なぜ胃下垂でも太るケースと太れないケースがあるのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 胃下垂なので太りたいのに太れない
- 太れないのに下腹だけぽっこりと出てしまっている
- 胃下垂といってる知人が太っているのに、自分が太れない理由が知りたい
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こしてしまいます。
また、胃の不調だけではなく、肩こりや冷え性など全身の問題を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂の方は痩せている方が多く、また多くの場合胃の不調を抱えています。
食事を多く取っても体重が増えず、太りたくても太れないと悩んでいる方が多くいます。
ですが、胃下垂と言っている方の中には、食べれば太ってしまうという方も少なくありません。
同じ胃下垂のはずなのに、どうしてこのような違いがあるのでしょうか?
胃下垂でも太ることは、できるのでしょうか?
胃下垂でも太れるケースと太れないケースがある理由
胃下垂と一口に言っても、その程度や状態は様々です。
ですが、多くの情報は細かく分類されておらず、胃下垂と一括りにされています。
そのため、同じ胃下垂のはずなのに、太れるという方と、太れないという方が出てしまい、なぜ自分は太れないのかと悩む理由にもなっています。
そこで、まずは自分が次のどのケースに当てはまるを確認してください。
1.そもそも胃下垂ではないケース
胃下垂は、胃が正常な位置よりも垂れ下がった状態を言います。
当院では、多くの方が胃下垂を訴えて来院されますが、なかには色々な胃の不調を抱えているために、自分が胃下垂だと思い込んで来院されるケースも珍しくありません。
このようなケースでは、当然胃は下垂していないので、普通に栄養が吸収され、胃の不調をコントロールすることができれば、太ることができます。
2.胃下垂だけど、胃の働きは問題がないケース
胃下垂といっても、その程度は人それぞれです。
程度の軽い方であれば、下垂していても胃が正常に働いているケースもみられます。
下腹がぽっこりと出るといった、胃下垂の特徴を抱えていても、消化自体は正常に行われるため、食べれば栄養も吸収されていきます。
3.胃下垂と同時に、胃の働きまで低下しているケース
胃下垂で食べても太れないと悩んでいる方に多くみられるのが、このケースです。
胃下垂の程度がきつくなると、胃の働きも低下しやすくなります。
胃下垂に伴って胃の様々な働きまで低下した状態を、別名「胃アトニー」とも呼びます。
食べものを消化する働きや、消化したものを腸に送りだす働きが低下することで、腸にも負担がかかり、十分な栄養の吸収ができなくなり、食べても太れない原因になります。
また、下垂した胃に食べものが溜まるため、食後は特に下腹がぽっこりと出る原因にもなります。
このケースの方は、胃の働きが低下していることで、常に胃に負担がかかっています。
そのため、この状態で多量の食事を取っても、消化が十分に行われず、胃により大きな負担がかかってしまいます。
結果、胃痛や胃もたれなどの症状を悪化させ、ますます働きが低下するといった悪循環に陥ってしまう可能性があります。
胃下垂でも太るための対策とは?
これらのように、当院では胃下垂は大きく3つのケースに分類しています。
胃が下垂していないケースでは、食事量を調整するといった、一般的な対策で十分に効果がみられます。
しかし、胃が下垂してしまっているケースでは、胃下垂自体を良くする必要がありますが、自力で改善することはとても難しいことです。
そのため、自分でできる対策としては、日頃の食生活を見直し、胃腸への負担を減らすことが大切です。
特に胃下垂の方は、太りたい一心で胃に負担のかかる食べ物を食べたり、食べ方を積極的にしてしまっています。
しかし、胃の働きまで低下している方は、太りたいと思って積極的に食事を取ることよりも、一見遠回りにも思えますが、先に胃腸の働きを活発にし、少しでも栄養を吸収しやすい状態にする必要があります。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、消化に時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なくすみ、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
野菜や果物は胃酸の分泌量も少なく、消化にかかる時間も短いため、胃への負担の少ない食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃下垂によって引き起こされる便秘などにも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃下垂の方は胃の働きが低下することで、消化が不十分になっています。
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで胃酸の消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化や栄養の吸収を助けるだけではなく、満腹中枢を刺激し、食べすぎを防ぐなど、痩せている方だけではなく、太りやすい方にも効果があります。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂を気にせず、元気に毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂は様々な体の不調を引き起こす原因になる症状です。
太りたくても太れなかったり、下腹のぽっこりなど、外見にコンプレックスを抱いている方も少なくありません。
ですが、胃下垂は、引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
一日も早く胃下垂を良くし、元気に毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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