捻挫の後、足首のぐらつきに不安を感じたら?
過去に足首の大きな捻挫をしていたり、繰り返しの捻挫が原因で、他の場所の痛みや不調に繋がることがあります。
それは足首だけに留まらず、膝や股関節、腰といった全身に影響を与えるケースも珍しくありません。
今回ご紹介するFさんは、本格的にバレエに取り組んでいた二十代の女性です。
Fさんはクラシックバレエの本場ロシアに留学し、プロを目指すほどに真剣に取り組んでいました。
ですが、ある日とてもショックな報告を受けます。
「股関節に問題があるから、もう続けられないと言われたんです」
クラシックバレエのプロに上り詰めるバレリーナたちは、わずかなケガも許されません。
左股関節に痛みがあったFさんは、動きが悪くなっていたことを指摘され、関節唇のわずかな損傷が画像診断でも見られたために、辞めなければならなくなりました。
人生を懸けて続け、あと一歩まで来たところで、辞めなくてはならない。
失意に暮れたFさんは、日本に帰国します。
「もしかしたら続けられる方法はあったんだろうか。なにが原因だったんだろうか、と悩みました」
Fさんは股関節の痛みを治すため、色々な治療院に通いました。
大きな病院を始め、整形外科、整体にマッサージ、カイロプラクティックにも通います。
ですが、治ることはありませんでした。
そんなFさんは、ある日足首を捻挫してしまいます。
足首の捻挫はこれが初めてのことではありません。
過去にも何度も捻挫をしており、バレエによる負担もあって、左足後方インピンジメント症候群といった症状も抱えていました。
Fさんは今回の捻挫だけでなく、捻挫癖を解消しようと思い、当院に来院することになります。
問診や検査の結果、Fさんのお体の問題について把握することができました。
左足首の捻挫を繰り返していて、足首の関節のバランスが崩れていました。
足元のバランスが崩れることで、体全体で帳尻を合わす必要があり、骨盤の歪みにも繋がっていました。
そしてこの骨盤の前側のズレが、股関節の動きに問題を生みだしていたのです。
当院の治療では、足首のバランスの崩れ、そして影響を受けていた骨盤の前側のズレを整えました。
股関節の動きがスムーズになったことで、Fさんは驚かれていました。
「まさか足首が原因だったなんて、これまで思ったことがなかったです。ずっと股関節に問題があるんだと思ってました」
治療を受けて、股関節の痛みや足首の捻挫の後遺症だけでなく、体の様々な場所にあった不調も良くなりました。
そして、体の調子が良くなったこと、日本に帰国して月日が経ったことで、Fさんは新たな目標を見据えることができました。
「バレエでプロになることは諦めたけれど、きっと無駄な経験じゃなかったんだと思います。せっかく留学してたので、もう一度ロシアに留学して、今度は勉強をしっかりしたいと思います」
クラシックバレエ一筋に専念してきたFさん。
一つのことに打ち込んできた経験を活かし、新しい目標でもきっと、真剣に取り組み続けていることでしょう。
足首のバランスの崩れの影響は股関節にも及びます
足首は一度ひどく捻ってしまうと、その後関節が緩くなって、何度も捻挫を繰り返してしまう、いわゆる捻挫癖になるケースが多く見られます。
不安定感を感じ、ちょっとした地面の凹凸(おうとつ)や段差ですぐに捻挫してしまいそうになって、怖く感じてしまいます。
その結果、安定性のあるウォーキングシューズなどしか靴が履けない。
あるいは、怖くて遠出できないといった悩みを抱えることが多いです。
足関節不安定症は、一般的には捻挫後の処置が適切でなかったために、足首を守っている靭帯が延びてしまい起きると考えられています。
当院に足首の捻挫癖で来院される方の多くに共通しているのが、足首の関節のバランスの崩れです。
特にくるぶしの外側、腓骨(ひこつ)と呼ばれる骨のバランスが崩れ、くるぶしの内外の高さが傾いて見えるケースが多いです。
足首が傾いているために足が地面に着くときに捻りやすくなります。
サポーターやテーピングで足首を固定するのも良いのですが、根本的な改善にはバランスを整える必要があります。
関節のバランスを整える治療は、どこでも受けられるわけではありませんが、これまでに足首周りの固定やトレーニングをしても治らなかった方は、骨格のバランスを整える治療を考えてみてください。
当院での足首の捻挫の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
他の足首の捻挫の改善例はコチラ
・足首の捻挫でバスケが長年できず悩んだ少年が全力でプレーできた理由
・足首の捻挫が腰痛や膝の痛みの引き金になるって知っていますか?
・病院で手術をしたのに足首の捻挫の痛みが残ってしまった時の原因は?
・足首の捻挫が治らずにヨガができなかった方が治った理由とは?
・足首が捻挫の後遺症でグラグラ、グニャグニャになってしまう原因とは
・足首の捻挫の痛みが慢性化していた方が気付かず抱えていた原因
・いつまでも子供の足首の捻挫が治らない時、考えられる原因とは?
・捻挫でバスケがしたいのに、何度も繰り返してしまう理由とは?
・捻挫でバスケの練習ができない?痛みや違和感が続いてしまう原因
創輝(そうき)鍼灸整骨院
〒558-0003
大阪府 大阪市住吉区
長居3-2-3-1F
受付時間:午前 9:00~13:00
午後16:00~20:00
(定休日:土曜日午後・日曜・祝日)
> 詳しい道順はコチラ