胃下垂の人が体調不良に悩まされやすい理由とは?
胃下垂でお悩みの方は、太りたくても太れない、胃痛や胃もたれがひどい、といった症状以外に、様々な体調不良に悩むケースがとても多いです。
今回ご紹介するNさんは、50代の会社員男性です。
子どもの頃から胃腸の調子が悪く、胃は胃痛や胃もたれに、腸は便秘や腹痛、お腹にガスが溜まるといった症状に長年悩まされます。
(胃が下垂しているから、こんなにも胃腸の調子が悪いんだろうか?)
Nさんは病院に行ったり、自分で食事をはじめ、いろいろな対策を取りますが、良くなりません。
病院では薬を飲んでいても改善しないからと、漢方薬を処方され飲んでいましたが、それでも改善することはありませんでした。
また、Nさんにはもう一つ悩みがありました。
ずっと痩せており、太りたくても太れなかったことです。
(こんなに痩せてるのに、下腹だけぽっこり出てるの格好悪いな)
(せめて標準体型ぐらいには太りたい)
Nさんは間食を増やしたり、高カロリーなものを食べてみたりしますが、太ることができません。
無理をして食べることで、胃痛や胃もたれなどの胃の不調にも繋がってしまいます。
また、酷い体のダルさや、慢性的な疲労感にも悩まされて、生活にも支障が出ていました。
またNさんはお休みの日に神社巡りをする趣味がありました。
遠方まで出かけることも少なくありません。
ですが、胃腸の調子が優れなかったり、すぐに体が疲れてしまうことで、せっかく出かけているのに思うように楽しめなくなってしまいます。
病院でも、自分での対策でも効果が見られない。
(このままじゃダメだ。何とか体の調子を良くしないと……)
Nさんは別の解決策を探しはじめ、当院に来院することになります。
問診や検査をして、胃下垂によって胃腸の不調が起きているだけではなく、全身の体調不良も引き起こしていることが分かりました。
いつも眠気があり、体が疲れやすい。
その他にも気分の浮き沈みがある、キツい冷え性なども引き起こしていました。
問題となっていたのは、猫背で背中全体がとても丸くなっていたこと。
胃の働きは自律神経がコントロールしています。
その自律神経が、姿勢が悪くなることで乱れてしまい、内臓の働きが低下していました。
また、胃腸をはじめとした内臓全体がとても疲労していました。
当院での治療は、骨格のバランスや姿勢を整え、胃腸の働きを活発にしました。
普段の姿勢に気を付けていただいき、体操をお伝えします。
「昔から姿勢が悪くなっているのは自分でも自覚していたのですが、それがまさか胃下垂の原因に繋がってるとは……」
また、胃腸を活発にする食事の指導も行いました。
胃下垂で痩せ型の方は、どうしても頑張って食事を取るため、内臓の負担に繋がりやすいです。
食事の取る頻度や量などについて、Nさんの生活スタイルに合わせて調整してもらいます。
「頑張って食べていたのが逆効果になっていたなんて、思いもよりませんでした」
治療が進むにつれて、胃痛や胃もたれ、便秘といった症状も解消されていきました。
また、冷え性や疲れやすさといった、体の不調も改善していきます。
体調が良くなったことで、日常生活にも変化が起きます。
これまで休日に楽しんでいた神社巡りも、すぐに疲れてしまうこともなく、心ゆくまで楽しめるようになりました。
胃が下垂すると、内臓の様々な働きが妨げられてしまいます
胃下垂の方は、胃痛や胃もたれ、太れないといった悩みだけではなく、体調不良にも悩んでいることが多いです。
胃が下垂することで、胃だけでなく、内臓全体の働きが低下する原因になるためです。
そのため、
- ・便秘や下痢
- ・冷え症
- ・慢性疲労や疲れやすい
- ・一日中眠たい
- ・気持ちが落ち込んだり、イライラしやすい
といった症状がよく見られます。
内臓の働きは、食べものを消化して吸収するだけではありません。
疲労物質を分解する。体全体の熱の約50%近く産みだす。メンタルを安定させるホルモンの素を作るなど、非常に多岐に渡っています。
胃下垂の方は、胃の働きが落ち、食べた物を消化したり、腸に送る能力も低下しています。
このような状態で、消化に負担のかかる物(お肉や揚げ物など)を多く食べようとすると、消化不良を起こし、ますます内臓疲労を招いてしまいます。
もっと太りたい、と思って、頑張って食事を取る人も少なくありません。
ですが、胃や腸の働きを活発にすることを優先することが重要です。
胃や腸がしっかりと働くようになれば、これまで一度も太れなかった方の体重が増えていったり、体調不良が大きく改善されるケースがとても多いです。
食べても問題がない内容や量、頻度などは人によって個人差があります。
自分の体の反応を見ながら調整する上で、次のような点に気を付けてみてください。
- ・間食や一度に多く食べすぎて、胃腸に負担をかけない
- ・野菜や果物の食べる割合を増やす
- ・お水をしっかりと飲む
一般的に太る食事が、すべての人に当てはまるわけではありません。
胃下垂の人は、胃腸の負担を減らしたり自律神経の乱れを取り除くといった方法が、胃腸の働きを良くして、体重を増やしたり、体調を整えるポイントになります。
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