なぜ胃下垂だと頭痛にまで悩まされやすいのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 胃もたれなどの胃の不調に加え、頭痛がひどくてつらい
- 頻繁に頭が痛くなるが、病院で検査を受けても異常がなかった
- 胃薬や頭痛薬を飲んでも全然良くならない
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こしてしまいます。
また、胃の不調だけではなく、肩こりや冷え性など全身の問題を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂の方は、頭痛にも悩んでいるケースがよくみられます。
頻繁に頭痛になるため、痛み止めの薬が手放せないという方も少なくありません。
中には頭痛があまりにひどく、寝込んでしまうような方もいます。
なぜ胃下垂の方は頭痛にまで悩まされることが多いのでしょうか?
また、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
*頭痛には脳卒中などの命にかかわるケースもあるため、ひどい頭痛に悩まされている方は、一度検査を受けることをおすすめします。
この記事では病院で検査を受けたにもかかわらず、原因が明確にならない慢性的なものを頭痛としています。
胃下垂の方が頭痛にまで悩まされやすい3つの原因
1.血流の問題
頭痛の原因の一つには、頭に行く血流の問題があります。
血流が悪くなって、酸素や栄養素が十分に行き届かなくなると、頭の筋肉や神経が緊張し、頭痛が起こります。
これを緊張型頭痛といい、日本で最も多くの人にみられる頭痛と言われています。
よく肩こりがひどくなると、頭痛が出てきたり、悪化するという方が少なくありません。
これは肩や首の筋肉が緊張することで、頭に流れる血流が悪くなり、頭痛が悪化しています。
胃下垂と全身の血流には、深い関係があります。
胃下垂の方は、胃が下垂することで胃の働きが低下するだけではなく、下垂した胃に圧迫を受けることで、内臓全体の働きが低下します。
内臓には非常に多くの血管やリンパ節が密集しているため、内臓の働きが低下すると血流が悪くなり、その影響は全身に及びます。
頭痛でお悩みの方は肩こり対策にストレッチや体操、入浴などで血流を良くしようとする方も少なくありませんが、内臓が原因で血流が悪くなっていると、その効果も大きく減ってしまいます。
2.姿勢の問題
胃下垂と頭痛の共通した原因として、姿勢の問題があります。
胃下垂の方の多くには猫背がみられます。
姿勢が前屈みになると、上半身の重みが体の前側にかかるため、胃を圧迫し、下垂を助長します。
また、猫背の姿勢は頭が前に突き出るため、首や肩の筋肉が頭を支えようと常に緊張することになり、血流が悪化して頭痛を引き起こす原因となります。
3.自律神経の問題
胃をはじめとした内臓の働きを調整しているのが自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、内臓を働かせたり、休ませたりしています。
胃の働きを調整しているのも自律神経の働きのため、自律神経が乱れると、胃の筋肉の緊張が緩んでしまい、胃下垂を引き起こしてしまいます。
同時に、自律神経は、首から頭へと走っています。
自律神経のバランスが乱れると、血管の緊張にも異常が起こったり、また痛みを感じる神経(感覚神経)が過剰に興奮することで、頭痛が起こります。
自律神経のバランスが乱れると、生活に大きな支障をきたしやすい片頭痛や群発頭痛を引き起こします。
胃下垂の方の頭痛に関する3つの対策
胃下垂の方が、自力で自律神経の乱れを整えることは困難です。
そのため、ご自分でできる対策としては、日常の食事で胃腸への負担を減らし、内臓の働きの低下による血流の悪化を改善することが重要です。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、消化に時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なくすみ、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃だけではなく腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃下垂の方は胃の働きが低下することで、消化が不十分になっています。
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで胃酸の消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
また、カフェインをよく摂取する人は、頭痛が慢性化、悪化しやすいことが分かっています。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂や頭痛を気にせず、快適に毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂は一般的に治りにくい症状だと言われています。
薬を飲んだり、病院や整体に通っても良くならないと悩んでいる方が多くいます。
ですが、胃下垂は引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
症状を根本原因から解決して、快適に毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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