なぜ強いストレスは胃下垂を引き起こしてしまうのか?
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- 強いストレスを感じてから、胃の調子がずっと悪い
- 胃下垂による胃の不調で、いつも気分がすぐれない
- 胃薬を飲んでも胃の調子が良くならない
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下し、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こしてしまいます。
また、胃の不調だけではなく、肩こりや冷え性など全身の問題を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂はいろいろな原因によって引き起こされますが、その中のひとつに強いストレスがあります。
強いストレスを感じるようなことがあったり、慢性的なストレスを抱えているうちに、気がつくと胃が下垂してしまっているというケースが少なくありません。
そして、胃下垂になることで胃の不調に悩まされてしまった、痩せてしまい太れなくなったと悩んでいる方が多くいます。
なぜ強いストレスは、胃下垂を引き起こす原因になるのでしょうか?
また、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
強いストレスが胃下垂を引き起こしてしまう原因とは?
1.自律神経が乱れるから
ストレスを感じると、全身が緊張したり、胃が痛くなったりした経験のある方も多いのではないでしょうか。
ストレスを感じると、人の体は様々な防御反応を示します。
そして、反射によって自律神経のバランスが乱れてしまいます。
自律神経は交感神経(興奮や緊張)と副交感神経(リラックス)に分かれます。
気持ちがリラックスしているときには副交感神経が強く働き、胃をはじめとした内臓の機能は活発に動きます。
ですが、ストレスによって交感神経が強く働くと、内臓の機能が低下します。
胃の機能が低下することで、胃の位置を留めている筋肉も働きが悪くなり、下垂を招いてしまいます。
2.ストレスで食欲不振になり痩せてしまうから
もともとストレスにあまり強くなく、食の細い方では、嫌なことやツラいことがあると、食欲がなくなってしまうという影響を受けがちです。
このような方は、あまり胃腸が強くなく、もともと痩せ型の方に多くみられます。
ストレスを感じることで胃腸の働きがますます低下し、しっかり食べられないでいると、体は痩せていってしまいます。
痩せることで内臓脂肪が減り、胃を下から支えてられなくなります。
また胃の位置を保つ筋肉も弱ってしまうため、胃が下垂する原因になります。
胃下垂はストレス耐性に影響を与える原因にもなる
ストレスが胃下垂を招く原因になる一方、一度胃下垂になると、様々な要因によって、ストレスを感じやすくなってしまいます。
1.内臓の不調によるストレス
もっとも多くの方が実感しやすいのが、胃の不調による不快な症状のストレスです。
胃が下垂すると、胃の働きが低下するために、胃痛や胃もたれ、お腹の張りといった不調を感じやすくなります。
また、胃だけではなく、圧迫を受けた腸など他の内臓も影響を受けるため、内臓全体の様々な不調を引き起こし、ストレスの原因になります。
2.脳の快楽を感じるホルモンの量が減ることによるストレス
人の感情は、体の調子に左右されやすいものです。
体の調子が良ければ自然と感情もポジティブになりやすく、調子が悪ければ落ち込んでしまいがちです。
人の感情をコントロールする快楽ホルモンのひとつ、セロトニンやドーパミンは、楽しさや喜びを感じる素ですが、その大本は腸によって作られています。
胃下垂による消化不良による影響や、胃に圧迫を受けることで腸の働きが低下すると、セロトニンやドーパミンの作られる量も減ってしまいます。
その結果、日常で楽しさや嬉しさなどを感じづらくなってしまい、ストレスを感じやすくなってしまいます。
このように、一度なんらかの原因によって強いストレスを感じ胃下垂になってしまった方は、胃下垂そのものによるストレスも加わるため、悪循環に陥ってしまいやすい傾向があります。
ストレス性の胃下垂への対策
胃下垂を自力で改善することは、残念ながらとても難しいことです。
対策として多くの方が取り入れる腹筋や逆立ちなどは、多くの場合期待しているほどの効果が得られません。
また、太ろうとして無理に多くの量を食べようとすると、胃腸の働きが落ちているため十分な栄養の吸収ができず、ますます胃腸に負担をかけて胃もたれなどを引き起こす結果になってしまいます。
そのため、ご自分でできる対策としては、日常の食事で胃腸への負担を減らすことが大切です。
負担が減り胃腸の状態が良くなれば、胃下垂自体は改善せずとも、症状によるストレスを減らし、また栄養の吸収もしやすくなります。
具体的な対策は、つぎの3つです。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、消化に時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なくすみ、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃だけではなく腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃下垂の方は胃の働きが低下することで、消化が不十分になっています。
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
しっかりと噛むことは胃痛や胃もたれといった胃の不調を良くするためには、とても効果的です。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
また、カフェインをよく摂取する人は、頭痛が慢性化、悪化しやすいことが分かっています。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂やストレスを気にせず、元気に毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
胃下垂による症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂は一般的に治りにくい症状だと言われています。
自分で腹筋や逆立ちなど、さまざまな対策を取っても良くならず、胃下垂は治るんだろうか、と悩んでいる方が多くいます。
ですが、胃下垂は引き起こしている根本的な原因を解決していけば、けっして良くならない症状ではありません。
症状を根本原因から解決して、不調によるストレスに悩まず、元気に毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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