逆流性食道炎とバレット食道に大切な食事のポイントとは?
逆流性食道炎にお悩みの方には、バレット食道が発症するケースが見られます。
バレット食道は、食道腺がんと呼ばれるがんを発症しやすいため、早めの対処が必要とされています。
ところが、逆流性食道炎の薬を飲んでいても胃酸の逆流が改善しないと、深刻に悩まされている方が少なくありません。
当院に来院されたMさんも逆流性食道炎からバレット食道を発症し、悩んだ患者さんの一人です。
Mさんは50代の男性で、日々を忙しく働かれています。
Mさんが逆流性食道炎に悩まされ始めたのは、当院に来院する数年前のことです。
病院を受診したところ、逆流性食道炎の診断を受け、薬が処方されました。
処方された薬を飲み、時には市販の胃薬を飲んだりして過ごしていたMさんですが、半年ほど前から、症状が悪化し始めました。
「胃もたれ、胸焼けがひどくなって、喉のあたりに圧迫感を感じるようになりました」
「夜に寝ていたら、胃酸が上がってくるので、いつも眠りが浅くなって、熟睡できなくなりました」
薬を飲んでいても、逆流性食道炎が治らず、症状がキツくなっている。
Mさんがあらためて病院で検査をしたところ、バレット食道の診断を受けました。
「まだ子どもが小さいんです。バレット食道はがん化する可能性があると聞いて、このままじゃダメだと思いました。
でも、薬を飲んでいても数年間良くならなかった。別の方法が必要だと思いました」
健康状態に強い不安を覚えたMさんは、薬以外で症状を改善する方法はないのかと、治療を調べ始めました。
そして、当院のHPを見たことで、すぐに来院を決めます。
当院で問診や検査をした結果、Mさんのお体の原因が分かりました。
食べる時間帯はまちまちで、外食ばかり。
睡眠が浅く、熟睡できる日がない。
ストレスを毎日感じている。
これらの原因が積み重なり、胃腸が疲労した結果、胃酸が過剰に分泌されたり、逆流を防止する弁が十分に機能しなくなっていました。
当院の治療では、疲労して働きの低下していた胃腸の状態を整えました。
また、ストレスからくる自律神経の乱れを整えます。
治療と並行して、Mさんの普段の生活に合わせた無理のない食事法をお伝えし、実践していただきました。
特に気をつけていただいた点が、2点あります。
1つめが、水を飲んでいなかったことです。
胃腸が十分に働くには、十分な水分摂取が欠かせません。
Mさんは普段からあまりお水を飲む習慣がなかったことで、胃腸の働きが低下し、またお通じが悪くなることで、腹圧が上昇してしまっていました。
そのため、一日2リットルを目安に、毎日少しずつ負担にならない範囲で、水の飲む量を増やしてもらいました。
2つ目は、野菜や果物をほとんど食べていなかったことです。
仕事がとても忙しいことから外食が中心になり、普段からパパッと食べていたというMさん。
週末は家族と食事に出かけるのが定番だったそうですが、選んでいたメニューは平日も休日も油ものが中心で、野菜や果物を食べることはほとんどありませんでした。
注文にサラダをつけてもらったり、間食をされる時には果物を食べるようにしてもらいました。
当院の治療を重ね、Mさんもお伝えした食事を実践された結果、症状がドンドンと改善していきました。
胃もたれや胸焼けといった症状が改善していき、夜も眠れるようになっていきます。
喉の圧迫感や、胃酸の逆流で目覚めることもなくなりました。
「胃酸の逆流がなくなって、バレット食道が悪化する不安が和らぎました」
「毎日忙しくて、できることなんて限られてると思ってましたが、そんな自分でもやれることがあるんだな、と思いました」
症状が安定したことで、Mさんの治療は終了しました。
今は安心して家族と食事を楽しんだり、出かけられていることだと思います。
逆流性食道炎とバレット食道の方にしてほしい食事の対策
人の体は傷ついた時、可能な限り、元の状態へ回復しようとします。
ですが、擦り傷や切り傷などが、時には痕になって残ってしまうように、必ずしもまったく同じ組織で再生されるわけではありません。
慢性的な胃酸の逆流によって傷ついた喉の粘膜も、元々の正しい細胞の形が再生されないことがあります。
バレット食道とは、この変異した細胞の数が増えてしまった状態を言います。
バレット食道の悪化を防ぐためには、胃酸の逆流を減らす必要があります。
そのため、逆流性食道炎とバレット食道の対策は、共通しています。
その対策に欠かせない食事のポイントが、次の3つです。
・野菜や果物を(積極的に)食べる
・お肉や油ものの取りすぎを控える(量と頻度ともに)
・一日に十分な量のお水を飲む(目標の目安は2リットル)*
*お水は一度に量を増やすと負担になることもあるため、状態を見ながら増やしてください。
これらはどれも、胃酸の過剰な分泌を抑えたり、胃壁や食道を守ったり、お通じを改善し腹圧を下げるといった、逆流性食道炎を引き起こす根本的な原因の改善に重要です。
薬で抑えているから、忙しいから、自炊は手間だから、などの理由によって、十分な食事の対策が取れていないケースも珍しくありません。
それでも、症状の改善に適切な食事は欠かせません。
その人なりの生活スタイルで、可能な範囲で食事に気をつけてください。
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院情報
院名
創輝(そうき)鍼灸整骨院
院長
尾原秀祐
所在地
〒558-0003
大阪市住吉区長居3-2-3-1F
最寄駅
JR阪和線 長居駅から徒歩30秒
地下鉄御堂筋線 長居駅から徒歩2分
治療時間
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
16:00~20:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
休診日
土曜午後・日曜・祝日