慢性便秘で悩む方に知ってほしい腸と自律神経の関係とは?
便秘は非常に悩む方の多い症状です。
対策も多く知られ、大半の方が一度は野菜を食べたり、ヨーグルトなど乳酸菌を取ってみたり、色々と解消しようと試されます。
これらの対策で改善する方もいるのですが、ひどい方だと何十年も悩み続けるケースも少なくありません。
そんな慢性的な便秘の方の原因に、自律神経が深く関係していることがあります。
当院に来院されたKさんも、自律神経の乱れで長年便秘に悩まされた患者さんの一人です。
Kさんは40代の女性です。
会社員としてデスクワークをこなし、日々を忙しく過ごされています。
長年、Kさんは便秘症とひどい首や肩の痛み・こりに悩まされていました。
食事を工夫したり、お水を飲む量を増やしたり、サプリを飲んでみたりと、自分でも便秘対策をしていましたが、スッキリと出るようになりません。
「食事に気を付けたり、水分補給も意識してるんですけど、ぜんっぜん便秘が治らなかったです」
「首とか肩こりも治したくてこれまで整体を受けたり、自分で運動したりもしてたんですけど、その時は良いけどすぐに戻ってしまってました」
この便秘は治らないんだろうか?
首や肩の痛み・こりと一生付き合わないといけないんだろうか?
諦めきることはできず、Kさんは良くなる方法を探し続けていました。
そして、Kさんは当院のHPを見たことで、来院を決めました。
問診や検査をした結果、Kさんのお体の問題点が分かりました。
Kさんは日々忙しく過ごしていたことで神経が昂ぶり、また、生活習慣の問題やストレスを抱えていてことで自律神経が乱れてしまっていました。
緊張や興奮時に活発になる自律神経の「交感神経」が優位になった状態です。
交感神経が働く時、内臓の働きは低下します。
便秘を招き、血液やリンパといった体の循環が悪くなって、首や肩の痛み・こりを引き起こしていました。
そのためリラックスしている時に働く、「副交感神経」とのバランスを整える必要がありました。
当院の治療では、ストレスの影響を取り除き、自律神経を整えていきました。
また、日々の生活習慣について改善してもらう必要があり、アドバイスも行いました。
Kさんは日中は忙しいので、夜遅く、寝る前に運動をしていました。
また、ベッドに寝転がってからもお仕事のことを考えていました。
精神的に昂ぶってしまい、十分な睡眠が取れないことでも、自律神経が乱れていました。
そんなKさんには、寝る直前にはお仕事のこと考えず、リラックスして過ごしてもらいます。
平日の運動は軽めにして、休みの日に好きな運動(ジョギングやジムでボクササイズ)を目いっぱいするようにお伝えしました。
当院の治療と、Kさんご自身の生活習慣の改善で、自律神経が整っていき、内臓がしっかりと働くようになっていきます。
当院の治療を終えた頃には、Kさんはお通じがしっかりと出るようになり、循環も良くなって、首肩こりも楽になりました。
「ぐっすり眠れるし、体調もめっちゃ良くなりました。安定して良い状態で過ごせてます」
と改善を喜ばれています。
その後、Kさんはお仕事をバリバリとこなしつつ、お腹も気持ちもスッキリと過ごされています。
なぜ自律神経が乱れると便秘を引き起こすのか?
便秘を解消する対策として多くの方が実践されている方法に、食事や水分補給があります。
これらの対策はとても重要なのですが、同時に慢性的な便秘に悩む方の中には、食事や水分では改善しないと悩んでいるケースも少なくありません。
そのような方々によく見られる原因が、自律神経の問題です。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれて、体の様々な働きを調整しています。
腸の働きも自律神経に大きく影響を受けています。
腸をはじめとした内臓は、主に副交感神経が優位なときに活動が活発になります。
自律神経の交感神経が優位になると、腸の働きが低下して、便秘になりやすくなってしまいます。
交感神経が優位になる原因
自律神経の働きは天秤のようになっていて、どちらかが活発だと、反対は抑制されます。
交感神経の働きは、運動・緊張・集中といった興奮時に活発に働きます。
副交感神経の働きは、安静・リラックス・睡眠といった時に活発に働きます。
そのため、
・睡眠の質と量の低下
・精神的に緊張することが多い
・リラックスする時間の不足
これらの問題があると、交感神経が優位になってしまいます。
そのため、日々の生活の中で副交感神経が働くようにして、自律神経を安定させてあげる必要があります。
もし、毎日の生活の中で当てはまる問題があれば、しっかり寝る、リラックスする時間を作るといった対策を取ってみてください。
便秘の解消に繋がるのはもちろん、知らないうちに抱えている体の不調に改善にも繋がります。
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