逆流性食道炎と胃食道逆流症の違いとは? 非常に似ているようで違う特徴
逆流性食道炎は、胃から食道へ胃酸などが逆流する症状です。
胃酸が逆流することで、食道の粘膜を荒らし、炎症を引き起こします。
逆流性食道炎でお悩みの方が、自分の状態を知りたくてスマートフォンやパソコンで検索をかけると、胃食道逆流症という症状名に出会うケースは少なくありません。
のどの違和感や胸焼けなどの同じ様な症状や原因が書かれているのに、病名が違うため、混乱しやすくなっています。
逆流性食道炎と胃食道逆流症とは、どのような違いがあるのでしょうか?
逆流性食道炎と胃食道逆流症の違いとは?
1.逆流性食道炎は胃食道逆流症に含まれた疾患
逆流性食道炎は、胃食道逆流症に含まれる疾患の1つです。
胃食道逆流症は、食道に炎症が起こっている「逆流性食道炎」と、炎症が起きていないけれど、似たような症状のある「非びらん性胃食道症」、さらに食道に胃壁の組織が出来てしまう「バレット食道」を合わせて呼ぶ症状名です。
もともと、これまでの医学は実際に炎症が起きているかどうかが、疾患として診断する際に重要なポイントになっていました。
ところが、逆流性食道炎の症状を訴える患者さんでも、胃カメラによる検査をしてみると、炎症がみられないにも関わらず症状は出ているというケースが非常に多くみられます。
そのため、炎症の有無にかかわらず診療するため、「胃食道逆流症(GERD)」という新しい診断名がつけられることになりました。
胃食道逆流症の内、炎症の見られる逆流性食道炎は30%ほどと考えられていて、残りは非びらん性胃食道逆流症とされています。
2.逆流性食道炎と胃食道逆流症の様々な違い
逆流性食道炎と胃食道逆流症は、炎症の有無だけではなく、それ以外の様々な点でも、差があります。
逆流性食道炎 | 胃食道逆流症 | |
原因 | 胃酸の逆流 | 胃酸の逆流だけではない |
胃酸の抑制剤での改善 | 良くなるケースもある | 改善がみられないことが多い |
食道の炎症 | ある | ない |
特徴 | 男性に多い 高年齢層に多い 肥満体型の人に多い 食道裂孔ヘルニアがあるケースが多い | 女性に多い 若い人に多い 痩せている人に多い 食道裂孔ヘルニアがないケースが多い |
『三輪 洋人、胃食道逆流症(GERD)の新しい考え方2006』
これらの差がある上で、共通点を持っているのが、
・胃酸の分泌が多くなっていること
・自律神経の乱れによって下部食道括約筋の働きが低下していること
・不良姿勢や便秘などによって腹圧が上昇している
ことです。
逆流性食道炎や胃食道逆流症の方は、胃酸の分泌を抑える薬を処方されても良くならない、とお悩みの方が少なくありませんが、それ以外の原因を改善する必要があります。
とはいえ、どちらも普段の生活で気を付けなければならない対策の点では、大きな違いはありません。
そのため次の食事に関する4つの対策をぜひ取り入れてください。
逆流性食道炎にお悩みの方の4つの対策
1.野菜や果物を積極的に食べ、お肉や脂ものの比率を減らす
お肉や脂ものの食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃腸への負担の大きな食材です。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、胃の消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物などを取りいれるようにしてください。
2.アルコールは飲む頻度を減らし、飲むときは度数を下げる
アルコールは胃酸の量を増やし、食道括約筋をゆるめて逆流しやすくしてしまいます。
仕事の付き合いなどで、飲まないといけない日もあるかもしれません。
どうしても飲まないといけない時は、水割りで薄めるなど、度数を減らす工夫を行うと効果的です。
また、ビールはアルコール度数は低いのですが、炭酸によってゲップを引き起こし、逆流しやすくなってしまうため注意が必要です。
3.よく噛むことで消化を助ける
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また胃の蠕動運動にも大きな力を必要とします。
