なぜ胃下垂の方は、常にお腹が張るのか?
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまいます。
胃下垂を引き起こす主な原因として、筋肉や脂肪が不足していて、胃をはじめとする内臓を正常な位置に保てないからだと言われています。
また、胃の不調だけではなく、各内臓の不調を引き起こす引き金にもなってしまう症状です。
太りたくても太れないといった外見的な悩みも多く、深刻に悩んでいる方も少なくありません。
そのような胃下垂の方に多い悩みの一つに、お腹が張るというものがあります。
では、どういった原因で、胃下垂の方はお腹が張りやすくなってしまうのでしょうか?
胃下垂の方が、お腹が張ってしまう4つの原因
1.胃が下垂していることによる影響
胃下垂の方は、胃が正常な位置よりも下垂していることで、食事の際に食べ物が下腹部で溜まってしまいます。
また、胃の蠕動運動が弱くなっている方が多く、そのため腸に送り出すのに時間がかかり、長時間胃に内容物が留まることで、お腹が張った状態が続いてしまいます。
2.便秘やスッキリとお通じを出せていないことによる影響
胃下垂の方は、消化に時間がかかるため、胃だけでなく腸にも負担がかかります。
また、下垂した胃に圧迫を受け、内臓全体が下垂してしまい、働きが低下します。
結果、胃下垂の方は腸の働きが悪くなり、便秘になったり、毎日お通じがあってもスッキリと出ない状態になり、お腹の張る状態が続いてしまいます。
3.女性ホルモンバランスの不安定による影響
女性は男性と違いホルモンバランスが一定ではありません。
生理前に分泌が多くなる黄体ホルモンは、体の細胞に水を蓄えさせる働きがあるため、むくみやすくなります。
更に黄体ホルモンは、腸の動きが悪くなるため、よりお腹が張りやすい状態になってしまいます。
4.内臓の働きをコントロールする自律神経の乱れの影響
胃や腸といった内臓の働きを主にコントロールしているのが自律神経です。
また、自律神経は女性ホルモンを調整する下垂体にも影響を与えています。
そのため、自律神経のバランスが乱れてしまうと、胃や腸の働きが低下するほか、お腹が張るといった症状が出やすくなります。
これら4つの影響によって、胃下垂の方はお腹が張りやすい状態になってしまいます。
では、お腹の張りを改善するには、どうしたら良いのでしょうか?
胃下垂の方がお腹の張りを改善するために必要なこと
1.胃下垂自体を改善する
お腹の張りを改善するためには、根本的な原因である胃下垂を良くすることが大切です。
ただし、胃下垂を自力で良くすることは難しく、姿勢の問題などの根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
2.便秘対策をしっかりする
胃下垂や、ホルモンバランスの乱れなどの影響で腸の働きが落ちていることに関しては、ご自身での改善は難しいです。
ですが、お水の飲む量を増やす、野菜や果物を中心に食物繊維の摂る量を増やすといった対策を摂ることで便通を良くすることが重要です。
3.内臓の働きをコントロールする自律神経を整える
自律神経は、ストレスによる影響のほか、姿勢からも影響を受けます。
脳から背骨の中を通って全身へと流れているため、姿勢が悪くなると、神経の通り道を圧迫してしまい、自律神経のバランスに乱れを生じさせてしまいます。
もちろんご自身で普段の姿勢を気をつけることは良いことですが、良い姿勢を癖づけ、習慣化させるためには、骨盤をはじめとした骨格のゆがみを整えることが不可欠です。
胃下垂の方がお腹の張りに悩まされないために
一般的に胃下垂は良くなりにくい症状だと言われています。
そのため、胃下垂によってお腹が張るといったお悩みも、自力で改善することは困難です。
ですが、引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
便秘対策などご自身で対策を取れるところは取り、それに加えて根本原因に対する治療を受けることをおすすめします。
お腹の状態が良くなると、気持ちにまで影響を与えます。
一日も早くスッキリと過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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