有痛性外脛骨を改善し、スケートを全力で楽しめるために
有痛性外脛骨は、外脛骨障害ともいわれ、足をよく使う競技の選手に多く見られる症状の一つです。
足の内側にポコっとした膨らみができ、強い痛みで時にはスポーツの動作だけでなく、歩くこともツラくなってしまいます。
また長期慢性化することも多く、テーピングやサポーターをつけ、安静にしていても改善が見られないと悩む方の多い症状です。
当院に来院されたYさんも、有痛性外脛骨に悩まされた患者さんの一人です。
Yさんはお仕事で忙しく過ごしながらも、アイススケートの練習を欠かさない、練習熱心な女性です。
ですが、ある時から右足に痛みが走るようになり、思うようにスケートができなくなってしまいました。
特にジャンプをした後の着氷時には、強い痛みが走り、バランスを保つことができなくなってしまいました。
「アイススケートは常に右足から着地するので、かばうこともできず、とにかく痛くて困りました」
スケート靴は固く、足回りを固定される上、ブレードに全体重が集中するため、非常に衝撃が集中してしまいます。
熱心に練習し、またジャンプの速さや高さが増せば増すほど負担は大きくなり、発症しやすくなってしまいます。
「安静にしていても、サポーターやテーピングをしても全然良くならなかったんで、どうしたら良いのかすごく悩みました」
有痛性外脛骨の症状に改善が見られなかったことから、Yさんは治療院を探し始めました。
そして、当院のHPを見たことから、来院を決めます。
当院で問診や検査をした結果、Yさんのお体の問題点が分かりました。
大きな問題となっていたのが2点ありました。
1つ目が足首周りの関節のバランスが崩れていたことです。
足回りには非常に小さな骨がいくつもあり、それらがバランスよく配置されていることで、衝撃を吸収したり、分散されています。
Yさんは過去に足首の捻挫もしており、強い負担が何度もかかっていたこともあって、関節のバランスを崩していました。
2つ目が、筋肉の柔軟性が低下していたことです。
Yさんは一般的なストレッチはしていました。
ですが、アイススケートによって一部の足の指や下腿の筋肉に繰り返し負担がかかり、外脛骨に付く筋肉の柔軟性も失われてしまっていました。
そのため、足にかかる衝撃を上手く吸収できなくなっていました。
当院の治療では、Yさんの足首の関節のバランスを正しい位置へと整えました。
また、ジャンプ競技で特に負担のかかりやすい筋肉に対して、ストレッチをお伝えし、実践してもらいました。
Yさんはこれまで、お仕事が非常に忙しいこともあって、なかなか練習後にじっくりとストレッチができていなかったそうです。
ですが、お伝えしたストレッチについてはスケートの前後だけでなく、練習がない日も時間を作り、実践してもらいました。
当院の治療が進み、Yさん本人もストレッチをしっかりと実践されたことで、症状が着実に改善していきます。
痛みがなくなり、ジャンプからの着氷も問題なくできるようになっていきました。
「もうこのままアイススケートができなくなるんじゃないかと不安に感じていたので、続けられることが嬉しいです」
今では足を気にせず、競技会に向けて練習ができているようです。
有痛性外脛骨でスケートが滑れないとお悩みの方に知ってほしい原因
有痛性外脛骨は、外脛骨障害ともいわれ、足をよく使う競技の選手に多く見られる症状です。
外脛骨は、足の内側にある舟状骨、という骨にできる小さな骨の一部で、20~25%ぐらいの方に見られ、誰にでもあるわけではありません。
スケート競技では、特に着地の際にシューズの接地面積が狭い上、転倒を防ぐために足に大きな負担がかかります。
練習に熱心で、競技レベルの高い人ほど足への負担は大きく、また蓄積し、発症しやすくなります。
そのため、スケート選手は足のトラブルで悩む方がとても多いです。
有痛性外脛骨を引き起こしやすい原因は、主に次の2つが関係しています。
・筋肉の過度な使用による緊張
・骨格のバランスの崩れ
有痛性外脛骨では、足回りの特定の筋肉に緊張が起きると、発症しやすくなります。
一般的に多くの人がしているアキレス腱のストレッチなどだけではなく、足の指や甲など、スケートによって負担がかかる、有痛性外脛骨に合わせたストレッチが必要になってきます。
また、衝撃が何度もかかることで、足回りにいくつもある小さな骨のバランスが崩れてしまい、うまく衝撃を吸収できなくなってしまう方もいます。
人によってバランスの崩れ方も個人差があり、その方に合わせて整えると、上手く衝撃を吸収・分散できるようになります。
スケートによる有痛性外脛骨の発症は珍しくありません。
また、一度なってしまうと、なかなか治らないと悩むケースが多いです。
ですが、有痛性外脛骨は抱えている原因をしっかりと解消すれば、けっして治らない症状ではありません。
真剣にスケートをやっている方こそ、諦めないでください。
当院での有痛性外脛骨の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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