逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアに悩んだ方の気付けなかった原因は?
逆流性食道炎はなかなか良くならないと悩んでいる方の多い症状です。
病院では、薬で長期間改善しないものについて『難治性逆流性食道炎』という別の診断名があるほど、悩む方が見られます。
当院に来院されたTさんもまた、二年間にわたって逆流性食道炎に悩まされていた患者さんです。
Tさんは50代の女性で、普段は事務のお仕事をされています。
これまでに胸焼けや胸のつかえ、咳が多いといった症状を抱えていたものの、精密な検査を受けた訳でもなかったため、具体的な疾患については知りませんでした。
そんなTさんが逆流性食道炎だと分かったのは、定期健診で診断を受けたときです。
Tさんは病院に通い、薬を処方されることになります。
「病院で薬を出してもらって飲んでたんですけど、治ることはありませんでした」
徐々に症状は悪化し、のどの詰まりがひどくなっていきます。
食べものを飲みこむときに引っかかったり、げっぷが出そうになっても、のどで止まってしまうことが増えました。
なかなか良くならないということで精密検査をした結果、食道裂孔ヘルニアと、バレット食道が見つかります。
「食道裂孔ヘルニアが原因の逆流性食道炎は治りにくいことと、バレット食道は食道がんにがん化することが多いことを病院の説明で受けました」
がん化するかもしれない、と告げられ、Tさんはショックを受けます。
処方された薬以外にも、市販の胃薬を飲んだりもしましたが、それでも胸焼けやのどの詰まりが取れません。
「そうこうしているうちに、薬の処方が続けられないと言われてしまって」
Tさんに処方されていた薬は、出せる期間に制限があり、いつまでも処方を続けられるものではありませんでした。
このままでは薬も飲めなくなる。
困ったTさんは、薬以外での解決法を求めました。
そうして探した末に来院を決めたのが、当院でした。
ただ、通院前には不安もあったようです。
「自宅が他府県なので、通院に片道一時間半ぐらいかかります。もし何度も通うなら、それだけの時間をかけて本当に治るのか心配でした」
とTさんは言います。
当院で問診や検査をした結果、Tさんのお体について問題を把握できました。
Tさんの場合は、胃の調子が悪くなっていることに加えて、他にも逆流性食道炎を引き起こしている原因がありました。
甘いものやお酒を毎日摂る習慣があったり、腸の機能低下によってお通じが悪くなり、便秘がちになっていました。
また、食後すぐに横になるといった生活習慣も、逆流性食道炎を悪化させていました。
当院の治療では、働きの悪くなっていた胃や腸といった内臓を活発にしていきました。
また、食事についてもお伝えし、甘いものやお酒の摂りすぎには気を付けてもらいました。
当院の治療と、普段の生活習慣の見直しによって、Tさんはまず胃腸が活発に働くようになり、お通じがしっかりと出るようになります。
お通じがしっかり出たことで胃の圧迫が減りました。
胃酸の分泌も落ち着くことで、逆流が減っていき、胸焼けやのどのつかえといった症状もなくなっていきます。
来院当初にお伝えしていた目安の予定を終えるころには、Tさんの症状はすっかりと良くなっていました。
「何に気を付けたらいいのか分かって、もうちょっとやそっとでは悪くならないと、自信がつきました」
症状が良くなり、再発の傾向も見られないことから、治療を終了しました。
逆流性食道炎が発症している原因は一人ひとり違います
逆流性食道炎は、『難治性逆流性食道炎』と診断されるケースも多い、一般的に治りにくいとされている症状の一つです。(*1)
薬を飲んでも良くならないために、どうしたら改善するんだろうかと悩んでいる方が少なくありません。
逆流性食道炎を引き起こす原因は様々です。
・食事の質や量の問題
・ストレスの抱え過ぎ
・自律神経の乱れ
・生活習慣の乱れ
・悪い姿勢
など、人によって違う要因が絡んできます。
症状の深刻な人ほど、緩和や解消している実感も少ないため、本当に治るのか、そんな方法があるのかと、不安や疑問を抱えているかもしれません。
特に食道裂孔ヘルニアやバレット食道などの問題を抱えていると、なおさら不安は強くなりがちです。
そのようなケースでも、その人の発症させている原因を一つずつ取り除いていけば、良くなるケースは少なくありません。
症状が軽い方はもちろん、何年も治らずに悩んでいた方が改善するケースも多くあります。
薬で症状を抑えることも大事かもしれませんが、引き起こしている原因に目を向けてあげることも大切です。
1.PPIという薬の内服を8週以上続けたのに、症状の継続が見られなかったもの
当院での逆流性食道炎の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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