逆流性食道炎を悪化させないタンパク質の取り方とは?
逆流性食道炎でお悩みの方には、運動やトレーニングを真剣にしている方が少なくありません。
そして、そんな方によく見られるのが、タンパク質の取り方が、症状の悪化の原因になっているケースです。
当院に来院されたHさんも、逆流性食道炎に悩まされた患者さんです。
Hさんは50代の男性です。
普段は会社員として忙しく働かれています。
Hさんが逆流性食道炎に悩まされたのは、当院に来院する6か月ほど前のことだと言います。
「もともと僕は焼肉とかお酒を飲んだりするのが好きで、ずっと食べすぎ、飲みすぎで太ってしまったのが原因だと思います」
暴飲暴食をしていたことがキッカケで、胃酸が逆流し、キツい胸焼けを感じるようになりました。
Hさんは逆流性食道炎を治すことと、運動不足解消のために、パーソナルジムに通い始めます。
運動と食事で、症状の緩和とダイエットに励みました。
その結果、体重は6キロほど減りましたが、逆流性食道炎は治るどころか、どんどん悪化してしまいます。
「食事にも気を付けて体重も落ちてるのに、どうして逆に悪化してしまうのか不思議で、どうすれば治るのか分かりませんでした」
「運動を始めたら思ってた以上に楽しくなって、もっと有酸素運動をしたくなりました。でも、胃酸が上がってきて胸の痛みが起こり、思うように運動ができなくなりました」
Hさんはジムに通いながら病院にも通い、薬を貰って飲んでみましたが、改善が見られません。
「体重を落としてもダメ。薬を飲んでもダメ。どうやったら治るのか分からず、不安でたまりませんでした」
逆流性食道炎を治すために色々と調べ始め、当院のHPを見たことがキッカケで、来院を決めます。
問診や検査をした結果、Hさんのお体の問題点が分かります。
逆流性食道炎を引き起こしていた原因、それは胃腸が消化不良を起こしていたことでした。
Hさんに食事について伺うと、トレーナーから筋力増加とダイエットを目的に指導を受けていたそうです。
「筋肉をつけるためタンパク質をしっかり取り、油ものと糖は極力控えるようにと言われていました。頑張って白米の量を減らして、赤身のお肉を食べるようにしていました」
筋肉をつけるのにタンパク質をしっかり取ることは重要ですが、牛肉や豚肉の食べすぎは、消化に負担がかかることにも繋がります。
当院ではHさんの内臓を調整し、疲労を取り機能を活発にしました。
そのうえで、トレーニングを続けながら効果を出してもらい、また胃腸に負担をかけない食事についてお伝えしました。
トレーニングをしている人がタンパク質を取った方が良いのは確かです。
ただ、胃腸が強くない人は、消化に負担をかけずにタンパク質を取ってもらう必要があります。
牛肉豚肉の食べる頻度を減らし、鶏肉や魚、大豆製品の比率を多くしてもらいました。
また、胃腸の働きを良くするために、野菜や果物もしっかり食べてもらいました。
通院を続け、お伝えした食事をしっかりと実践されたHさんは、消化が良くなり、胃酸の逆流や胸焼けに悩まされなくなっていきます。
そして、しっかりと逆流性食道炎の症状が改善しました。
「運動をしてても気持ち悪くならないので、思いっきり動けてます」
「たまに大好きな焼肉を食べたり、お酒を飲んでも症状が出ないので、食事も楽しめるようになりました」
今では調子の良くなった体で、食事や運動を楽しむ日々を過ごされています。
タンパク質をどうやって取るかによって、胃への負担は変わります
逆流性食道炎の主な原因に食事の問題があります。
運動やトレーニングをしている方には、タンパク質の取り方が問題になっているケースが少なくありません。
タンパク質は体に欠かせない栄養素です。
筋肉の修復や強化にタンパク質が使われるので、特に運動やトレーニングをしている方は、多く取る傾向があります。
そんなタンパク質は、牛肉、豚肉、鶏肉、魚、豆類、卵、乳製品など、色々な食材に含まれています。
それぞれの食材に良いところがありますが、逆流性食道炎の方が食べる量に気を付けてもらいたいのは、牛肉と豚肉です。
適量であれば問題なく、タンパク質として良質、ビタミン、ミネラルが豊富といった長所もありますが、取りすぎは消化に負担をかけます。
これらのお肉は、胃腸に負担をかけ、毎日食べすぎていると大腸がん等のリスクになるとして、農林水産省でも食べすぎに注意喚起されています。*1
詳しい理由については割愛しますが、お肉に含まれている脂の種類が、消化や血液循環に負担をかけやすいとされています。
胃腸に負担が少ないタンパク質には、鶏肉や魚、大豆などがあります。
これらの食材は牛や豚に比べ、胃腸の負担が少ない食材です。
人によって消化できる能力は差があり、これだけ食べれば大丈夫、と明確に定められるものではありません。
ご自身の胃腸の状態を見ながら、症状の出方によって牛や豚のお肉を減らし、鶏肉や魚、大豆製品を増やすといった調整をしてみてください。
また、野菜や果物をしっかり食べると、消化や排泄が助けられ、逆流性食道炎の改善に繋がります。
胃酸が上がってくると、運動やトレーニングも全力を出せず、思うように楽しめません。
症状を気にせず動けるよう、タンパク質の取り方に気を付けてみてください。
当院での逆流性食道炎の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
参考文献
1)国際がん研究機関(IARC)による加工肉及びレッドミートの発がん性分類評価について | 農林水産省
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院情報
院名
創輝(そうき)鍼灸整骨院
院長
尾原秀祐
所在地
〒558-0003
大阪市住吉区長居3-2-3-1F
最寄駅
JR阪和線 長居駅から徒歩30秒
地下鉄御堂筋線 長居駅から徒歩2分
治療時間
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~13:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
16:00~20:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
休診日
土曜午後・日曜・祝日