母指CM関節症が、なぜ両手に発症するのか?考えられる原因とは?
母指CM関節症は、片手に発症するだけでも生活に大きな支障を引き起こす症状です。
中には両手ともに母指CM関節症になり、思うように手が使えず、つらい思いをされている方も少なくありません。
親指の付け根という使用頻度の高い関節を痛めてしまうため、日常生活への支障が大きくなりがちです。
右手と左手では使用頻度が異なるのにも関わらず、なぜ左右ともに発症してしまうのでしょうか?
そのような方には、両手での発症を引き起こす原因が隠れている可能性があります。
当院に来院されたMさんも、両手の母指CM関節症に悩まされた患者さんの一人です。
Mさんは60代の女性で、自営業で飲食をされています。
そんなMさんが母指CM関節症に悩まされ始めたのは、当院に来院するおよそ4年前のこと。
最初は両手の親指の軽い痛みから始まり、徐々にひどくなっていきました。
食材の仕込みをはじめ、手をよく使うことが多く、痛みが増すとともに、大きな支障をきたしてしまいます。
また、休日にはゴルフをするのが楽しみだったというMさん。
ですが、クラブを握ると強い痛みを感じるため、楽しむこともできなくなってしまいました。
Mさんが病院を受診したところ、母指CM関節症の診断を受けます。
病院では電気を当ててもらい、処方された湿布を貼っていましたが、改善はまったく見られず、時とともに症状は悪化してしまいました。
「お医者さんから、このままで治ることはないって言われたのがすごくショックでした」
「良くするには手術しかないけど、手術後は1ヶ月も仕事を休んでもらわないといけないと言われたんです。ただ、そんなに仕事を休むわけにもいきませんでした」
Mさんは仕事は休むことができないので、病院や整骨院に通いつつ、痛みに耐えながら、毎日の仕事をしていました。
仕事を続けながら、良くすることはできないのか。
治療法を探し続けていたMさんは、当院のHPを見たことで来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Mさんのお体の問題点が分かりました。
1つ目の問題は、Mさんの両手の親指から肘までにかけての、関節のバランスが崩れてしまっていたことです。
指の動きは、指の骨に加え、手根骨と呼ばれる手首の8つの骨や、前腕の2本の骨などが深く関係していて、それぞれの関節や筋肉がうまく協調することで成り立っています。
Mさんは長年のお仕事で手を非常によく使っていたことで、負担が蓄積されていたのでしょう。
関節のバランスが崩れたことで、親指に過剰な負担がかかり、母指CM関節症を引き起こしていました。
2つ目は、姿勢が悪くなって、上半身の動きに連動性が失われていたこと。
姿勢が悪くなると、手先だけの動きになって、体全体に負担を分散することが難しくなります。
Mさんは姿勢が悪くなっていたことで、長年のお仕事での作業中、手や指に非常に大きな負担がかかるようになってしまっていました。
当院の治療では、指から肘にかけての関節のバランスを、正しい位置へと整えました。
また、丸くなっていた姿勢を伸ばし、肩甲骨の位置を調節して、巻き肩を取り除きました。
Mさんご本人にも、普段の姿勢を気をつけていただき、また伸びなどの体操を実践してもらいます。
当院での治療を続けるにつれて、Mさんの母指CM関節症の症状は改善していきました。
「この前、すごく久しぶりに、ゴルフに行ってきました。長らくできてなかっただけに、友達とコースを周って、すごく楽しかったです」
「今は仕事を普通にできてます。まだまだ元気に働くつもりです」
Mさんが問題なく手を使えるようになったことを確認し、当院の治療を終了しました。
今も元気にお仕事に趣味にと、過ごされていることでしょう。
母指CM関節症が両手に発症したときに考えられる根本的原因
母指CM関節症は一般的に難治性とされている症状の一つです。
治療を受けていても改善が見られない。
医師から「治らない」「改善の見込みがないので手術できない」と言われる方も少なくありません。
基本的に、母指CM関節症は、よく手を使う人に見られます。
お仕事をされていて、長期間、あるいは長時間にわたって手に負担をかけ続けていることで、指から肘にかけての関節のバランスが崩れてしまうためです。
この指から肘にかけての関節のバランスの崩れは、母指CM関節症が治らないと悩む方の多くに見られる原因です。
また、両手で発症する方の場合、それとは別に大きな問題を抱えていることが多いです。
それは姿勢の問題です。
肩が内巻きになっていたり、猫背が癖づいていると、上半身を連動させてうまく使うことができません。
その結果、手先だけを使うようになり、負担が分散できずに指に集中してしまいます。
指や手、肘の関節のバランスの調整は、繊細な調整を必要とし、セルフケアなどで整うことは(少数の例外を除けば)まずありません。
まずは普段の姿勢に気をつけたり、伸びをしたりして、悪くしている原因を取り除くことが、ご自身でもできる一番の対策です。
当院では、下の2つの動きをしてもらうことが多いです。
母指CM関節症は、バランスの崩れた状態で手を使い続けると、強い負担が蓄積し、症状を悪化させてしまいます。
まずは猫背や巻き肩への対策を実践してみて、それでも改善が見られない場合は、関節のバランスを整えるような治療を受けることを、検討してみてください。
当院での母指CM関節症の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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