胃下垂の方によくみられる胸焼けの3つの対策とは?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 胃下垂による胸焼けの症状がつらい
- 胸焼けがひどくて、夜眠れない
- 朝、目が覚めたときから胸やけの症状に悩まされている
- 空腹時にも胸焼けがあり、原因が分からなくて不安
胃下垂の方によくみられる症状の一つに、胸焼けがあります。
胸焼けは、胸が焼けるような感覚や痛み、違和感を感じ、とても気分の悪くなる症状です。
症状がきつい場合には、胸焼けの不快感で眠れないという方もいます。
多くの場合、胸焼けはお肉や脂ものの多い食事、食べ過ぎや飲みすぎといった、食事の取り方に問題があるときに起こりますが、ストレスを抱えた生活を送っていたり、便秘や肥満といった腹圧が高い状態だと、より胸焼けを起こしやすくなってしまいます。
胃下垂によって胸焼けに悩まされている方は、食後の胸やけが起こりやすいだけではなく、朝目が覚めてすぐに胸焼けがしたり、空腹時にも胸焼けが起こしやすいという特徴があります。
どうして、胃下垂の方には胸焼けに悩まされる方が多いのでしょうか?
また、改善するには、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
胃下垂の方が胸焼けに悩まされやすい原因とは?
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こします。
また、胃の不調だけではなく、全身の様々な不調を引き起こす引き金にもなってしまう症状です。
胃下垂によって引き起こされやすい胸焼けは、食道に胃酸が逆流することで炎症が起こり、痛みや違和感を感じる症状です。
胃下垂の方は次の3つの理由によって、胸焼けが起こりやすくなっています。
1.胃の消化する力の低下によって、胃酸の分泌が過剰になる
胃の主な働きには、
・胃酸を分泌して消化する働き
・食べ物を撹拌し、胃酸と絡まりやすくする働き
・消化した食べ物を腸へと送りこむ働き
があります。
胃下垂によって撹拌する働きが落ちてしまうと、消化がスムーズにいかなくなってしまいます。
胃は少しでも消化を早めようと胃酸の分泌が過剰に行われるようになり、胃の中に胃酸が溜まって、逆流しやすくなってしまいます。
2.胃から腸へと送り込めず、常に胃酸が多い状態になる
食べ物を腸へと送り出す働きも低下してしまっているため、長時間胃の中に食べ物が溜まった状態が続きます。
そのため、胃酸が多い状態も続いてしまい、逆流しやすい状態を作ってしまいます。
3.食道括約筋が緩んでいる
食べものや胃酸が逆流しないよう、胃と食道の境には、食道括約筋という筋肉が出入り口を締めています。
胃の機能が低下することで、胃から食道への逆流を防いでいる食道括約筋の働きも低下し、容易に逆流しやすくなってしまいます。
このような3つの理由によって、胃下垂の方は、胸焼けが起こりやすくなっています。
また、胃下垂の方の胸やけで特徴的な朝起きた時に胸焼けがしているケースや、空腹時にも胸焼けを起こしてしまうのは、胃の中に長時間胃酸が溜まり、食道括約筋が緩んだ逆流しやすい状態が続いているために起こります。
では、これらの原因によって起こっている胸焼けに対して、どのような対策を取ることができるでしょうか?
胃下垂の方へおすすめする胸焼けの3つの対策
胃下垂の方が胸焼けを起こす一番の原因は、胃が下垂することで、胃の機能が低下するために起こっています。
そのため、根本的な解決には、胃下垂自体を解消する必要があります。
ただ、胃下垂は自力ではなかなか改善がみられにくい症状です。
胃下垂を引き起こす主な原因には、
- ・姿勢によるもの
- ・ストレスによるもの
- ・自律神経の乱れによるもの
- ・食事による胃腸への負担によるもの
などがあります。
悪い姿勢が癖づいてしまっていると、骨格の調整などを行わないと、良い姿勢を取っても一時的なものになってしまいがちです。
また、自律神経の乱れを自力で改善することも、難しい問題ですし、ストレスが原因だと分かっても、実際にストレスを感じずに生活できる人はごく少数の方に限られてしまいます。
そのため、胃下垂でお悩みの方がご自身で取り入れやすい対策は、次の食事に関する3つです。
1.お肉や脂ものの比率を減らし、胃の負担の少ない食材を増やす
お肉や脂ものの多い食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃への負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃の働きは、胃酸で食べ物を消化するだけではなく、食べ物を胃の中で撹拌し消化しやすくしたり、腸へと食物を送り出す働きがあります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、また腸への移動もしやすくなり、胃への負担を減らすことができます。
3.水の摂取量を増やす
胃腸をはじめとした内臓を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
お水を飲む量が少なく、コーヒーやお茶などを水分補給と考えている方が多くいます。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインによって胃を荒らしたり、利尿作用で体の水分を減らしてしまい、胃腸の働きを悪くしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
1日に男性なら2~2.5リットル、女性でも1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすと、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
まずはこれら3つの対策を取りいれてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただ、胃下垂の方の多くは程度がきつく、自力だけでの対策では、なかなか改善されない傾向があります。
もし、これらの対策を行っても効果がみられない場合は、姿勢の調整や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂による胸焼けに悩まされないために
一般的に胃下垂は良くなりにくい症状だと言われています。
色々な対策を取っても根本的な改善は見られづらく、治らないのではないか、と諦めかけている方も多くいます。
ですが、引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
食事の摂り方などご自身で取れる対策は取り、それに加えて根本原因に対する治療を受けることをおすすめします。
一日も早く、胸焼けの不快な症状に悩まされず過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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