なぜ5年も悩んだ不眠症の改善に便秘の解消が必要だったのか?
なかなか眠れない。
眠りが浅く何度も起きてしまう。
不眠症や睡眠不足で悩んでいる方は、とても多くいます。
Kさんもまた、不眠症に長らく悩んだ方です。
Kさんは30代の男性、営業のお仕事をされています。
不眠症状で悩み始めたのは5年も前のこと。
まず眠りに入るのが遅くなりました。
「早く寝たいのに全然寝れない……」
ベッドで寝転がって目をつむっていても、なかなか眠れません。
次の日も仕事があるのに、寝不足でだるい状態で働きたくありません。
ゴロゴロと寝返りを打ったり、時計を見て「もうこんな時間」か、と焦ったりしているうちに、どんどん寝る時間が遅くなってしまいます。
ようやく眠りにつけても熟睡できたという感覚はなく、半分覚醒したような眠りになってしまいます。
その上、頻繁に起きる予定の時間よりも早く目が覚めてしまいます。
(まだもっと寝ていたいのに……)
体は鉛のように重く、頭も霞がかかったようにぼんやりとした状態。
寝不足でだるい体に鞭をうち、Kさんは仕事に励みます。
「眠た……。今日こそ早く寝たいけど、寝れないんだろうなあ……」
慢性的な寝不足が続くことで、頻繁に頭痛にも悩まされていました。
ぐっすり寝れたらどれだけ体が楽だろうか。
もっともっと仕事だってパフォーマンスが上がるはずなのに。
疲れた体で仕事を終え、家に帰って夜遅くに食事を取る日々。
Kさんは一人暮らしをしていて、帰りも遅かったため、外食をしたり、カップラーメンなどのインスタントで済ませることも多々ありました。
時間がないだけではなく、仕事で疲れて帰ってまで自炊する元気もありません。
また、不調はメンタル面にも表れます。
急に強い不安感に襲われることがよくありました。
(一体いつまで眠れない日が続くんだろうか……)
(こんな生活が続いてたら、もしかして体調を崩して病気とかにならないだろうか?)
Kさんは、自分はリラックスできていないのかも?
もしかしてストレスが溜まっているのでは?
そんな考えから、整骨院や鍼灸院、整体やマッサージなど、いろいろなところで治療を受けました。
ですが、根本的な改善にはいたりませんでした。
それからも慢性的な不眠に悩まされて五年ほどが経ち、Kさんは当院に来院することになります。
問診や検査をしていくと、睡眠不足によってKさんのお体はかなり負担がかかっていました。
全身の筋肉が緊張していて、肩や首のきついこりがあったり、冷え性や便秘といった内臓機能の低下もありました。
目の下にクマが出ていたりと、顔色も良くない状態です。
特に不眠と関係が深い原因として気になったのは、便秘です。
体内時計を調整したり、眠気に大きく関係する「メラトニン」というホルモンの素が腸から作られているためです。
腸の働きが低下していることで、肩や首のこり、冷え性など、血流が悪くなったり、自律神経が乱れていることも分かりました。
食生活についてお聞きすると、野菜と果物の食べる量が大きく不足していました。
また、
・お酒が好き
・外食が多く注文するものは若い男性の好きなお肉中心
・食事時間も寝る少し前になっている
などなど、内臓を疲れさせ、睡眠の質を下げる習慣がいくつも重なっていました。
とはいえ、Kさんはかなり忙しく働かれているうえ、一人暮らしでなかなか自炊でバランス良くというわけにもいかない状況です。
バナナを食べる、リンゴをかじるといった、調理の必要のない形で果物を食べてもらいます。
野菜についてはスーパーで買ったカット野菜でも良いので食べてもらったり、外食の際には副食としてサラダをつけてもらったりしました。
当院での治療と食生活の改善が合わさって、Kさんの腸がしっかり動くようになっていくにつれ、良い変化が起き始めます。
まず寝つきが良くなりました。
睡眠も深くなって、慢性的な倦怠感や疲労も取れるようになります。
「朝起きたときの体の調子が全然違うんですよ。しっかり眠れるって本当に大事ですね」
眠れることで肩こりや頭痛も良くなっていきました。
しっかり眠れることでメンタルも安定し、不安感も取れていきます。
また、お仕事でも活躍されています。
「おかげで仕事も頭の冴えた状態で取りくめてます」
顔色の悪かったのも昔の話、血色のいい健康的な顔つきになっていました。
不眠症と便秘に悩む方は腸を大切に
睡眠は生活習慣による影響がとても大きいですが、腸がとても重要なことは、あまり知られていません。
人の体の体内時計は『メラトニン』と呼ばれるホルモンが主に調整しています。
体が「夜になったな」「眠りにつく時間だな」と睡眠への準備をするのは、主にこのホルモンの働きです。
このメラトニンを作る素材の『トリプトファン』『セロトニン』が、腸で作られています。
便秘をはじめ腸内環境が悪くなっていると、メラトニンが十分に作られず、睡眠障害が生じやすくなってしまいます。
一人暮らしをしている、お仕事で食事のバランスまで気を配ってられない等々。
人によってバランスの良い食事を取るのが難しいケースもあるかと思います。
そのようなケースでも、Kさんのように、取り入れることができないか、一度考えてみてください。
- ・丸かじりできるような果物を食べる
- ・調理が面倒ならカット野菜を利用する
- ・外食ならサラダも注文する
といった腸に優しい食事になるように、ご自身でできる範囲から取り組んでみてください。
他の便秘の改善例はコチラ
・なぜ5年も悩んだ不眠症の改善に便秘の解消が必要だったのか?
・便秘の解消が食道裂孔ヘルニアの症状を落ち着かせた理由とは?
創輝(そうき)鍼灸整骨院
〒558-0003
大阪府
大阪市住吉区
長居3-2-3-1F
受付時間:午前 9:00~13:00
午後16:00~20:00
(定休日:土曜日午後・日曜・祝日)
> 詳しい道順はコチラ