胃下垂は骨盤のバランスの崩れが関係しているのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 胃下垂、下腹ぽっこりがあり骨盤のバランスの崩れが原因な気がする
- 胃下垂を良くしようと骨盤体操をしているが、効果がない
- 胃下垂の対策で、骨盤ベルトを締め続けないといけない
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下してしまい、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こします。
また、胃の不調だけではなく、太れない問題や、冷え性、肩こりなど全身の様々な不調を引き起こす引き金にもなってしまう症状です。
胃下垂を引き起こす原因の一つに、骨盤のバランスの崩れがあります。
胃が下垂することで様々な胃の不調で悩んでいたり、下腹がぽっこりと膨らみ、スタイルに悩んでいる方が少なくありません。
骨盤ベルトで下腹を締めているけれど、外したら元に戻ってしまう方や、骨盤を整えたり締めたりするために骨盤体操や腹筋をしているけれど少しも良くならないと悩んでいる方が多くいます。
なぜ胃下垂は骨盤のバランスの崩れと深い関係があるのでしょうか?
また、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
胃下垂と骨盤のバランスの関係とは?
1.姿勢が悪くなり、胃を圧迫する
骨盤の状態を表す表現として、前後のバランスとして「立つ」状態と「落ちる」状態、骨盤の関節の安定性として「締まる」状態と「緩む」状態があります。
骨盤が落ちる状態だと姿勢が悪くなってしまいます。
上半身は前屈みになってしまい、重みが体のお腹側にかかってしまいます。
上半身の重みを受けた胃は、圧迫を受け続けることで、下垂してしまいます。
2.自律神経が乱れ、胃が正常な位置を保てなくなる
骨盤のバランスの崩れが胃下垂に与える大きな影響がもう一つあります。
それは骨盤や骨格のバランスが崩れると、自律神経のバランスが乱れ、胃を正常な位置に保つ働きが弱くなってしまうことです。
胃をはじめとした内臓は自律神経によって働きが調整されています。
その自律神経は、脳から背骨の中を通って、全身へと流れていきますが、骨盤や骨格のバランスが崩れると、神経の出入り口が圧迫され、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
その結果、胃の働きも低下し、下垂を引き起こしてしまいます。
3.骨盤が緩んだ状態が癖づくことで、お腹の力が弱くなる
普段の姿勢不良や座り方が悪いなどの問題を抱えていると、骨盤は緩んだ状態が癖づいてしまいます。
骨盤が緩み開くことで、お腹の支える力が弱くなり、胃をはじめとした内臓を正常な位置に保つことが困難になります。
骨盤のバランスが崩れる原因とは?
骨盤のバランスが崩れる原因には、日常生活の体の使い方が大きく影響しています。
特にみられやすいのが、次の動作です。
- ・足を組む
- ・横座りする
- ・鞄を左右どちらかでばかり持っている
- ・左右非対称なスポーツでの反復動作
- ・だらっとした座り方や、お尻の沈む柔らかいソファの利用
- ・長時間の運転
多くの方は、自分のしている動作が体に悪いとは思っておらず、知らないうちに骨盤のバランスを崩し、胃下垂を招く原因を作ってしまっています。
一般的な胃下垂への対策の効果とは?
骨盤体操の効果は?
一度バランスが崩れた骨盤を、自力で整えるということは非常に難しいことです。
骨盤の崩れ方や程度は人それぞれで、それを自分で的確に把握し、適切な対処をするのは難しく、効果が得られないか、かえって腰痛などを引き起こす可能性もあります。
そのため、まずは自分が骨盤のバランスを崩す悪い習慣をしていないかに注意し、当てはまるものを避けることで、今以上に悪くしないことが大切です。
骨盤ベルトは効果があるのか?
骨盤が緩んでいるのならば、締めれば良いと、骨盤ベルトを使う方もいます。
ですが、日常的に骨盤ベルトを使用し続けると、人の体はそれに頼ってしまい、筋力などが低下し、自力でよい姿勢を保つことが困難になります。
また、絞め続けることで血流やリンパの流れが悪くなってしまう原因にもなります。
そのため、長い目で見ると、骨盤ベルトを日常的に使用することは、おすすめできません。
胃下垂の対策に腹筋をすれば良いの?
胃下垂の対策として、腹筋をする方が多くいます。
当院では多くの胃下垂の方が来院されますが、多くの方が腹筋をしても効果がなかったと言われます。
また、腹筋はやり方次第では、かえって下垂を助長してしまうことにもなるので、注意が必要です。
詳しくは『胃下垂は腹筋で本当に治るのか? 正しいやり方とは?』をご覧ください。
これらから分かるように、胃下垂を良くするための対策として、自力で何か効果を得ようとすることは、難しいことです。
そのため、当院がおすすめするのは、普段の食生活を見直し、胃腸への負担を減らすことです。
胃への負担が減り、働きが活発になれば、胃下垂によって引き起こされている胃腸の不調をやわらげることができます。
自分でできる胃下垂への対策とは?
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、胃酸の分泌量を増やし、消化にも時間がかかるため、胃への負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なく、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃にも腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで胃酸の消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
噛む回数が少ないと、食物が大きいため消化に時間がかかり、また撹拌する際にも大きな力を必要とし、胃の負担になります。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂を良くし、安心して毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂はそのままにしておくと、胃だけではなく様々な不調を引き起こす要因になります。
そのため、冷え性や便秘、慢性的な疲労など、肩こり以外にも様々な不調でお悩みの方が少なくありません。
また、一般的に胃下垂は良くなりにくい症状だと言われています。
ですが、胃下垂は、引き起こしている根本的な原因を解決していけば、決して良くならない症状ではありません。
一日も早く胃下垂による下腹部痛を良くし、安心して毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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