なぜ胃下垂だと、食後に下腹がぽっこりしてしまうのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 痩せている方なのに、下腹だけがぽっこりと出てしまう
- 食べる前はゆるゆるだったズボンが、食後にはきつくて仕方がない
- どんなズボンを履けばよいのか迷ってしまう
- スタイルが気になって、水着でプールや海に遊びに行くのは恥ずかしい
胃下垂の方の特徴的な悩みの一つに、下腹ぽっこりの状態があります。
人からは太って見られてしまうのはツラいですよね。
外見上のコンプレックスになってしまうため、本人にとっては深刻な悩みです。
また、下腹の膨らみは腹筋をしたり、逆立ちをしてもあまり効果がみられにくい特徴があります。
なぜ胃下垂だと下腹がぽっこりと出てしまうのでしょうか?
また、どのような対策があるのでしょうか?
胃下垂の方が下腹ぽっこりになってしまう原因とは?
本来、胃は腸間膜という膜で釣り下がっており、下腹部の脂肪によって、下からも支えられ、正常な位置を保っています。
食事を摂っても、胃下垂でない方は、胃が下垂することはありません。
お腹が膨らむのは下腹部ではなく、お腹全体です。
ところが、胃下垂の方は支えが弱く、ときには胃の下部が骨盤の辺りにまで垂れ下がってしまいます。
そのため、食事を摂ると、食べた物が胃の底の部分で溜まってしまい、そこだけが極端に膨れてしまうのです。
また、胃下垂の状態だと胃のぜん動運動が弱まってしまい、食べた物を素早く腸に移動させることができません。
長時間胃にとどまるため、この下腹ぽっこり状態になってしまうのです。
さらに問題なのは、胃下垂が長期に及ぶと、次第に内臓全体が下垂してしまい、下腹のぽっこりがよりきつくなってしまうことです。
では、下腹ぽっこりの根本的原因である胃下垂は、どのように改善すればよいのでしょうか?
胃下垂を引き起こす原因とは?
1.遺伝的なもの
胃下垂は痩せ型で身長の高い方がなりやすいため、遺伝的に胃下垂になりやすい方がいます。
また、顔立ちや体型が似るように、内臓の機能についても遺伝の影響が大きく関係するケースがあります。
当院に来院される胃下垂の方のご家族も、胃下垂だというケースは珍しくありません。
2.日常の姿勢不良により、お腹が圧迫されるから
胃下垂の方の多くが、猫背で肩が内巻きになっています。
その不良姿勢が癖づいてしまうと、胸やお腹側が圧迫され続け、胃をはじめとする内臓が下垂しやすくなります。
3.筋力低下のため、内臓が正常な位置を保てない
過度なダイエットや急病などで、急激に筋力が落ちてしまうと、体の支えが弱くなるとともに、胃を支えている腸間膜の支持も弱くなってしまいます。
急激な筋力の低下は、胃を正常な位置に保つことができなくなり、下垂を招く要因となります。
4.ストレスにより自律神経が乱れ、内臓機能が低下するため
内臓は、自律神経の働きによってコントロールされています。
日常でストレスを溜めこみやすい方は、自律神経のバランスが乱れ、内臓の働き自体が悪くなってしまいます。
そうすると、食べた物を上手く消化・吸収・排泄できません。
内臓機能が低下することで、胃の内容物が長時間とどまり、胃に圧力をかけ続け、下垂を招く要因となります。
ひとつでも胃下垂を引き起こす原因となりますが、重複すればするほど、胃下垂になる可能性が高まります。
胃下垂の下腹ぽっこりの改善方法は?
胃下垂の方が一番最初に思い浮かべる対策といえば腹筋でしょうか?
腹筋については、効果のあるやり方や、タイプなどがあるため、詳しくは下のページをご覧ください。
胃下垂は自力ではなかなか改善がみられにくい症状です。
悪い姿勢が癖づいてしまっていると、骨格の調整などを行わないと、良い姿勢を取っても一時的なものになってしまいがちです。
また、自律神経の乱れを自力で改善することも、難しい問題ですし、ストレスが原因だと分かっても、実際にストレスを感じずに生活できる人はごく少数の方に限られてしまいます。
そのため、胃下垂でお悩みの方がご自身で取り入れやすい対策としては、次の食事に関する3つがあります。
1.お肉や脂ものの比率を減らし、胃の負担の少ない食材を増やす
お肉や脂ものの多い食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃への負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃の働きは、胃酸で食べ物を消化するだけではなく、食べ物を胃の中で撹拌し消化しやすくしたり、腸へと食物を送り出す働きがあります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、また腸への移動もしやすくなり、胃への負担を減らすことができます。
噛む回数については、厚生労働省は一度に30回噛むことを推奨しています。
3.水の摂取量を増やす
胃腸をはじめとした内臓を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
お水を飲む量が少なく、コーヒーやお茶などを水分補給と考えている方が多くいます。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインによって胃を荒らしたり、利尿作用で体の水分を減らしてしまい、胃腸の働きを悪くしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
1日に男性なら2~2.5リットル、女性でも1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすと、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
まずはこれら3つの対策を取りいれてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただ、胃下垂の方の多くは程度がきつく、自力だけでの対策では、なかなか改善されない傾向があります。
もし、これらの対策を行っても効果がみられない場合は、姿勢の調整や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂による下腹ぽっこりを良くするために
一般的に、胃下垂は良くなりにくい症状だと言われています。
ですが、胃下垂を引き起こしている姿勢の問題や自律神経の乱れ、内臓機能の低下といった原因を取り除いていけば、けして良くならない症状ではありません。
当院では胃下垂でお悩みの方が良くなるケースは少なくありません。
もし、あなたが胃下垂による下腹ぽっこりや、胃腸の不調といった症状で深くお悩みで良くしたいなら、根本原因に対する本格的な治療を受けられることをおすすめします。
一日も早く、胃腸の不調に悩まされたり、食後の下腹ぽっこりに悩まなくていいようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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