女性が腰痛になった時、考えられる原因は？

女性が腰痛になった時、考えられる原因は？

腰痛は多くの方が悩んでいる症状ですが、その原因は様々です。

筋肉の使い過ぎや姿勢不良の問題、骨盤のゆがみや内臓疲労と幅広い原因によって引き起こされます。

また、女性の場合は、婦人科系疾患などによる腰痛もあるため、自分の腰痛が一体何が原因で引き起こされているのかを把握することがとても大切です。

腰痛を引き起こす原因と、女性に特有の腰痛とは？

１．骨盤のバランスの崩れ

骨盤は背骨の土台となり、上半身の重みを支えて下半身に重みを伝える場所です。

足を組む、荷物を同じ側でばかり持つ、スポーツで同じ方向への繰り返し動作といった日常生活の習慣の問題で崩れてしまいます。

女性の場合は、妊娠や産後に伴って骨盤のバランスが特に崩れやすく、この時期に腰痛を発症する方が非常に多くいます。

骨盤のバランスが崩れた結果、上半身の重みを上手く支えられなくなり、腰痛を引き起こす原因になります。

２．内臓疲労による血流やリンパの流れの停滞

内臓には数多くの血管やリンパ節が密集しています。

食べ過ぎや飲み過ぎなどの内臓に負担のかかる食事や、睡眠不足などによって内臓疲労が起こると、働きが落ちて血流やリンパの流れが悪くなります。

その影響は全身に及び、腰の血流やリンパの流れも停滞することで、腰痛を引き起こす原因になります。

３．姿勢不良による筋肉疲労

スマートフォンやパソコンで長時間、使用している方が増えています。

画面を見るために前かがみの姿勢になり、習慣的に使用することで、悪い姿勢が癖づいてしまいます。

前屈みになることで、重心は前方に移動します。

倒れそうになる上体を支えるため、腰の筋肉に大きな負担がかかります。

キレイな姿勢で立った場合に比べ、前傾姿勢の猫背で立った場合では、腰にかかる負担は１．５倍にもなることが分かっています。

４．冷え

女性は男性に比べると、筋肉の量が少ないことや生理による出血の影響、ダイエットといった理由によって、体が冷えやすいという特徴があります。

体が冷えると全身の柔軟性が低下したり、痛みを感じやすくなるため、腰痛を引き起こす原因になります。

５．女性特有の疾患

・月経困難症

女性ホルモンの影響によって、自律神経のバランスを崩し、様々な不調を引き起こします。

また、生理痛に伴って腰痛を引き起こす原因にもなります。

・子宮内膜症

子宮の内膜が骨盤の腹腔や卵巣などにできる疾患です。

強い月経痛があり、腰にも痛みが出る場合があります。

・子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍で、小さいものでは無症状のことも多いのですが、大きくなることで月経痛や腰痛の原因となります。

・卵巣のう腫

卵巣にできる良性の腫瘍です。

腫瘍が大きくなることで腹壁が引っ張られ、腰痛の原因になります。

また、これらの他に子宮頸がんや卵巣がんなどによって腰痛が引き起こされる場合もあります。

中にはただの腰痛と思っていても、重篤な疾患が隠れている場合もあります。

そのため、下の３つのどれかに当てはまる場合には、一度医療機関で検査を受けることをおすすめします。

腰痛はこれらの原因の一つ、あるいは複数によって引き起こされます。

マッサージやストレッチ、入浴などで一時的に血流などが改善し、状態が良くなっても、これらの根本原因を解決しないと、時間とともに再発を繰り返してしまうことになります。

では、これらの腰痛に対して、どのような対策を取れば良いのでしょうか？

女性の腰痛への対策とは？

１．悪化させている要因を減らす

一度崩れてしまった骨盤などの骨格を整えることや、機能の低下した内臓の働きを活発にすること、癖づいてしまった不良姿勢を改善することは、自力だけでは困難です。

そのため、まずできることは、今以上に悪化させないために、生活習慣を見直すことが重要です。

骨格のバランスを崩さないためのポイントは、

などといったものがあります。

また、内臓の負担を減らすためには、

ことがポイントになります。

このように日常生活で改善できる部分は改善することで、まずは今以上に腰痛を悪化させることを防げます。

２．根本的な原因を解消してくれる治療を受ける

骨盤や骨格を整えて腰に負担をかけない姿勢を作ったり、機能の低下した内臓を活発にするといった根本的な原因の改善には、治療を受けるのが一番効果的です。

その上で、上記の悪化させる要因を減らすことを意識したり、その方の日常生活に合わせた指導を受けることによって、骨格のバランスや内臓の働きを良い状態で保つことができます。

腰痛に悩まされないために

腰痛は非常に多くの方がなっている一方、慢性的になってしまい、治らずに悩んでいる方も多くいます。

また、女性は男性に比べると、生理や妊娠、筋肉量の問題といった腰痛を引き起こす原因が多くあります。

まずは上で紹介したような動作や習慣に気を付けてください。

それでも症状が改善しない場合は、腰痛を根本原因から良くするための治療を受ける必要があります。

一日も早く、腰痛を良くして、ストレスなく過ごせるようになってください。

→つらい腰痛の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の腰痛の施術をご覧ください

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