なぜ胃下垂だとむくみに悩まされやすいのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 顔や足がむくんでしまい、太く見られるのが嫌
- 夕方になると足がむくんできて靴がきつい
- マッサージや着圧ソックスをしていても、むくみがとれない
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こしてしまいます。
また、胃の不調だけではなく、肩こりや冷え性など全身の問題を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂の方にみられやすい症状のひとつに、顔や足のむくみがあります。
夕方になると足がむくんでしまい、靴がきつくなってしまったり、顔や足がむくんでしまい、太く見えてしまうと悩んでいる方が多くいます。
マッサージを受けたり、着圧ソックスを履いたり、サプリを飲んだりしているのに、むくみがとれないというケースも少なくありません。
なぜ胃下垂だとむくみが起こりやすいのでしょうか?
また、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
むくみとはどういう状態?
むくみとは、何らかの原因で「細胞に水が溜まった」状態です。
全身の細胞は常に代謝をしていて、酸素や栄養を受けとり、老廃物を排出しています。
血管から栄養や酸素を含んだ水が通って、細胞へと行きわたり、細胞は受け取った水を、リンパや静脈に流すことで老廃物を流します。
むくみは、この細胞の水がリンパや静脈へと排出しづらくなった状態です。
細胞の中に水が溜まると、新しく水を受けとることができないため、栄養や酸素を補給することもできません。
その結果、細胞が上手に代謝することができず、さまざまな不調を引き起こす原因にもなります。
では、どのような原因でむくんでしまうのでしょうか?
胃下垂がむくみを引き起こしやすい2つの原因
胃下垂の方は、次の2つの原因によって、むくみを引き起こしやすい状態になっています。
1.胃が下垂することで血流やリンパの流れが悪化するから
多くの方はむくむと足を動かしたり(運動したり)圧着ソックスを履いたりと、むくんでいる所をどうにかしようとします。
ですが、じつはむくみの大きな要因は、お腹が関係しています。
胃が下垂することで、胃の働きは低下します。
それに加えて、下垂した胃に圧迫を受けることで、腸をはじめとした内臓全体の働きまで低下してしまいます。
お腹には血管やリンパ節が密集しているため、内臓の働きが低下すると、血流やリンパの流れも滞り、むくみを引き起こす原因になります。
末端のリンパをいくら促しても、体の中心部が滞っていると、効果が大きく半減してしまいます。
その中でも、胃に圧迫を受けやすい腸は、リンパが集まり、むくみにとても関係する所です。
リンパの働きである免疫の70%は腸で働いていると言われているぐらいリンパの働きの中心とも言える所です。
結果、胃に圧迫を受けたり、胃下垂による消化不良で腸に負担がかかっている胃下垂の方は、むくみやすくなっています。
2.胃の感覚が鈍くなっているから
じつは、むくみを解消するためには、十分な水分補給が欠かせません。
というのも、体全体の水分量が減っていると、血液やリンパの濃度が上がり、循環が悪くなってしまうためなんです。
血液やリンパの流れが悪いと、細胞から水を排出することができず、むくみを引き起こしてしまいます。
むくみに悩んでいる方は、水を飲むとますますむくむのではないかと考えている方が少なくありません。
これは多くの方がしている勘違いです。
水分を摂りすぎた場合、人の体はしっかりと調整機能が働き、尿として体外に排泄することができます。
しかし、水分が足りないと、補給しないかぎり調整もできません。
そのため、十分な水分摂取が必要になってくるのです。
胃下垂の方は痩せ型で小食のタイプの方が多い傾向にあります。
胃が正常に働かないため食べたくても食べられないという悩みと同時に、あまり水分を取れないと感じている方も多くいます。
そして、水分の摂取量も減り、むくみやすくなってしまいます。
*ここでいうむくみに対する水分摂取は、病的な基礎疾患がなく、水分摂取制限をされていない一般的なむくみのことです。
胃下垂によるむくみへの対策とは?
胃下垂の方は胃が下垂することで、腸が圧迫を受け機能が低下し、むくみを引き起こしています。
ですが、胃下垂自体を自力で改善することは困難です。
そのため、ご自分で取り入れやすい対策としては、日々の食事を見直し、胃腸への負担を減らす方法があります。
負担が減り内臓の働きが良くなることで、血流やリンパの流れが良くすることができます。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、消化に時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なくすみ、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃だけではなく腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃下垂の方は胃の働きが低下することで、消化が不十分になっています。
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで胃酸の消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂によるむくみを気にせず、毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
一般的に胃下垂は治りにくいとされている症状です。
ですが、胃下垂は引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
一日も早く胃下垂を良くし、むくみを気にせず毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
関連記事 こちらもおススメです。合わせてお読みください
前の記事を読む
次の記事を読む
創輝(そうき)鍼灸整骨院
〒558-0003
大阪府 大阪市住吉区 長居3-2-3-1F
受付時間:午前 9:00~13:00
午後16:00~20:00
(定休日:土曜日午後・日曜・祝日)
> 詳しい道順はコチラ