胃下垂と胃アトニーの違いって何?
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
胃下垂を引き起こす主な原因として、筋肉や脂肪が不足していて、胃をはじめとする内臓を正常な位置に保てないからだと言われています。
また、胃の不調をはじめ、各内臓の不調を引き起こす引き金にもなってしまう症状です。
ただ、胃下垂はあくまで胃が下垂した状態であって、食後に下腹がぽっこりするといった外見上の問題は起きても、胃腸の不具合が出ているわけではありません。
ですが胃が下垂した状態が慢性化してしまうと、胃を動かす筋肉の働きが悪くなり、更なる不調を引き起こします。
この状態を、胃アトニーと呼びます。
胃アトニーはどんな状態なの?
胃アトニーは胃下垂と同じく、機能性ディスペプシア、もしくは機能性胃腸症に含まれる症状の一つです。
胃の不調を感じていても、炎症が起きていたり、潰瘍ができているというような問題はないため、内視鏡で検査をしても胃の内部には異常をみつけられません。
胃アトニーは、胃が正常な位置よりも垂れ下がった状態に加えて、胃の筋肉の働きが低下してしまうことで、次の3つの症状が出てきます。
1.食べたものの移動が上手くいかずに、消化不良を起こす
胃の中に入った食べ物は、胃酸で消化されるのと同時に、胃の筋肉で消化しやすいように動かされ、最後に腸へと運ばれます。
胃アトニーになると食べた内容物の移動が上手くいかずに消化不良を起こしてしまい、胃もたれやむかつき、胃痛やげっぷといった症状が出てきます。
2.胃の拡張機能が低下する
通常、胃の大きさは食事前には小さく、食べた物が胃に入ると胃壁が広がって大きくなります。
ですが、胃アトニーの方は胃を広げる力が弱いため、胃に食べ物が入っても胃が広がりにくく、量を食べていないのに、すぐにお腹がいっぱいになってしまいます。
3.胃の知覚が過敏になる
胃アトニーの方は、胃の知覚神経が過敏になっている方が多くいます。
胃酸や食べた物による刺激、胃の運動などによって知覚神経が過剰に反応し、みぞおちの痛みや灼熱感、むねやけといった症状が出ることがあります。
胃下垂からなる胃アトニーを改善するために
一般的に胃アトニーは、薬で症状を抑えることはできても、胃の運動を良くしたり、下垂した状態を上げることができないため、治りにくい症状だと言われています。
ですが、運動を妨げていたり、下垂を引き起こしている姿勢の問題や自律神経の乱れ、内臓機能の低下といった根本的な原因を取り除いていけば、決して良くならない症状ではありません。
もし、あなたが胃下垂からくる胃アトニーによる不調でお悩みなら、根本原因に対する治療を受けられることをおすすめします。
そして一日も早く、悩まされないようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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