ボクサーに多いTFCC損傷、手首以外が原因になっているケースも多くある
痛みや不調がなかなか良くならないと悩んでいないでしょうか。
そのような方の中には、痛みを感じている場所と、根本原因となっている場所が、離れていることがあります。
紹介するOさんは、原因が違う場所にあった例です。
プロとしてボクシングをしていたOさんが手首に痛みを感じたのは、当院に来院する数か月前のことです。
サンドバッグやミットにパンチが当たるたび、ビキッと手首に痛みが走りました。
思わず手首を押さえてしまうような鋭い痛みに、Oさんの顔が歪みます。
全力でパンチが打てなくなっていました。
病院で検査を受けたところ、TFCC損傷だと診断を受けました。
手首の小指側にある、三角線維軟骨複合体と呼ばれるクッションが傷ついた症状です。
Oさんが自分でいろいろ調べるうちに、難治性のものが多いことも知りました。
ひどい場合には手術をするケースもあるとも。
手首に負担のかかるプロボクサーにとって、致命的なケガでした。
Oさんには大切な試合が近づいていました。
その試合で勝つために、日々練習を続けていたのです。
手首の痛みで試合を諦めるわけにはいきません。
どうにかして全力で戦いたい。
自分の実力を出しきれないような、悔いの残る試合をしたくない。
そんなことになれば、一生あの時ケガさえなければ、と悔いが残ってしまうかもしれない。
Oさんの治療が始まりました。
病院に通い治療を受けました。
トレーナーに相談し、ケアを頼みます。
パンチの打ち方を工夫しました。
トレーニングで手首周りを鍛えます。
それでも治りません。
「早く治さないと……」
何とかして治したい。
Oさんが当院に来院したのは、そんな時でした。
体の状態を調べてみると、痛みを訴えている手首も悪かったのですが、それよりも肘のバランスが大きく崩れていました。
話を聞くと、Oさんは野球経験者で、昔に肘を痛めていたことが分かります。
そのせいで、もともと肘が伸びづらかったのです。
肘が悪い状態でパンチを打ち続けることで、手首のバランスまで崩れてしまいます。
そして手首、肘のバランスの崩れた状態では、衝撃を上手く吸収できず、TFCC損傷を引き起こしてしまっていました。
「まさか肘が原因で手首が悪くなるなんて、思いもしませんでした」
治療を受けて、Oさんの動きは変わります。
手首の痛みを気にせずパンチが出せます。
練習に集中できて、動きにもキレが生まれました。
「肘の動きも良くなったからか、トレーナーからもパンチの軌道が変わり、良くなっている、と言われたんですよ」
報告するOさんの顔に、思わず笑みがこぼれました。
練習に思う存分集中できる。
試合までの短い間に、体が鍛え上げられ、仕上がっていく。
そして試合当日。
Oさんは全力を出しきり、試合に勝利しました。
TKO勝ちでした。
「この前の試合、勝てました。ありがとうございます」
そう言って報告を受けました。
全力を出しきったOさん。
次の挑戦に向けて、また全力を尽くしていくのでしょう。
痛みと原因を分けて考えることが重要です
痛みと原因の場所が必ずしも一致しているとは限りません。
特になかなか良くならない場合は、別の場所に原因が隠れているケースが見られます。
Oさんのように、過去のケガが原因になっている場合もあります。
一般的な治療を受けて、あまりに治らないようだと、根本原因は別の場所にあるのかもしれません。
当院でのTFCC損傷の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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