有痛性外脛骨でランニングができない方に知ってほしい根本原因とは?
有痛性外脛骨は、足の痛みで思うようにランニングができないだけでなく、靴を履くのも痛かったり、普通に歩くのにも痛みを覚える方が少なくありません。
基本的には安静にすることが求められ、ランニングをされている方にとっては、運動の継続が困難になるなど、大きな支障をきたすことも多い症状です。
また、一般的に慢性化することが多く、早くとも3~4ヶ月、長い方では何年も治らずに悩むケースも少なくないと言われています。
当院に来院されたNさんも、有痛性外脛骨の痛みで思うようにランニングができないと悩んだ患者さんの一人です。
Nさんは20代の女性で、会社員として働かれています。
運動が好きでランニングをしたり、ジムに通ったり、山登りをしたりと、普段から体をよく動かしていました。
そんなNさんが有痛性外脛骨に悩まされたのは、数ヶ月ほど前のこと。
ある時にランニングをしていると、足に強い痛みが走ります。
病院を受診したところ、有痛性外脛骨の診断を受けて、安静にするように指導されました。
その頃のNさんは、山登りの予定を入れていたのですが、とても山登りができるような状態ではなく、予定を諦めなくてはなりませんでした。
Nさんは病院だけでなく、整骨院にも通いましたが、症状は改善しません。
「痛くなければすぐにでもランニングとか登山に行きたいんです。一日も早く治して、再開したいって思っていました」
「足が痛いからヒールが履けないし、少しでも痛みがマシなスニーカーしか履けなくなりました」
その後も治療院を探していたところ、当院のHPを見たことで、来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Nさんのお体の問題点が分かりました。
大きく分けると、二つの問題が有痛性外脛骨を引き起こしていました。
一つ目が足首の周りの関節のバランスの崩れです。
足首周りには、小さな骨がいくつも密集していて、その関節がバランス良く配置されることで、体重を支えたり、着地の衝撃を上手く分散・吸収することができます。
Nさんの足首周りの関節のバランスが崩れてしまっていたことで、外脛骨部分に強い負担がかかるようになっていました。
二つ目が、下腿の軸に捻じれがあったことです。
下腿には脛骨と腓骨という2本の骨があります。
その下腿の軸が捻れると、体重のかかり方が変わってしまったり、外脛骨に付着している筋肉に余計なテンションがかかってしまいます。
Nさんは昔から運動が好きで、ダンスをしたり、他にも色々なことをしていました。
その際に何度か足首を捻ったことがあるらしく、その際に関節のバランスが崩れ、軸が捻じれてしまっていたものと考えられました。
これらの状態の悪化は、すぐに症状に繋がるわけではなく、その後の負担の蓄積によって、時間が経過してから発症に繋がることも多いです。
当院の治療では、Nさんの足首周りの関節のバランスを整え、下腿の軸の捻れを正しい状態へと戻しました。
Nさんは通院途中から、ジムに通えるようになり、ランニングをしても、まったく痛まなくなりました。
また、スニーカーを履いていた足元も、ヒールを履いてオシャレもできるようになります。
治療していたのが暑い季節ということもあり、外でのランニングや山登りは再開していませんが、運動をしても何の問題もないことが確認でき、再発の兆候もなかったため、当院の治療を終了しました。
涼しくなってきた今頃は、外でのランニングや山登りを楽しまれていることだと思います。
有痛性外脛骨でランニングができない人の多くが見落としている原因
有痛性外脛骨は、一般的に慢性化することが多く、なかなか治らないと悩む方の多い症状です。
がんばって安静にしていたのに、全然治らない。
せっかく治ったと思ったのに、ランキングを再開したら、再発してしまった。
また、外脛骨の除去手術をしたのに、痛みが治まらない、と悩むケースもあります。
ランニングなどの運動をしている方にとって、長期間の安静はできれば避けたい、足を気にせず、全力で走りたいと悩んでいる方も多くいます。
有痛性外脛骨を引き起こす根本的な原因に、
・足回りの関節のバランスの崩れ
・下腿の軸の捻れ
があります。
これらの問題は、どちらも外脛骨や、付着している筋肉に強い負担をかけてしまいます。
その結果、ランニングによる繰り返しの衝撃が、外脛骨に強い負担となって、蓄積してしまいます。
有痛性外脛骨というと、どうしても外脛骨という骨に問題があるように感じてしまいます。
ですが、外脛骨自体は必ず痛みを引き起こすわけではありません。
負担がかかりやすくなっている体の状態を改善することが重要です。
負担のかかりやすい状態のままだと、安静にしていたり、サポーターやテーピングをしていても、効果が薄くなり、また再発しやすくなってしまいます。
有痛性外脛骨の治療には、体の状態に合わせて、骨格のバランスを細やかに整えることが必要になります。
そのため、どこで治療を受けても対応できる、というわけではありません。
探すのは難しいかもしれませんが、根本的な原因を解消してくれる治療院を探してみてください。
きっと、足を気にせずに、ランニングが再開できるようになる日が来るはずです。
当院での有痛性外脛骨の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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