逆流性食道炎が治らない方、リラックスできていますか?
逆流性食道炎でお悩みの方には、薬を飲んだり、食事内容に気を付けたりしても治らない方が多くいます。
そのような方には、性格が真面目で一生懸命なために、交感神経が働き過ぎて、症状を引き起こしているケースが少なくありません。
当院に来院されたSさんも、交感神経が働き過ぎて逆流性食道炎を発症させていたケースです。
Sさんは40代の女性で、主婦の方です。
普段は家事を一手に引き受け、子どもの習い事の送り迎えをするなど、忙しい毎日を送っていました。
スキューバダイビングを趣味にしていて、毎年石垣島に行き、海に潜るのを楽しみにしていました。
ところが、ある日その趣味が続けられなくなってしまいます。
「逆流性食道炎になってしまって、このままだと危険でできないとインストラクターの人に言われてしまいました」
スキューバダイビングは深く潜るとき、体に強い水圧がかかります。
逆流性食道炎の方は、潜っている最中に胃酸や食べものが逆流し、窒息する恐れがあると言われています。
Sさんはスキューバダイビングを続けたかったため、病院に通い、薬を飲み始めました。
胃酸を抑える薬を飲んだところ、一度胃酸の逆流は治まります。
(良かった。これで治ってくれれば、また再開できる)
ほっと胸を撫でおろしたSさんですが、薬の量を減らしていったとき、再び症状が再発してしまいます。
Sさんの落胆は大きいものでした。
何とかならないのかと病院に通うSさんですが、ショックなことを告げられます。
「胃腸科の医師の先生からは、一生付き合い続ける症状だと言われてしまって。なんとかまた海に潜れるようになりたいです」
「(お医者さんが言うなら治らないかもしれない……。でも、諦めきれない)
薬で治らないならば、他に手を探そう。
そうして調べた末に、Sさんは当院に来院することになります。
Sさんに問診し、お体の状態を検査しました。
Sさんの一番の目的は、またスキューバダイビングができることになることですが、普段の体調にも、大きな影響を受けていることが分かります。
特にきつかった自覚症状は胸の締めつけでした。
それ以外にも
・げっぷ
・胃液が上がって口がすっぱくなる
・食後に痰がでる
・胸焼けがひどい
・いつも疲れが残る
など、複数の症状に悩まされていました。
問診や検査の結果から、Sさんは交感神経が過緊張になっていることが原因だと判断しました。
交感神経は適度に働けばやる気や興奮といった良い作用があります。
ですが、それが強く働きすぎたり、あまりにも長期にわたると、気持ちに余裕がない、リラックスできない、常にイライラしてしまう、といった悪い方向に出ます。
また、胃酸の分泌が増えたり、逆流を防ぐ弁が弱まったり、便秘になって腹圧が高くなったりと、内臓全体の働きに支障が起きます。
Sさんは家のことをしていますが、それに加えて子どもの習い事が3つほどあり、保護者のサポートが強く求められ、大きな負担になっていました。
また、家の料理も家族によって好みが違うので、毎食の品数がすごい数になっています。
やるからにはしっかりやりたい、と根を詰め過ぎるあまり、寝る直前まで明日の段取りを考えてしまうなど、体と心が休まらなくなってしまいました。
当院では、乱れた自律神経を整えたり、働きが落ちている内臓を活発に動くように治療を行いました。
また、Sさんの生活についても、アドバイスをしました。
十分な休憩を取ってコンディションを整えるのも、動いている時間の質を上げるのに重要です。
意識的にリラックスしたり、気持ちを休める時間を作ってもらいます。
たまには料理に気を使い過ぎないように、良い意味で手抜きをしてもらう日を作ってもらったりもしました。
また、Sさんは寝る前などに考え込んでしまう習慣がありました。
無理に考えを止めるのではなく、スキューバダイビングや自分の好きなこと、楽しいことなど、考える内容を変えてもらいました。
治療が進むにつれて症状は良くなっていき、薬を飲まなくても良い状態にまで改善しました。
「薬も飲まなくてもいけるようになって本当に助かりました」
「生活習慣を見直せるようにアドバイスをいただけたのも心強かったです」
安心して潜りたい。そういっていたSさん。
症状の良くなった今、大好きなスキューバを再開されていることでしょう。
リラックスしている時、胃や腸がしっかりと動きます
逆流性食道炎というと、多くの方が食べものの問題を第一に考えます。
これらが原因で引き起こしている方もいますが、食事を改善したりして治らない場合では、自律神経の乱れが原因になっていることが少なくありません。
自律神経は『交感神経』と『副交感神経』の二つに分かれています。
交感神経は活動時に、副交感神経は休息時に活発になります。
胃や腸といった内臓は、副交感神経が優位な(リラックスしている)ときによく働きます。
交感神経が働くと、胃酸の分泌が増える、食べものの胃から腸へ送り出す動きが止まる、逆流を防ぐ噴門が緩む、といった問題が起きます。
逆流性食道炎でお悩みの方は、交感神経が常に働いている、過緊張状態になっていることが多いです。
その主な原因は、いくつかに分かれます。
- 1.仕事や家庭での人間関係のストレスが多い
- 2.骨格のバランスが崩れて、自律神経に影響が出ている
- 3.やることに追われていて、リラックスできない
Sさんのように3でお悩みの方は、性格が真面目や几帳面で、いつも一生懸命な方によく見られます。
これらは良い点でもありますが、緊張と弛緩のバランスが崩れてしまいがちです。
人の体は常に緊張していると、どこかに無理が生じます。
意識的にリラックスしたり、緊張を避ける対策が効果的です。
自分の好きなことをしたり、楽しいことを考える時間を作ったり、緊張しがちな方は、ぜひリラックスする時間を作ってみてください。
当院での逆流性食道炎の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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院情報
院名
創輝(そうき)鍼灸整骨院
院長
尾原秀祐
所在地
〒558-0003
大阪市住吉区長居3-2-3-1F
最寄駅
JR阪和線 長居駅から徒歩30秒
地下鉄御堂筋線 長居駅から徒歩2分
治療時間
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
16:00~20:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
休診日
土曜午後・日曜・祝日