胃下垂でガスが溜まる方が、おならで周りを気にしないために
あなたはこのようなお悩みはありませんか?
- ガスでお腹がパンパンに張ってしまう
- 電車やバス、職場などでおならが出てしまい、周りが気になる
- 胃薬や整腸剤を飲んでも調子が良くならない
胃下垂とは、胃が正常な位置よりも下に垂れ下がった状態を言います。
下垂することで胃の機能が低下し、胃痛や胃もたれといった症状を引き起こしてしまいます。
また、胃の不調だけではなく、肩こりや冷え性など全身の問題を引き起こす原因にもなってしまいます。
胃下垂の方にみられる悩みのひとつに、お腹にガスが溜まって、張ってしまうという問題があります。
ガスが溜まり、お腹がぽっこりと膨れてしまう。
おならを頻回にしたくなるため、電車やバスといった乗り物に乗るのにストレスを感じてしまう。
職場でも他の人が不快に思っていないか、不安で仕方がないなど、深い悩みを抱えてします。
なぜ胃下垂の方はガスが溜まり、おならに悩まされやすくなってしまうのでしょうか?
また、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
胃下垂がガスを溜めてしまい、おならに悩まされる原因
1.胃の働きが低下し、消化不良が起こるから
胃の働きは大きく二つに分けることができます。
ひとつは胃酸を分泌して、食べものを消化する働き。
もうひとつが、消化した食べものを腸に送りだす働きです。
胃下垂の方は、両方の胃の働きが低下してしまっているケースが多くみられます。
そして、消化の働きや、腸に送り出す働きが低下してしまった結果、胃に長時間消化不十分な食べものが溜まることになります。
すると胃の中で消化不良を起こした食べものが発酵し、ガスを発生させる原因になります。
2.気付かないうちに空気を呑み込んでいるから
げっぷやおならとして出るガスの成分のほとんどは、空気(外気)によってできています。
胃下垂の方に特にみられやすいのは、ストレスや自律神経の問題と、食事の取り方の問題によって、空気を呑み込んでしまっているケースです。
強いストレスを感じていたり、自律神経のバランスが乱れていると、人は無意識につばを飲み込む回数が増えます。
つばを飲み込む際に、空気も同時に飲みこんでいるため、胃や腸に多量の空気が溜まることになります。
また、食事の際に噛む回数が少ないと、食べものに空気が多く含まれるため、自然と胃に多量の空気を取り込んでいることになります。
これらは無意識に行われるため、気付かれにくい問題です。
3.腸内環境の悪化
胃下垂の方は、腸内環境が悪化し、便秘や下痢といった腸のトラブルを抱えているケースが非常に多くみられます。
それは何故かというと、下垂した胃が腸を圧迫してしまうこと、胃で消化不良の食べ物が送り込まれ負担がかかることで、腸の働きが低下してしまうためです。
腸の働きが落ちて腸内環境が悪化すると、小腸では腸内細菌の過剰繁殖が起こったり、大腸ではウォルシュ菌という悪玉菌が増え、臭いのもとになるガスを発生させたりします。
また、便秘や下痢といった腸のトラブルを引き起こしやすくなり、よりガスが溜まりやすくなってしまいます。
胃下垂の方がお腹にガスが溜まってしまう原因は、これら3つのどれか、あるいは複数を抱えることで引き起こされます。
胃下垂の方がガスを溜めないための対策
胃下垂を自力で改善することは、残念ながらとても難しいことです。
そのため、ご自分でできる対策としては、日常の食事で胃腸への負担を減らすことが大切です。
具体的な対策は、つぎの3つです。
1.野菜や果物を積極的に食べる
お肉や脂ものの多い食事は、消化に時間がかかるため、胃腸に負担が大きくかかります。
野菜や果物は、胃酸の分泌量も少なくすみ、消化にかかる時間も短くすむため、胃に優しい食材です。
また、野菜や果物には食物繊維が豊富に含まれていて、腸の善玉菌を増やしたり、便通を促す効果があるため、胃だけではなく腸にも良い効果があります。
意識して食事に野菜や果物を取りいれるようにしてください。
2.よく噛んで消化を助ける
胃下垂の方は胃の働きが低下することで、消化が不十分になっています。
胃の消化を助け、吸収を良くするためには、よく噛むことが効果的です。
食べ物が小さく噛み砕かれることで消化を助け、胃の中で撹拌しやすくなったり、腸に送り出しやすくなります。
同時に、しっかりと噛むことは食べ物に含まれる空気の量を減らすため、ガスの量を減らすことにも、とても効果的です。
よく噛むことで消化を助け、胃への負担を減らしてください。
3.水を積極的に飲む
胃腸を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。
男性なら2~2.5リットル、女性でも1日に1.5~2リットルの水が摂取の目安になります。
コーヒーやお茶の摂り過ぎは、カフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまいます。
また、カフェインをよく摂取する人は、頭痛が慢性化、悪化しやすいことが分かっています。
嗜好品として飲むのは良いのですが、普段の水分補給はお水ですることが重要です。
*短期間で極端に水の摂取量を増やすことは、胃に負担をかける恐れがあるので、胃の状態を見ながら徐々に摂取量を増やしてください。
胃下垂やガスを気にせず、安心して毎日を過ごせるように
まずはこれら3つの対策を取り入れてみてください。
胃下垂による症状の程度の軽い方であれば、これらの対策でも十分な効果を得ることができます。
ただし、
- ・症状がきつく、生活に支障が出ている方
- ・症状が慢性化していて、薬では効果がみられない方
- ・すでに上記の対策を取り入れていて、それでもお悩みの方
は、猫背などの不良姿勢の改善や、自律神経のバランスの調整など、根本的な原因に対しての治療を受ける必要があります。
胃下垂は一般的に治りにくい症状だと言われています。
自分で腹筋や逆立ちなど、さまざまな対策を取っても良くならず、胃下垂は治るんだろうか、と悩んでいる方が多くいます。
ですが、胃下垂は引き起こしている根本的な原因を解決していけば、けっして良くならない症状ではありません。
症状を根本原因から解決して、お腹の張りやおならに悩まされず、安心して毎日を過ごせるようになってください。
→つらい胃下垂の症状を改善するために、治療を受けたいとお考えの方は、当院の胃下垂の施術をご覧ください
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