なぜ胃下垂の方は甘いものを食べても太れず悩むことが多いのか?
胃下垂の方は消化不良と、外見に悩む方が多いです。
胃もたれや胃痛、下痢といった胃腸症状、食べても食べても太れない、下腹がぽっこりと出てしまうといった悩みを抱えている方が少なくありません。
今回ご紹介するのは、胃下垂で太れずに悩んでいた、20代の女性のSさんです。
介護福祉士のお仕事をされていて、忙しく働かれています。
Sさんが胃下垂によって太れないことに悩み始めたのは、中学生の頃からだと言います。
平均体重よりも少ない自分の体型に、もうちょっと太りたいと思いながらも、長らくまったく体重が増えませんでした。
もともとあまり胃腸が強くなく、無理に食べようとすると、かえってお腹を下してしまいます。
体重が増えず痩せているために、キツい冷え性にも悩まされていました。
「すぐにお腹が緩くなるし、手足が冷えてツラかったです」
そんなSさんに、胃下垂をなんとしても治したいという強いキッカケが訪れます。
それは10か月前に、お子さんを出産されたこと。
Sさんはお仕事を休職して、はじめての育児に専念します。
ですが、睡眠が不規則になることを始め、体に大きな負担がかかり始めました。
「このままだと体力が持たない。子どものためにも元気でいたいし、介護福祉士の仕事を再開した時、子育てとの両立に耐えれる体力をつけたいって思うようになりました」
Sさんは胃下垂の治療について調べ始め、当院に来院されました。
まだ生後十か月の小さな子どもがいるため目を離せないということで、安心して受診できるよう、お母さんに車で見てもらっていたそうです。
問診や検査の結果、胃が下垂して、内臓全体の働きが低下していることが分かりました。
栄養を吸収する腸にも大きな影響を与えていました。
原因として考えられたのは、姿勢や自律神経の乱れといった体の問題が一つ。
そしてもう一つが食事の問題でした。
当院では、治療で下垂した胃を上げたり、働きの低下していた胃腸を活発に動くようにしました。
合わせて、Sさんのお体の状態に合わせた食事指導も行いました。
Sさんはこれまでに太ろうと、食事についても自分なりの工夫をしていました。
牛肉や豚肉が苦手なため、甘いものを多く食べてカロリーを増やす。
一食で量をたくさん食べれないので、間食を増やす。
といった食生活を続けていました。
これらの食事で、順調に体重を増やせる人も多くいます。
ただ、Sさんの胃腸の状態には合っていませんでした。
以前から甘いものを食べると、お腹を下す事が多かったようです。
「甘いものを食べ過ぎるとお腹を下すことには気づいてたんですけど、他に良い方法が思いつかなかったんです」
胃下垂で太れない方の場合は、まず胃腸の疲労を取り除き、働きを活発にする必要があります。
甘いもの、間食を減らし、胃腸を休める時間を作る。
野菜や果物といった食事全体のバランスを良くする。
苦手ではない鶏肉、お魚、大豆製品といったタンパク質はしっかり食べてもらう。
といった内容をお伝えしました。
Sさんは治療を受け、食事指導を実践されるにつれて、良い変化が起きていきました。
胃腸の負担が減ったことで、これまで続いていた下痢が治まります。
「以前はよく下してたのに、ぜんぜん下さなくなりました」
吸収が良くなり、今までまったく太れていなかったのが、3キロ太れるようにまでなりました。
「体重が増えていくのが嬉しいです」
「体力がついたり、手足の冷えも楽になってます」
胃下垂が解消し、どのような食事が自分にとって良いか十分に理解されたので、当院での治療を終了しました。
治療を終えた後も、お伝えした食事内容を続けることで、体調を良い状態で保ったり、体重の増加も期待できます。
子育てと仕事の両立は忙しく大変かもしれませんが、Sさんは元気になったお体で、ご家族と仲良く過ごされていることかと思います。
落ちている胃腸の働きを活発にすることが重要です
胃下垂で痩せている、体重を増やしたいとお悩みの方は、胃腸の働きが低下していることが多いです。
間食を増やしたり、油ものや甘いものを沢山食べようとしても、胃腸の消化が追いつきません。
その結果、胃もたれや下痢を引き起こす原因になっています。
そのため、体重を増やすには、まず胃腸の負担を減らし、働きを活発にする必要があります。
その上で、バランスの良い食事を取り、栄養の吸収できる状態を取り戻し、少しずつ体重を増やす、という手順が必要になります。
・お肉や油もの、甘いものを食べすぎていないか?
・体重を増やそうと無理に間食を増やしたり、量を食べすぎていないか?
普段の食生活を一度チェックしてみてください。
胃下垂で太れない方は、五年十年と長年悩みを抱え続けていることが多いです。
色々と試しても体重が増えないと、もしかしたらもう太れないのではないかと不安になる方もいるかもしれません。
ですが、その方の抱えている原因をしっかりと取り除ければ、体重を増やせる可能性は十分にあります。
他の胃下垂の改善例はコチラ
・深刻に悩まされ続けた自律神経の不調は、なんと○○が原因だった
・女性の大敵!体の冷えは胃下垂など内臓機能の低下が原因だった?
・なぜ胃下垂に悩む男性が、何をしても増えなかった体重を増やせたのか?
・胃下垂で消化不良を起こしている方に大切な食べ方の工夫とは?
・なぜ胃下垂の方は甘いものを食べても太れず悩むことが多いのか?
・自律神経の乱れで胃下垂が酷くなっている方の睡眠の注意点とは?
・胃下垂と呑気症に悩まされていた方が見落としていた原因とは?
・胃下垂の方が体重増えないのは食事量やカロリーの問題だけではない?
・胃下垂で食べても痩せると悩んでいた女性の体重が増えた理由とは?
・胃下垂で何をしても太れなかった人が、はじめて太れた理由とは?
創輝(そうき)鍼灸整骨院
〒558-0003
大阪府 大阪市住吉区 長居3-2-3-1F
受付時間:午前 9:00~13:00
午後16:00~20:00
(定休日:土曜日午後・日曜・祝日)
> 詳しい道順はコチラ