胃下垂の方がめまいに悩まされやすい原因とは?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 手すりを持たないと、階段の昇り降りが怖い
- 立ちくらみが多く、すぐに気分が悪くなる
- 病院で検査を受けても原因が見つからない
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こしてしまいます。
また、胃の不調だけではなく、肩こりや冷え性など全身の問題を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂の方にみられる症状のひとつに、めまいがあります。
頻繁にめまいに襲われるため、階段の昇り降りは手すりを持たないと怖かったり、立ちくらみが多くすぐに気分が悪くなってしまったりする方が多くいます。
めまいの原因を調べるために病院で検査を受けてもはっきりとした原因が分からず、悩んでしまっている方も少なくありません。
胃下垂とめまいにはどのような関係があるのでしょうか?
また、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
すぐに検査を受けたほうが良い危険なめまいについて
ここでのめまいとは、慢性的なもので、かつ検査で原因が見つからなかったものについてを言っています。
めまいの中でも、緊急性の要するものに、脳の問題によるものがあります。
- 「急にめまいが出てきた」
- 「足元がもつれる」
- 「雲の上を歩くようなふわふわした感覚」
これらの3つの特徴が当てはまる場合は、命にかかわる危険性も高いため、病院で検査を受けてください。
胃下垂の方がめまいを引き起こしやすい3つの原因
胃下垂とめまいには、共通の原因を抱えているケースや、胃下垂による影響によって、めまいを引き起こしているケースがあります。
1. 自律神経性のもの
視界や自分、世界が回って見える回転性めまいと呼ばれるものがあります。
回転性めまいの多くは、検査で異常が見つかりませんが、何らかの原因によって内耳という平衡感覚を調整している部分の働きに異常が起こっていると、一般的には考えられています。
自律神経は内臓の働きや血流、リンパの流れなど様々な機能を調整しています。
そのため自律神経が乱れると、胃の位置を保っている筋肉の働きも低下し、胃が下垂してしまいます。
同時に平衡感覚の調整を行っている内耳の働きも乱れてしまうため、めまいを引き起こす原因となります。
2.姿勢性のもの
胃下垂を引き起こす原因の一つに、姿勢の問題があります。
猫背などで姿勢が悪くなると、上半身の重みがお腹側にかかり続けることで胃を圧迫し、下垂を引き起こしてしまいます。
また、姿勢が悪くなると、体のバランスが前後や左右に偏ってしまいます。
その結果、原因不明のめまいでお悩みの方の多くは、首の関節のバランスが崩れてしまっています。
平衡感覚を調整する部分が耳にあるため、首の関節のバランスが崩れると、大きな影響を受け、めまいを引き起こす原因になります。
3.胃の働きが低下することで、鉄分不足になるから
めまいを引き起こす原因の一つに、貧血性のめまいがあります。
胃下垂の方は、痩せ型で小食の方も多くみられることから、貧血性のめまいを起こしているケースも少なくありません。
体が十分な血液を作るためには、ビタミン12や葉酸という栄養素が必要です。
そしてこの2つの栄養素を吸収するためには、胃から分泌される成分(吸収因子)が大きく関係しています。
ところが、胃の機能が低下してしまうと、胃の粘膜が弱ってしまい、吸収因子を十分な量が出せなくなってしまいます。
その結果、血液を作るのに必要なビタミン12や葉酸が不足してしまい、貧血を引き起こしてしまいます。
胃下垂の方のめまいへの対策とは?
これらのように、胃下垂とめまいには3つの点で関係しています。
ですが、自律神経の乱れや、関節のバランスの崩れを自分で整えることは困難です。
そのため、根本的な原因を解決できる治療院で整体を受けるのが一番の対策になります。
貧血性のめまいの方に関しては、まずは次に紹介する3つの対策を取りいれてください。
胃下垂による胃の不調を抱えている方にも効果的な対策です。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、消化に時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なくすみ、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃だけではなく腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃下垂の方は胃の働きが低下することで、消化が不十分になっています。
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで胃酸の消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂やめまいを気にせず、安心して毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
貧血性のめまいの、程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・自律神経や姿勢の問題でめまいが起きている方
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂もめまいも一般的に治りにくい症状だと言われています。
薬を飲んだり、病院や整体に通っても良くならないと悩んでいる方が多くいます。
ですが、引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
一日も早く良くし、安心して毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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