起立性調節障害の中学生の多くが気づいていない原因とは?
起立性調整障害は、中学生を中心に小学校高学年から、高校生までに見られる症状です。
朝起きれなくなることで、学校に遅刻してしまう、登校できなくなるため、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
当院に来院されたIさんも、起立性調整障害によって、登校できなくなって悩んだ患者さんの一人です。
数か月前まで、ごく普通に学校に通っていたというIさん。
ところが、ある日を境に朝から体がだるくて、起き上がれないようになってしまいます。
「体がガチガチに固まっている感じがして、自分の気持ちではどうにもならなかったんです」
特に思い当たるようなキッカケもないままに、まったく起きれなくなってしまい、それからは学校に行けなくなってしまいました。
Iさんはお母さんと一緒に病院に行ったところ、起立性調整障害の診断を受けます。
その後、処方された薬を飲んだり、サプリメントを飲んだりもしますが、症状に改善は見られません。
病院で言われたり、自分たちで調べた結果、ストレスが原因になることを知りますが、特に思い当たる原因もなかったことで、余計に悩みを深刻化させてしまっていました。
「ストレスはないし、友達関係も問題ないし、むしろ学校は好きで行きたい」
Iさん本人だけでなく、ご家族も不安に感じます。
「朝、起こそうと呼びかけても、まったく声が届かない感じでした」
このまま病院の治療だけを続けていて良いのか。
不安に思ったIさんとご家族は、別の治療法を探し始め、当院のHPを見たことで、来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Iさんのお体の問題点が分かりました。
首の骨格のバランスが崩れていたこと。
姿勢が悪くなっていたこと。
これら2点が、自律神経の乱れを引き起こしてしまっていました。
自律神経は脳から背骨を通って、全身へと伸びています。
そのため、首の骨格のバランスが崩れたり、姿勢が悪くなると、神経の通りが悪くなってしまい、自律神経のバランスを乱してしまいます。
Iさんは、学校に通えていたとき、疲れて帰ってきたら、ソファに座って、お尻の沈んだ姿勢でスマホを長時間使用していました。
また、仮眠を取るときにベッドではなくソファで寝ているなど、悪い姿勢が習慣になっていることが分かりました。
これらの習慣を続けることで、知らず知らずのうちに、自律神経を乱してしまっていました。
当院ではIさんの崩れていた首の骨格のバランスを整え、姿勢を改善する治療を行いました。
それと同時に、Iさんの普段の過ごし方をお聞きし、日常生活で問題がないかを確認しました。
座り方や寝方といった、Iさんの生活に合わせた動作指導を行い、気をつけてもらいます。
当院の治療を重ね、Iさん自身も普段の姿勢に気をつけられた結果、症状が着実に改善していきます。
まず、まったく起きれずに不登校状態だったのが、朝、遅刻しながらも学校に行けるようになりました。
そして、当院での治療を終了する頃には、遅刻もなく、朝から学校に行けるようになっていました。
学校が通えるようになって、Iさんも自然と明るく、笑顔が増えていきました。
「これから学校に通えるようになるんだろうか。ずっとこのままなのかと、将来を心配してたけど、ホッとしました」
と、お母さんも一安心されています。
起立性調節障害の中学生に多い原因とは?
起立性調整障害は、自律神経の乱れによって引き起こされます。
そのため、MRIや血液検査といった精密な検査をしても、原因が分からない、と診断されるケースがとても多いです。
ストレスや心の問題とされるも、ストレスに少しも思い当たらないというケースも珍しくありません。
ありもしないストレスを探し、成長期だからという説明では納得できない。
また、両親も自分たちの接し方に問題があって、負担をかけているのではないか、と心配したり、自分を責めてしまう方もいます。
中学生が多感な時期なのは、間違いのないことです。
体と心が日々成長していく中で、自律神経は影響を受けやすい状態になっています。
ただ自律神経は、心の問題だけでなく、体からも影響を大きく受けます。
首のバランスが崩れたり、姿勢が悪くなると、自律神経のバランスが乱れてやすくなってしまいます。
その結果、過剰に自律神経が乱れ、起立性調整障害を引き起こしてしまいます。
心の状態が体に影響を与えるように、体の状態も自律神経やメンタルに影響を与えています。
・スマホやタブレットを長時間低い位置で見ない
・猫背に気をつけ、お尻の沈むソファなどに座りすぎない
といった、普段の姿勢に気をつけてください。
起立性調整障害は、学生生活に非常に大きな支障をきたしてしまう症状です。
学校に通えない、季節ごとの色々なイベントに参加できない、というのはつらいことだと思います。
また、原因不明とされることから、余計に悩みを深くされる方も珍しくありません。
ですが、そのような症状でも、何かしら引き起こす原因があり、その原因を取り除けば、けっして改善しないわけではありません。
治るのを諦めないでください。
当院での起立性調整障害の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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