なぜ胃下垂だと疲れやすいのか? その3つの理由とは
胃下垂は、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
胃下垂を引き起こす主な原因として、筋肉や脂肪が不足していて、胃をはじめとする内臓を正常な位置に保てないと言われています。
背が高く痩せている人に多く、胃が下垂することで機能が低下してしまいます。
また、胃の不調をはじめ、各内臓の不調を引き起こす引き金にもなってしまう症状です。
胃下垂を放っておくと、内臓全体の下垂を招き、年々全身の不調を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂の方に特徴的なお悩みの一つに、疲れやすいというものがあります。
体が疲れやすいと、仕事や家事、育児など、様々なことに悪影響が出てしまいます。
胃が下垂することと疲労とは、何の関係もないように思えますが、実は胃下垂は疲労に大きな影響を与えています。
では、なぜ胃下垂になると、体が疲れやすくなるのでしょうか?
また、どのような対策が取れば良いのでしょうか?
胃下垂の方が疲れやすい3つ理由
1.栄養不足
胃下垂の方は、栄養不足になるには、二つのタイプがあります。
一つが、食べ物の栄養を吸収する力が低下してしまい食べても食べても栄養を吸収しづらいタイプと、もう一つが胃が大きくなりにくく、すぐにお腹が一杯になってしまい、必要な量を食べることができないタイプです。
食べ物から十分な栄養素を吸収できないことで、体の機能が低下して、疲れやすくなってしまいます。
2.血流やリンパの流れの停滞
胃や腸には、血管やリンパ節が密集しています。
胃が下垂することで、腸を圧迫してしまったり、機能が低下することで血流やリンパの流れまで悪くなってしまいます。
結果、全身の血流やリンパの流れも悪くなってしまいます。
胃下垂の方は、冷え性でも悩まされることが多いのですが、その原因も同じ原因によります。
血液やリンパ液は全身に栄養を届け、疲労物質を回収する働きがあるため、循環が悪くなることで、疲れやすくなってしまいます。
3.内臓疲労
胃が下垂ことで、食べ物を消化する力が低下します。
結果、食べ物が長時間胃に留まり、また腸にも負担がかかるため、内臓が長時間働くことになり、疲労します。
また、睡眠時は内臓を含めて全身が休まり、疲労を回復する時間なのですが、このタイプの方は消化に時間がかかってしまうため、寝ている間にも胃や腸が働くことになり、体が完全には休まらず、疲れやすくなってしまいます。
胃下垂の方が疲れやすいのは、これらの1つ、あるいは複数の原因が重なり合って引き起こされます。
胃下垂で疲れやすい方が自分でできる対策
自分でできる対策としては、食事内容や食生活の問題を改善することで、胃や腸の負担を減らし、内臓の疲労を防ぐことができます。
特に気をつけて欲しいのが、次の2点です。
1.野菜や果物を積極的に食べ、お肉や脂ものを減らす
お肉や脂ものの食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃の負担の大きな食材です。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、胃の滞留時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃にも腸にも良い効果があります。
ところが、現代人の野菜の摂取量は平均293gで、目標量の350gを摂れている人はわずか33%しかいないと言われています。(厚生労働省の平成27年「国民健康・栄養調査」の結果より)
意識して食事に野菜や果物などを取りいれるようにしてください。
2.よく噛むことで消化を助ける
胃の蠕動運動による働きは、腸へと食物を送り出す役割に加えて、胃酸を食べ物と絡ませ、消化を助ける役割があります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また蠕動運動にも大きな力を必要とします。
よく噛むことで消化を助け、また腸への移動もしやすくなり、負担を減らすことができます。
胃下垂を良くして、疲れやすさに悩まされないために
まずは食事の内容やとり方など上記の対策を取り入れてください。
ただ胃下垂によって、胃や腸に負担をかけているため、根本的な改善には、胃下垂自体を良くすることが不可欠です。
一般的に、胃下垂は良くなりにくい症状だと言われています。
ですが、胃下垂を引き起こしている姿勢の問題や自律神経の乱れ、内臓機能の低下といった原因を取り除いていけば、けして良くならない症状ではありません。
自分で改善できる部分を改善することも大切ですが、それに加えて根本原因に対する治療を受けることをおすすめします。
そして一日も早く胃下垂を良くし、疲れにくく、毎日を元気に動けるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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