不妊治療を二年間続けて授かれなかったご夫婦が、新しい家族を迎えれた方法とは?

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不妊治療を二年間続けて授かれなかったご夫婦が、新しい家族を迎えれた方法とは?

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ストレスは多くの人が思っている以上に、体に大きな影響を与えます。

ちょっと気持ちがイライラする、落ち込むといった軽いものだけではなく、時には人生をも左右してしまうこともあります。


今回ご紹介するTさんは、不妊に悩む女性の方です。

Tさんには息子さんがいて、次に女の子を望んでいました。


当初、一人目(息子さん)が生まれているから、二人目も順調に授かるだろうと、あまり心配していなかったそうです。


そんな夫婦に思ってもみなかった試練が立ちはだかります。

二人目がなかなか授かれません。


どうしても女の子が欲しい。


Tさんはあらゆる手を尽くしました。

夫婦で高額な不妊治療に二年間通い詰めました。

不妊治療は肉体的にも精神的にも、大きな負担がかかります。


「とにかくまったく眠れなくなりました。体がしんどくて仕方がないです」


ホルモンバランスが変わったことで、睡眠が十分に取れなくなり、疲労が溜まっていきます。

体の疲れから精神的な余裕も失われてしまい、情緒が不安定になり、怒りやすくなったりもしました。


それでも夫婦に新しい命は訪れてくれません。


とくにTさんが何とかしたい、と思ったのは、息子さんの変化でした。

女の子を強く望んでいる母親の姿を見ていたからでしょうか。


女の子らしい振る舞いをし始めたのです。


母親の悩みを解決したい、という思いからのやるせない行動です。

だからこそ、Tさんは自分の思いが息子にまで心配させてしまっていると、強い自責の念に駆られました。


優しい息子をもっと大切にしたい。

でも女の子もどうしても欲しい。


女の子が欲しいという思いは昨日今日の話ではなく、Tさんにとっては長年の大きな願いでした。


子どもを望みながらも、それを態度に出して息子に気を使わせたくない。

Tさんは自分の感情の板挟みに、より悩むことになります。


ストレスは強まり、体の状態も悪くなります。


Tさんが当院に来院されたのは、このような状態の時でした。

あまりにも強いストレスがかかった結果、胃腸に強いトラブルを抱えるようになっていたのです。


特にストレスの影響から、自律神経が大きく乱れた状態になっていました。


自律神経が乱れると、内臓の働きの調整が効かなくなります。

また循環が悪くなり、手足を始め、体に冷えが起こります。

冷え切った子宮では、赤ちゃんはなかなか授かれません。


当初、不妊について詳しくはお聞きしていませんでした。

治療をしていく中で、少しずつ妊娠に対しての繊細な問題について相談を受け、お体にどういった問題があるのか、どういうことが当院でできるかをお伝えしました。


治療をしていくのと並行して、考え方についてもお伝えしました。


Tさんは『授かれないなのはなぜだ』と、物事に対し原因を追究してしまう方向に考える癖があります。

この考え方は問題解決に役立つのですが、どうしても否定的な方向になりがちです。


それを『授かるにはどうしたら良いか』と、建設的な方向に考え方をシフトしていってもらいました。


治療を続けていく中で、少しずつ気持ちも体も楽になってこられ、「ここならいけるかも」と信頼いただけたのでしょう。

ご主人もご紹介いただき、お二人で通院されるようになりました。


ご主人も不妊治療をされていました。

問題と感じたのは、非常に忙しい方で、車移動が大半なこと。

歩くことがほとんどなく、足腰を使うことのない生活を送られています。


足腰をしっかりと使うことは、男女問わず不妊にとても大切です。

まず骨盤周りの血流が改善されます。

また骨盤内(生殖器)の働きを調整する神経が骨盤周りにあり、その働きも正常化されていきます。


通院されていく中で、Tさん、ご主人共に一生懸命こちらのお伝えした内容も実践していただき、体の状態がとても良くなりました。

Tさんも雰囲気が柔らかく、疲れもとれた健康的な状態になっていました。


当院ではあと少し治療を続ければ、もうそろそろ授かるだろうと予想を立てていました。

ところが、その矢先にご主人の転勤が決まります。


転勤先はとても遠く、遠方から通院することは現実的ではなく、治療を終えました。

不本意な結果で終わったかのように思われました。


当院としてもなんとか授かってほしい。

あと少し治療を続けていたかったのが本音のところです。


それからひと月後、Tさんからお電話をいただいきました。


「引っ越し後とてもしんどくて、疲れが溜まっているのかと思っていたら実は妊娠していました」

という嬉しい報告でした。

声からは喜びだけでなく、どこかホッとした響きがありました。


その後も順調に安定した妊婦生活を送られ、赤ちゃんを出産されました。

しかも、待望の女の子でご夫婦ともに大喜び。


家族四人そろった写真を送っていただきました。

明るい部屋で家族四人が幸せそうに笑顔を浮かべています。


こちらにも温かい気持ちを分けていただきました。


自律神経の乱れが大きな影響を与えます

考え方の癖が問題解決に役立つこともあれば、自律神経を乱す原因にもなります

婦人科系のトラブルを抱えている方の多くに、強いストレスを抱えている傾向があります。


ストレスは自律神経を乱します。

そして自律神経は、体の働きを整えている重要な役割があります。


そのため自律神経が乱れると、


  • ・血流が悪くなる
  • ・内臓の働きが低下する
  • ・手足をはじめ体が冷える

といった問題が起きます。


婦人科系疾患を抱える方に、生理痛や生理不順、冷え性、便秘や下痢といった症状を持っていることが多いのはこのためです。


ストレス対策は色々な方法があります。


今回の例では、考え方が問題になっていました。

考え方の癖は、時に自分を追いつめてしまいます。


「なぜ上手くいかないのか?」と原因を追究することで、問題解決に役立つ場合もあります。

ですが、それで自分を追いつめることにもなってしまいます。


「上手くいくにはどうしたら良いのか?」建設的に考えることで、ストレスを感じにくくすることができます。

急に考え方を変えるのは簡単なことではありませんが、少しずつ意識していくことで、ストレスを感じにくい考えが習慣化されていきます。


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