なぜ肩こりと疲れが取れないという症状に悩まされるのか？

なぜ肩こりと疲れが取れないという症状に悩まされるのか？

慢性的な肩こりでお悩みの方は、同時に疲れが取れないと悩んでいる方が少なくありません。

たとえば、肩こりにきつく悩まされていて、疲れを取ろうと、睡眠時間を増やしても疲れや体のだるさが抜けなかったり、朝からすでに疲れてしまっている方。

また、マッサージや入浴などで一時的には楽になっても、また気付いたら戻ってしまうような方。

あなたは、このような症状に当てはまりませんか？

肩こりと疲れが取れないことの間には、深い関係性があります。

この二つは、根本的な部分では同じ原因を抱えています。

では、肩こりと疲れが取れないことに共通する根本的な原因とは、いったい何なのでしょうか？

肩こりと取れない疲れとの共通した根本的な原因とは？

肩こりと疲れが取れない症状に共通した原因は、「内臓疲労」「姿勢不良」「睡眠の質の低下」の３つです。

では、なぜこれらが症状を引き起こすのか。

まずは肩こりを引き起こす原因について、詳しく解説していきます。

１．内臓疲労による血流やリンパの流れの停滞

食べ過ぎや飲み過ぎ、胃腸に負担をかける食事内容といった食事の問題や、水分不足といった様々な問題によって、内臓は疲労します。

内臓には多くの血管やリンパ節が密集しているため、内臓の機能が低下すると、血流やリンパの流れが悪くなり、その影響は全身にまで及びます。

結果、肩や首といった筋肉の血流も悪くなり、肩こりを引き起こしてしまいます。

２．猫背などの姿勢不良

パソコンやスマートフォンを長時間使用する方が増えています。

画面を見るために、頭が前に突き出た悪い姿勢になりやすく、習慣的に使っていると、悪い姿勢が癖づいてしまいます。

人の頭の重さは、体重の約８％ほどあります。

一般的な女性で約４キロ、男性で約５キロにもなります。

さらに頭の位置が正常な位置から、わずか３センチ前方に移動するだけで、支えている首や肩にかかる負担は、2倍にもなることが分かっています。

猫背などの姿勢不良になって頭が前に突き出ると、支えようとする首や肩の筋肉への負担が増え、常に緊張し続けることになります。

その結果、慢性的な肩こりの原因になります。

３．睡眠の質の低下

人の体は寝ている時に全身をリラックスさせ、疲労を回復させます。

そのため、疲れを取るためには十分な睡眠が不可欠です。

ですが、肩こりで体が緊張していると、十分なリラックスができません。

その結果、睡眠の質が低下して筋肉が疲れた状態のままになり、肩こりを慢性化させる原因となります。

次に、疲れが取れない原因について。

１．内臓疲労による、疲労物質の分解や排泄機能の低下

内臓には体の中の毒素を、体外に排泄する機能があります。

疲労物質も、体にとっては少しでも早く、分解や排泄をしたい物質です。

疲労物質を主に分解しているのが、肝臓です。

腎臓は肝臓で分解された疲労物質を、尿として排泄する働きをしています。

内臓疲労が起きると、肝臓の分解機能や、腎臓の排泄機能が低下してしまい、体内に疲労物質を溜めてしまうことになります。

２．姿勢不良による自律神経の乱れ

全身の体の機能の多くを無意識に調整しているのが自律神経です。

その自律神経は脳から背骨を伝って全身へと走っています。

ですが、姿勢が悪くなると、背骨の出入り口で神経が圧迫を受けてしまい、バランスが乱れてしまいます。

その結果、体の機能の様々な面で悪影響が起こり、疲労回復を妨げる原因となります。

また、姿勢不良は上半身の重みがお腹側に圧迫を加えることになるため、内臓疲労を引き起こす原因にもなります。

３．睡眠の質の低下

睡眠時は疲れを取ったり、組織の修復を行っています。

ところが、消化に時間のかかる肉や脂ものの多い食事内容だったり、食べる時間が遅いと、睡眠中も消化のために内臓が活発に働く必要があり、体の回復機能の働きが低下します。

そのため、同じ睡眠時間を取ったとしても、その質に大きな差ができてしまいます。

これらの原因によって、肩こりと疲労が取れない状態が引き起こされます。

睡眠時間を増やしたり、マッサージをするといった方法も、効果がないわけではありませんが、根本的な原因を解決する必要があります。

では、これらの問題に対し、どのような対策を取れば良いのでしょうか？

肩こりと疲れが取れない状態を改善するための対策とは？

多くの方が、姿勢に問題があることに気付くと、胸を張り背筋を伸ばして、意識的にキレイな姿勢を作ろうとします。

ですが、姿勢が悪く猫背になっている方が、キレイな姿勢をしようと背筋を伸ばしても長続きしません。

姿勢に問題がある方は、骨盤をはじめとした骨格のバランスが崩れていて、悪い姿勢が癖づいてしまっています。

そのため、良い姿勢を保とうと筋肉を緊張させることになり、筋肉が疲れると、また元の姿勢に戻ってしまうのです。

もちろん普段の姿勢を気をつけることは良いことです。

ただ、良い姿勢を癖づけて習慣化させるためには、骨盤をはじめとした骨格のゆがみを整える治療を受けることが必要となります。

上記のように、姿勢の問題を自分で改善することは難しいことです。

そのため、ご自身でできる改善策で、意識してほしいのは、食事内容に気を付けることです。

具体的には次の2つの対策があります。

１．野菜や果物の比率を高め、お肉や脂ものを減らす

お肉や脂ものの多い料理は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。

野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、胃に優しい食材です。

また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃にも腸にも良い効果があります。

意識して食事での野菜や果物の比率を高めるようにしてください。

２．水の摂取量を増やす

また、胃腸を活発に働かせ、便通を促すには、十分なお水が必要です。

お水を飲む量の少ない方が多く、またコーヒーやお茶などを水分補給と考えて常飲している方が多くいます。

コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、胃を荒らしたり、体の水分を減らしてしまい、胃腸の働きを悪くしてしまいます。

嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが内臓を活発に働かせるために重要です。

男性なら２～２．５リットル、女性でも１日に１．５～２リットルの水が摂取の目安になります。

＊短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。

まずはこれら食事内容やお水の対策を取ってみてください。

それでも改善がみられない場合は、骨格の調整や、姿勢の問題といった根本原因に対する治療を受ける必要があります。

肩こりと疲れに悩まされず、毎日を元気に過ごすために

肩こりは非常に多く悩まされている方がいる一方で、良くならない方が多いのも特徴的な症状です。

また、疲れが取れず、休日に色々な予定を立てていたものの、疲れがひどいため休むことを優先し、予定が片付かないという方もいます。

ですが、このような症状にも、引き起こしている根本原因を解消していけば、良くなるケースは多くあります。

肩こりに悩まされず、また毎日を元気に過ごせるようになってください。

→つらい肩こりの症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の肩こりの施術をご覧ください

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