産後、TFCC損傷で子育てが苦痛でしょうがなかった方の治った理由
TFCC損傷は手の使い過ぎや突発的な外傷によって発症することが多い症状です。
特に産後は、子育てと家事による手への負担が増えてしまい、TFCC損傷に悩む女性が少なくありません。
当院に来院されたSさんも、産後にTFCC損傷に悩まされた患者さんです。
Sさんは小学一年生の女の子と、2歳の男の子の育てている主婦の方です。
SさんがTFCC損傷に悩まされたのは、当院に来院される一年前のこと。
もともとSさんは、上の女の子の育児中に腱鞘炎に悩まされていました。
ご主人は単身赴任で遠方に。
実家は遠くて助けを呼ぶこともできず、手を酷使する日々が続きます。
産後すぐに続く育児に家事。
騙し騙し手を使っていたのですが、腱鞘炎だけでなく、TFCC損傷も発症してしまいます。
「子どもを抱っこしてあげたくても、手首が痛すぎてできないので、何とか治したいと強く思うようになりました」
Sさんは整形外科に通いました。
そこで検査を受け、TFCC損傷と診断を受けます。
固定するようにとサポーターを処方されました。
サポーターを可能な限り装着し、抱っこも抱っこひもを使用するなど、可能な限り手を使わないように意識しましたが、限界がありました。
包丁を握ったり、フライパンを持つのも手首がひどく痛み、精神的な余裕も失われていきます。
子育ての日々を送るのが苦痛で仕方ない……と考えるようになってしまうほど、痛みに追い込まれてしまっていきました。
Sさんはなんとか良くなる方法はないかと他の治療を調べ、当院のホームページを見つけて来院を決めました。
来院当初はサポーターで手首をガチガチに固めた状態でした。
問診や検査の結果、Sさんの手首周りの関節のバランスが大きく崩れていたことが分かりました。
本来痛みを抱えていたり、産後すぐの状況では手を使いすぎることは避けた方が良いのですが、無理を続けざるを得なかった結果、バランスの崩れの程度や範囲も、ひどいものになっていました。
また、手をかばっていたために、腕や肩、腰といった他の場所も負担がかかった状態でした。
当院の治療では、手首周りの骨格のバランスを整え、姿勢を綺麗にすることで、日頃の家事育児の負担が減るようにしました。
Sさんは当院の通院が続けるごとに、手首の痛みが軽減していきます。
痛みの軽減とともに、Sさんは日常生活でできることが増えていきました。
「痛みが減っていくことで、気持ちにも余裕ができていきました。前みたいに苦痛でしょうがないと思うこともなくなって、子どもと過ごす時間に楽しさも感じられるようになりました」
とSさんは言います。
その後、手首の痛みは完全になくなり、関節のバランスが良い状態を保てるようになったことを確認して、Sさんの治療を終了しました。
今では子どもを抱っこしてあげたり、料理をしたりと、元気に過ごされています。
TFCC損傷の悪化を防ぐために、わずかな時間でも体を休めることが重要です
TFCC損傷は一度発症するとなかなか良くならないと悩む方の多い症状です。
突発的なケガによるものと、反復して負担がかかって起こるものに分かれますが、どちらも根本的な原因に、手首周りの関節のバランスの崩れが関係してきます。
出産に備えて全身の関節が緩くなってしまうため、産後は関節の問題が起こりやすい時期です。
一度緩んだ関節が戻るのには、個人差も大きいですが、半年から一年ぐらいが必要です。
緩んだ関節のまま手をよく使うことで、関節のバランスが崩れてしまい、TFCC損傷を引き起こす大きな原因になります。
一度崩れてしまった関節のバランスは自然と整うことはほとんどなく、関節の調整が必要になります。
そのため、産後は可能な限りゆっくりと体を休め、体に負担をかけないことが最善の対策です。
昔から床上げなどと呼ばれ、安静にする必要性は知られていました。
とはいえ、実際にはゆっくりしたくても、状況を考えると難しいケースも多く見られます。
Sさんのように、実家が遠い、旦那さんが単身赴任、生まれたばかりの子に兄や姉がいて、家事育児をすべて自分でしなければならないようなケースもあります。
そのような場合では、体を休めれるわずかな時間だけでも、体をしっかり休めて過ごすように努めてみてください。
当院でのTFCC損傷の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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