なぜ、肋骨が下がると胃下垂を引き起こすのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 姿勢が悪く、すぐに猫背になってしまう
- 胃下垂でやせていて、肋骨が浮き出てしまっている
- 痩せているのに下腹だけぽっこりと出てしまう
- 肋骨の形が左右で違うのが気になる
胃下垂の方によくみられる悩みの一つに、痩せてしまっていて太れないというものがあります。
鏡で自分の姿を見ると、肋骨が浮き出てしまっている。
それなのに、下腹だけはぽっこりと出てしまっていて、もっとスタイルが良くなりたい。
健康的に太りたい、と悩んでいる方が多くいます。
また、中には自分の肋骨を触ってみると、左右で形が違うことに気付かれる方もいます。
胃下垂と肋骨には深い関係があり、肋骨に問題があると、胃下垂を引き起こす要因になりかねません。
では、具体的に胃下垂と肋骨にはどのような関係があるのでしょうか?
また、胃下垂で痩せてしまっている問題、太れない問題などに対して、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
肋骨が下がると、胃下垂になりやすい理由
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こします。
また、胃の不調だけではなく、太れない問題や、冷え性、肩こりなど全身の様々な不調を引き起こす引き金にもなってしまう症状です。
肋骨は背骨から胸を覆う12本の骨でできていて、心臓や肺、胃の上部などの重要な臓器を、外部の衝撃から守っています。
胃下垂と肋骨には、次の2点で深い関係性があります。
1.猫背になることで、肋骨が下がる
胃下垂を引き起こす原因は様々なものがありますが、その内の一つには、猫背などの姿勢不良があります。
スマートフォンやパソコンの使用が増えることで、前かがみの姿勢が癖づき、猫背などの姿勢不良を引き起こします。
猫背になると、前屈みになることで、肋骨の位置が下がります。
肋骨が下がると、胃を上部から圧迫することになってしまい、胃下垂を引き起こす要因となります。
また、足を組む、横座りをする、片側ばかりで鞄を持つなど、左右のバランスが崩れてしまうような日常生活の習慣があると、片側の肋骨だけが落ちてしまっているケースもみられます。
片方の肋骨が落ちるケースでも、胃下垂を引き起こす要因になります。
2.肋骨が下がり胃が下垂することで、胃や腸の機能が低下する
胃が下垂することで、胃酸を分泌する働きや、消化した食べ物を腸へ送り込む働きが落ちます。
その結果、胃もたれや胃痛といった胃の不調を引き起こします。
また、下垂した胃に圧迫を受けることで、血流やリンパの流れが悪くなり、腸の働きも落ちてしまいます。
消化不良を起こし、腸の機能も低下してしまうことで、食べたくても量を食べれなかったり、栄養の吸収能力が低下して、痩せてしまうという悩みを引き起こします。
では、どのような対策を取ることができるでしょうか?
胃下垂の方へおすすめする3つの対策
胃下垂の方に多くみられる胃の不調や太れないというお悩み、下腹ぽっこりといった症状は、根本的な解決には、胃下垂自体を解消する必要があります。
胃下垂を引き起こす主な原因には、
・姿勢によるもの
・ストレスによるもの
・自律神経の乱れによるもの
・食事による胃腸への負担
などがあります。
ただ、胃下垂は自力ではなかなか改善がみられにくい症状です。
悪い姿勢が癖づいてしまっていると、骨格の調整などを行わないと、良い姿勢を取っても一時的なものになってしまいがちです。
ストレッチや体操を行った直後は、姿勢が良くなっていても、時間が経つと元に戻るというケースが多くみられます。
ただ、普段から良い姿勢を心がけることは、体にとってとても良いことですし、今以上の姿勢の悪化を防いでくれます。
また、自律神経の乱れを自力で改善することも、難しい問題ですし、ストレスが原因だと分かっても、実際にストレスを感じずに生活できる人はごく少数の方に限られてしまいます。
そのため、胃下垂でお悩みの方がご自身で取り入れやすい対策は、次の食事に関する3つがあります。
胃下垂によって様々な不調に悩まされている方だけではなく、太れないとお悩みの方も、まずは胃腸に負担をかけず、状態を良くすることが胃下垂の改善にはとても重要です。
1.お肉や脂ものの比率を減らし、胃の負担の少ない食材を増やす
お肉や脂ものの多い食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃への負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃の働きは、胃酸で食べ物を消化するだけではなく、食べ物を胃の中で撹拌し消化しやすくしたり、腸へと食物を送り出す働きがあります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、また腸への移動もしやすくなり、胃への負担を減らすことができます。
3.水の摂取量を増やす
胃腸をはじめとした内臓を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
お水を飲む量が少なく、コーヒーやお茶などを水分補給と考えている方が多くいます。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインによって胃を荒らしたり、利尿作用で体の水分を減らしてしまい、胃腸の働きを悪くしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
1日に男性なら2~2.5リットル、女性でも1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすと、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
まずはこれら3つの対策を取りいれてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただ、胃下垂の方の多くは程度がきつく、自力だけでの対策では、なかなか改善されない傾向があります。
もし、これらの対策を行っても効果がみられない場合は、姿勢の調整や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂に悩まされないために
一般的に胃下垂は良くなりにくい症状だと言われています。
色々な対策を取っても根本的な改善は見られづらく、治らないのではないか、と諦めかけている方も多くいます。
ですが、引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
食事の摂り方などご自身で取れる対策は取り、それに加えて根本原因に対する治療を受けることをおすすめします。
一日も早く、胸焼けの不快な症状に悩まされず過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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