過敏性腸症候群とうつとの関係とは?
あなたは、このようなお悩みはありませんか?
- 過敏性腸症候群になって、下痢や便秘が続いていて治らない
- 過敏性腸症候群になってから、うつにもなってしまった
- 抗不安薬や抗うつ剤を飲む毎日を過ごしているが、全然治らない
過敏性腸症候群(IBS)は、病院で腸の検査や血液検査を受けても、炎症や潰瘍といった明確な原因が認められないにも関わらず、下痢や便秘、お腹の張り、腹痛などの症状が現れる疾患です。
慢性化する方が多く、治りにくいのも特徴です。
過敏性腸症候群の方は、腹痛や下痢といった症状に加えて、うつや不安神経症といったメンタルの不調にも悩まされているケースが多くみられます。
これまでメンタルが安定していて不調を抱えたことがなかったような方でも、過敏性腸症候群が発症することで、うつになってしまい、生活に大きな支障をきたしてしまうケースは少なくありません。
毎日の腹痛や下痢といった症状に強いストレスを感じ、薬やサプリメントを飲んでも改善がみられません。
何年と続く不調に、治らないのではないかといった不安を抱え、多くの方が生活しています。
なぜ過敏性腸症候群になると、うつなどのメンタルの不調を抱えてしまうのでしょうか?
また、どのような対策を取ることができるのでしょうか?
過敏性腸症候群の方がうつに悩まされやすい原因
1.腸内環境が悪くなると、セロトニンやドーパミンの量が減るから
幸せを感じるとき、心が落ち着いているとき、何かをしようと意欲が湧いたりするときには、セロトニンやドーパミンというホルモンが大きく関係しています。
そして、これらのホルモンは、腸によって大部分が作られていたり、もととなる物質が腸で作られています。
過敏性腸症候群の方は腸内環境が悪くなっていて、腸の働きが低下することで、ホルモンの量が減ってしまいます。
そのため、メンタルが不安定になったり、うつを引き起こしやすくなってしまいます。
2.姿勢が悪いと、腸にもメンタルにも悪影響があるから
心と姿勢には大きな関係があります。
気分的に落ち込んでいるとき、ほとんどの方は自然と背中が丸くなり、うつむきがちなっていることはイメージしやすいかと思います。
じつは、気持ちが落ち込むと姿勢が悪くなるだけではなく、逆に姿勢が悪くなると気持ちも落ち込むことが分かっています。
そして、姿勢が悪くなるとメンタルだけではなく、自律神経のバランスを乱してしまいます。
自律神経は腸の働きを調整しているため、自律神経のバランスが乱れると、腸の働きに問題が起こります。
その上、前かがみの姿勢が続くと、上半身の重みがお腹側を圧迫するため、血流やリンパの流れが悪くなり、働きが悪くなって気分の落ち込みを招きます。
過敏性腸症候群の方は、これらの原因によってうつなどのメンタルの問題に悩まされてしまいやすい状態にあります。
過敏性腸症候群でお悩みの方は、腹痛などの腸の問題や、メンタルの問題、自律神経失調症など、同時に多数の不調を抱えているケースが多くみられます。
ですが、その根本原因には腸の状態の悪化や、姿勢の問題、自律神経の乱れといった共通したものがあります。
では、これらの原因に対してどのような対策を取れば良いでしょうか?
過敏性腸症候群でうつにも悩まされている方への3つの対策
過敏性腸症候群の対策として、自分で実践しやすいことは、食事を変えて腸の環境を良くし、ストレス耐性を高めることです。
食事に気を付けることで腸の状態が良くなれば、腹痛といった症状が落ち着き、痛みや不調によるストレスが軽減されます。
また腸でのセロトニンやドーパミンといった快楽ホルモンの量も増えるため、ストレスのコントロールが効きやすくなります。
その結果、症状が深刻な方ほどコントロールすることの難しいストレスを、間接的に減らすことができます。
食事に関しての対策は3つありますが、過敏性腸症候群でお悩みの患者さんが来院されたときに、当院がお伝えしている内容の一部で、非常に重要なポイントです。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃腸への負担が大きくかかります。
また、腸内細菌叢の悪玉菌の割合を増やしてしまいます。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、消化にかかる時間も短くすむため、胃腸に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.インスタント食品やジャンクフードなどの食べる頻度を減らす
身近に出回っている食品の中には、腸に良くない影響を与えるものが多くあります。
代表的なものがインスタント食品やジャンクフード、冷凍食品などです。
これらは便利ですし、また美味しいと感じやすいものでもあります。
ですが、食品添加物や化学調味料、酸化した油や防腐剤などは、胃に負担をかけ、腸内環境を悪化させてしまいます。
これらの利用する比率を極力下げることで、腸の状態を良くすることができます。
3.水をしっかり飲む
胃腸をはじめとした内臓を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
特に下痢が続くと、体内の水分が出てしまうため、脱水症状にもなりやすくなってしまいます。
また、食物繊維をとっても、摂取する水の量が少ないと、便秘を引き起こす原因にもなってしまいます。
1日に男性なら2~2.5リットル、女性でも1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーや紅茶はカフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまい、胃腸の働きを悪くしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水でとるようにしてください。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすと、胃腸に負担をかける恐れがあるので、体の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
過敏性腸症候群にも、うつにも悩まされないために
まずはこれらの対策を取りいれてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでも症状でお悩みの方
は、姿勢の調整や、自律神経のバランスの調整など、過敏性腸症候群の根本的な原因に対する治療を受ける必要があります。
過敏性腸症候群は生活に支障をきたしやすい症状です。
症状を抱えたままにしていると、下腹部痛や下痢などの症状のために外出が困難になり、通学ができなくなって将来就きたい仕事に就けなくなったり、やりたいことができなくなってしまう恐れがあります。
また、働いている方でも、仕事が続けられなくなるケースもあります。
ですが、過敏性腸症候群は引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
食事の摂り方といったご自身で対策を取れるところは取り、それに加えて根本原因に対する治療を受けることをおすすめします。
一日も早く、過敏性腸症候群に悩まされず、安心して毎日を過ごせるようになってください。
→つらい過敏性腸症候群の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の過敏性腸症候群の施術をご覧ください
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