慢性的な便秘の改善に、なぜストレス対策が重要なのか?
慢性的な便秘に悩まされる方は非常に多くいます。
何年、何十年と悩む方も少なくありません。
そんな便秘を引き起こし、慢性化させる原因の一つに、ストレスの問題があります。
当院に来院されたSさんも、長年の便秘に悩まされた患者さんの一人です。
Sさんは会社員として働く、40代の女性です。
高校生の頃から便秘に悩まされていて、30年ほども続いています。
この数年、仕事が在宅勤務になってしまってから、便秘が余計にひどくなってしまいました。
お腹が張って苦しく、お通じも週に1度出るかどうか。
Sさんも、自分の状態が良くないことは分かっていて、便秘を解消したいと思っていました。
ですが、病院に通って漢方を飲んだり、市販の便秘薬を飲んだり食事に気を付けたりしても、根本的な改善は見られませんでした。
「普段は病院で処方された、気持ちを和らげ、便を柔らかくする漢方薬を飲んでいました。それでも出ないので、お腹が張って苦しくなったら、市販の酸化マグネシウムの便秘薬を飲んで、むりやり出しているような状態でした」
ようやく出てもコロコロの便しか出なかったと言います。
便秘の症状が悪化していく中で、なんとか治したい。
薬で無理やり出すのではなく、普通にお通じが出るようになりたい、とSさんは強く思うようになりました。
便秘の治療について色々と調べた結果、Sさんは当院のHPを見つけ、来院を決めます。
当院で問診や検査をした結果、Sさんのお体の問題点が分かりました。
細かい問題点としては、在宅勤務によって運動量が落ちたことや、水分の摂取量が若干少ないといった点もありましたが、一番の原因としては、ストレスの増加が問題になっていました。
高校生の頃から、もともとストレスは感じやすいタイプだったSさん。
近頃は環境の変化によってストレスが増え、症状の悪化に繋がっていました。
ストレスが増えてしまった理由についてお伺いしたところ、
「在宅になって、これまでは相談していた事も、一人で色々な決断をしないといけないことが増えてしまい、その責任に重圧を感じていました」
「また、一日中家にいることで、ON・OFFの切り替えができなくなって、夜の仕事が終わってからも、常に仕事のことを考えるようになってしまってました」
ということが、分かりました。
当院の治療では、ストレスの調整を行いました。
また、自律神経を安定させるためにも、ストレスの対策法についてお伝えしました
日中にお仕事のことで責任からストレスを感じてしまうのは仕方がないとしても、ON・OFFの切り替えができるようにすることは可能です。
意識的に別の何かを考えることで、思考が一つのことに捉われてしまうのを防げます。
寝る前は、意識的に楽しいことやしたいことなどの良いイメージをしてもらいました。
当院の治療が進むにつれて、Sさんの便秘は解消されていきました。
これまで週1回しかお通じが出なかったのが、ほぼほぼ毎日出るようになっていきました。
お通じがしっかりと出るようになって、お腹の張りに悩まされることもなくなっていきます。
今では薬に頼ることもなく、毎日を過ごされています。
なぜストレスが溜まると便秘になりやすいのか?
便秘は長期慢性化しやすく、何年、ときには何十年と悩んでいる方も少なくありません。
薬を飲んだり、お茶を飲んだり、ヨーグルトを食べたりと、様々な対策を取っても改善せずにいる人がとても多くいます。
そのような方の抱えている根本的な原因の一つに、ストレスがあります。
腸は主に自律神経によって働きがコントロールされています。
食べものを消化して吸収する。
便を腸内で移動させ、排泄する。
これらの働きは主に副交感神経が働いている、リラックス状態の時に行われます。
ところが、ストレスを感じると交感神経が活発になり、副交感神経の働きは弱まります。
腸の動きもとても弱くなってしまい、便秘を引き起こしてしまいます。
ついつい不安なことや心配事を考え込んでしまう。
そんな方は、好きなことや楽しいことを意識的に考えるようにしてください。
また、一度物事に取り組むと、やりすぎてしまう、考えすぎてしまうなどON・OFFの切り替えの苦手な人は、意識的にOFFになる時間を作ってみてください。
自分の好きなこと、やりたいことを行い、心が休まり、リラックスできる時間を積極的に取り、自律神経が安定しやすくなるようにしてあげることが、便秘解消に繋がります。
腸がしっかりと働ける良い状態を取り戻せるよう、ストレス対策を心がけてみてください。
他の便秘の改善例はコチラ
・なぜ5年も悩んだ不眠症の改善に便秘の解消が必要だったのか?
・便秘の解消が食道裂孔ヘルニアの症状を落ち着かせた理由とは?
創輝(そうき)鍼灸整骨院
〒558-0003
大阪府
大阪市住吉区
長居3-2-3-1F
受付時間:午前 9:00~13:00
午後16:00~20:00
(定休日:土曜日午後・日曜・祝日)
> 詳しい道順はコチラ