よく噛むことで消化を助け、また腸への移動もしやすくなり、負担を減らすことができます。
4.就寝する2~3時間前には食事を終えておく
胃での消化は、野菜や果物などの早いものでおよそ1~2時間、タンパク質などの長いものでは6時間もかかると言われています。
お仕事の都合などで食事の時間が遅くなってしまう方も、できるだけ早く食事を取るように心がけてください。
まずはこれらの対策を取りいれてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、これらで改善がみられない方は、姿勢の調整や、自律神経のバランスの調整など、逆流性食道炎の根本的な原因に対する治療を受ける必要があります。
逆流性食道炎を良くし、ぐっすりと眠るために
逆流性食道炎は、一度症状が悪化してしまうと、長期化したり慢性化し、なかなか治りにくい症状です。
特に睡眠が妨げられると、ストレスを感じやすく、生活にも支障をきたしてしまっている方が少なくありません。
ですが、引き起こしている根本原因をしっかりと改善していけば、決して良くならない症状ではありません。
あなたが諦めなければ、逆流性食道炎と一生付き合う必要はないんです。
毎日を逆流性食道炎の不快な症状に悩まされず、ぐっすりと気持ち良く眠れるようになってください。
→つらい逆流性食道炎の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の逆流性食道炎の施術をご覧ください
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長年悩んでいた逆流性食道炎が、薬を飲まずにいけるようになり治りました
逆流性食道炎と肩こりに悩んでいました。
どうしても治したかったから、最後に行きつくところですというフレーズと体験談を見て、こちらにかけてみようと思いました。
治療に通って、長年悩んでいた症状が、薬を飲まずにいけるようになり治りました。
ずっと病院へ行っていたのに、行かずに自分の持つ力で体が良くなっている実感があります。
ぜひ来てみてほしいです。
東住吉区在住 R.Nさん
*個人の感想で、成果を保証するものではありません。
片道1時間20分をかけてでも、通院するだけの費用対効果があります
1.股関節の痛み 2.便秘 3.逆流性食道炎
に悩んでいました。
通院に、片道1時間10分~20分かかること、回数が重なることによる費用のことで迷いましたが、転居前に通院していた先生の紹介なので来院を決めました。
施術を受けて、改善を実感できます。
当初は1のみの目的であったが、2と3も改善されました。
費用対効果は大きなものがあります。
長い人生、この際に体質改善も含めて、来院して下さい。
阪南市在住 阪上 正敏さん
*個人の感想で、成果を保証するものではありません。
胃の不調もなくなり、毎日の食事もしっかり食べれるようになりました
胃もたれ、むかつき、胃下垂、胃痛で、食欲があっても食べれない。
また、すぐに胃の不調が出るので、体の疲労感、寝ても疲れが取れないという悩みがありました。
20才前より胃に関して良いこと?(胃薬、ハーブティ、鍼治療など)を色々してきましたが、改善に繋がりませんでした。
遠方で、少し治療費も高いので、改善するか不安でしたが、年々体力も落ちていくので行くことを決意しました。
今では胃の不調もなくなり、毎日の食事もしっかり食べれるようになりました。
時間も、お金も必要ですが、体が変わっていく喜びを感じられると思います。
伊丹市在住 M.Sさん
*個人の感想で、成果を保証するものではありません。
逆流性食道炎が徐々に良くなっていき、症状も感じなくなりました
逆流性食道炎で、口の中、舌がヒリヒリ、のどに舌たいがひっついた感じがあり悩んでいました
インターネットでいろいろ探して、自宅から近く良さそうだったので、行くことにしました。
治療を受けていくと、徐々に良くなっていき、症状も感じなくなりました。
同じ症状の方、一度来院していただいたら良いと思います。
住吉区在住 A.Kさん
*個人の感想で、成果を保証するものではありません。
創輝(そうき)鍼灸整骨院
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