テニスでTFCC損傷になってしまった方の原因と対策とは?
あなたは、このようなお悩みありませんか?
- 手首が痛くてラケットを振るのも辛く、テニスができない
- サポーターやテーピングをしているけど、どんどん痛くなってきている
- 手術をしても治るか分からないので、どうしたら良いか分からない
TFCC損傷は正式には『三角線維軟骨複合体損傷』といい、手首の小指側や小指に強い痛みやしびれを感じる症状です。
手をついて倒れたり、強く捻ったなど外傷的に受傷するケースと、手首を繰り返し使うスポーツ障害として発症するケースがあります。
TFCC損傷が発症しやすい競技のひとつに、テニスがあります。
多くの場合、最初は手首の違和感や軽い痛みから始まります。
そして「なにかおかしいな」と思いながら使っているうちにどんどん状態が悪化していき、痛みのためにラケットを握ることも辛くなったり、日常生活でも手首の痛みに悩まされてしまいます。
安静にしていてもジンジンとした痛みが続いたり、しびれや指先の感覚がおかしくなる知覚異常、握力の低下などが出るケースもよくみられます。
TFCC損傷は一般的に治りにくいとされている症状です。
テーピングやサポーターをしていても、なかなか良くなりません。
病院で治療を受けていても改善せず、最終的に手術しかないと言われるケースもよくみられます。
そのため、TFCC損傷になってしまったばかりに、テニスを断念してしまう方も多くいる症状です。
なぜテニスをしているとTFCC損傷になりやすいのでしょうか?
また、どのような対策があるのでしょうか?
テニスをしているとTFCC損傷になりやすい原因
1.手首の繰り返す負担(オーバーユース)
TFCC損傷の多くは、手首の使い過ぎ(オーバーユース)によって引き起こされます。
特に手首を捻る動作や、手首に衝撃を加わる競技には共通してみられやすい特徴があります。
そのため、テニス以外でも野球やゴルフ、剣道といった競技でも、TFCC損傷は多くみられます。
特に、テニスではラケットを振るたびに、手首を繰り返し捻ります。
その上、ボールを打つ際には手首に衝撃が加わりますが、片手でラケットを使うことが多く、負担も大きくなりがちです。
また、そのときの手首の角度が小指側に倒れているため、手首の小指側に負担や衝撃が加わりやすくなってしまいます。
とはいえ、これはテニスをしている方、全員に言えることです。
TFCC損傷になってしまう方は、この原因に加えて、次の問題を抱えています。
2.手首の関節のバランスの崩れ
同じ動作を繰り返したり、手首に衝撃が加わり続けると、手首周りの関節のバランスが崩れます。
テニスでは手首を頻回に捻る動作があり、またラケットでボールを打つ際に衝撃が加わります。
手首はとても複雑な関節で、腕(前腕)にある2本の骨と、手首にある手根骨という8つの細かい骨のバランスが、動きに大きく関わっています。
関節のバランスがきれいに整っていることで、様々な動きを滑らかに行えます。
ところが、TFCC損傷の方は関節のバランスに崩れがあり、手首の動きや指に余計な負担がかかるようになってしまっています。
これらはレントゲンなどでは判断しづらい位置異常の問題ですが、実際には手首や指の動きに大きな影響を与えています。
また、TFCC損傷の方によくみられる症状に、『手・指のしびれ』や『握力の低下』がありますが、これは手首の関節のバランスが崩れることで、神経の通り道を圧迫してしまうことで起こります。
一度、ご自身でチェックしてみてください。
痛い側と痛くない側の、手首のシワの角度を比べてください。
1.痛くない側は、ほとんどまっすぐにシワが走っていると思います。
2.痛い側は、親指側が下がって、斜めにシワが走っていることでしょう。
この『2』の状態が、腕(前腕)にある2本の骨や、手首にある手根骨という骨の位置関係の崩れを表しています。
これが小指側に負担をかけ、TFCC損傷を引き起こす根本的な原因です。
関節のバランスが崩れた状態のままだと、手首に負担がかかり続けるためなかなか良くなりません。
また手術をしても、痛みを再発させてしまう原因にもなりかねません。
TFCC損傷をひどくさせないための対策とは?
1.痛いのに無理をして使わない
手首に違和感や痛みがある状態で、無理をして使っていると、関節のバランスの崩れがより大きくなってしまいます。
サポーターやテーピングを使って、痛みをガマンしながら続ける方もいます。
ですが、炎症は安静にしていれば治まりますが、関節のバランスはひとりでには整いません。
そのため、痛みをガマンして無理に使った結果、関節のバランスが大きく崩れてしまい、治りにくくなってしまったり、再発を繰り返してしまう原因になってしまいます。
2.わざわざ痛みの出る動作を確認しない
痛い方によくみられる動作に、わざと痛みの出る動作をして、状態の確認ばかりしていると、痛みのある関節部分に繰り返し負担をかけることになってしまいます。
この繰り返し動作は、症状を悪化させ、回復を遅らせる大きな原因の一つです。
痛みがあると気になってしまうものですが、痛みの確認はできるかぎり避けてください。
3.逆の手も良く使う
TFCC損傷は、繰り返し動作によって引き起こされるため、負担のかかりやすい側に発症しやすい症状です。
普段の動作でも使われがちですが、逆の手で代わりにできることは、逆の手を使うようにしてください。
日常生活の動作は、一つ一つの負担は少なくとも、積み重なると大きな負担になってしまいます。
日常のちょっとした動作を逆の手で使う、これだけでも負担を大きく減らすことができます。
TFCC損傷に悩まされず、安心してテニスをできるように
まずはこれらの対策を取りいれてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、テニスだけでなく生活や仕事に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、一般的な治療では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでも症状でお悩みの方
は、根本的な原因に対する治療を受ける必要があります。
TFCC損傷は、症状のきつい方や無理をして使ってきた方は、放っておいて良くなることはありません。
また、安静にしていて痛みが取れても、ひとりでに関節のバランスが整うことはないため、根本的な原因が解決しているわけではありません。
テニスを続けたり、手に負担をかける仕事を続けるならば、再発する可能性が高いため、治療が必要です。
TFCC損傷は、引き起こしている根本原因をしっかりと改善していけば、決して良くならない症状ではありません。
手首の痛みに悩まされず、安心してテニスをできるようになってください。
→つらいTFCC損傷の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院のTFCC損傷の施術をご覧ください
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