なぜ有痛性外脛骨の原因に、過去の足首の捻挫が関係するのか?
有痛性外脛骨の外脛骨とは、内くるぶしの下の舟状骨にできる小さな骨のことです。
この骨が炎症を起こすと、思うように歩けない、足に負担がかかる靴は履けない、といった悩みを抱える方が多いです。
当院に来院されたUさんも、有痛性外脛骨に悩まされた患者さんです。
Uさんはデザイナーをされている30代の女性で、毎日をお仕事に家事に子育てにと、忙しく過ごされています。
ある日、Uさんはダンボールを持って階段を下りていたときに、足を踏み外してしまい足首をキツく捻挫してしまいしました。
その後、捻挫の痛みや腫れは引きますが、有痛性外脛骨の痛みに悩まされるようになりました。
「歩き始めたときと、長距離を歩くとどんどん痛くなって、歩けなくなりました」
Uさんの息子さんは小学生。
元気の一杯な息子さんと公園に行ったり、アスレチックに行ったり川遊びをしたりと、Uさんもこれまではアクティブに付き合えていました。
ですが、頑張って遊んだ次の日は足が疼くほど痛くなり、普通に歩けないほどに症状が悪化してしまいます。
症状は日々悪化し、外遊びができなくなっていきました。
「息子には色々な所に連れて行ってあげたいし、遊んであげたいです。でも、気持ちはあっても足が痛くって」
「靴も歩きやすい靴しか履けなくなって、これまでは川遊びをする際に履いてたサンダルも痛くなったりして、どんどんとできることが制限されていきました」
Uさんは元々整形外科で治療を受けていましたが、症状が悪化していった事を受けて、他の治療を探し始めました。
その結果当院のHPを見つけ、来院を決めます。
Uさんのお体について当院で問診や検査をした結果、お体の問題点が分かりました。
有痛性外脛骨は足の舟状骨と呼ばれる骨に、小さな骨が出来て、何らかの負担がかかることで痛む症状です。
多いのが歩きすぎや走りすぎなど、思春期のクラブ活動などによる過負荷によって発症します。
ですが、Uさんの場合は足首を捻挫したことで、足首周りの関節のバランスが崩れてしまっていました。
体重のかかり方に偏りができ、外脛骨部分に不自然な負担がかかるようになっています。
その結果、ちょっと距離を歩いたり、段差を昇り降りするだけで痛みが出てしまっていました。
当院の治療では、足首のバランスを整え、負担を減らしました。
また、外脛骨自体も度重なる負担によってバランスが悪くなっていたため、正しい位置へと調整しました。
当院での治療だけでなく、Uさんにはストレッチをお伝えし、実践してもらいました。
治療を続けるうちに、Uさんは痛みなく歩ける距離がどんどん増え、靴も自由に履けるようになっていきました。
「久々に足を気にせず出かけることができました。おかげで息子とも遊んであげられました」
と喜ばれていました。
Uさんはしばらく履けていなかったサンダルも履けるようになり、川遊びを始め、公園に出かけるなど、今は息子さんと思いっきり遊んであげられるようになっています。
有痛性外脛骨の根本的な原因の一つに足首の捻挫があります
有痛性外脛骨の「外脛骨」とは、足の内側の舟状骨にできる、小さな骨のことです。
外脛骨を持っている人は非常に多く、人口のおよそ20~25%もの人に外脛骨があると言われています。
では、外脛骨のある人が必ず痛くなるかと言うと、そうではありません。
骨の大きさや位置、負担のかかり方には個人差があり、外脛骨について知らずに過ごしている方がほとんどです。
有痛性外脛骨は足首の捻挫によって引き起こされることがあります。
捻挫で足首の関節のバランスが崩れることで、外脛骨に強い負担がかかるようになってしまうためです。
自分の足首のバランスが崩れていないかどうかは、次の画像を参考に確認してみてください。
多くの捻挫は内反捻挫といい、足首を内側に捻ってしまい、外くるぶしが下がってしまいます。
内外のくるぶしの高さに偏りがあれば、バランスが崩れている可能性が高いです。
有痛性外脛骨の一般的な対処法には、サポーター、テーピング、マッサージなどがありますが、捻挫がキッカケになった方は、関節のバランスを整える必要があります。
足首の関節のバランスは、整骨院や整体に通えばどこでも整えられるというわけではありません。
そのため、安易に行けば治るとは言えませんが、これまでに治療を受けても良くならないと悩んでいる方は、足首の関節のバランスを整える治療を受けることを検討してみてください。
当院での有痛性外脛骨の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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