痛み、神経症状の原因になっています。
首の骨を整えるために、慎重な施術が求められますが、適切に首が整うことで、長年のむちうち損傷が改善する例は少なくありません。
症状を悪化させないためにご自身でできる対策としては、
・首をバキバキ鳴らさない
・強く首を振ったり、回したりしない
といった予防が効果的です。
むちうちの後遺症は、日常生活やお仕事といった、その後の生活の快適さに大きな影響を与えます。
首は全身に影響を与える場所なので、良くすることも大切ですが、悪くしないことも同じぐらい大切です。
首を振ったり回したりしている人は、気を付けてみてください。
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