逆流性食道炎を治らなくさせていたのは、砂糖の取りすぎだった?
逆流性食道炎は一般的に慢性化しやすい症状の一つと言われています。
薬を飲んでも改善が見られないようなタイプは、難治性逆流性食道炎という診断名がついているほどに、長期間悩む方が少なくありません。
そのような一般的な治療では改善が見られないケースでは、砂糖の取りすぎが慢性化の原因になっていることがあります。
当院に来院されたEさんも、逆流性食道炎が慢性化して悩んでいた患者さんの一人です。
Eさんが逆流性食道炎に悩まされたのは、当院に来院する何年も前の頃からだと言います。
「元々胃が弱かったんですが、この一・二年は特にひどくなっていました」
「胃もたれとか胸焼けがキツくて、気分が悪くて仕方がなかったです」
Eさんの不調は胃だけでなく、便秘や体調が崩れやすくなるなど、様々な不調も起こしてしまっていました。
「昔からよく市販の胃薬を飲んでたんですが、症状が悪くなってからは、病院にかかるようにしました」
「処方された薬もずっと飲んでいるのに、治らないだけじゃなく悪化しているので、どうすれば良くなるのか、まるで分からず不安でした」
なんとか治る方法はないのかと、Eさんは逆流性食道炎の治療について調べ始めます。
そして当院のHPを見たことで、Eさんは来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Eさんのお体の問題点が分かります。
Eさんの逆流性食道炎を引き起こしていたのは、腸の働きが低下したことによって便秘になり、腹圧が上がっていた問題によるものでした。
また、腸の働きは免疫力にも深く関係しており、体調を崩しやすくもしていることにも繋がっています。
さらに腸の働きを低下させていた原因を調べると、砂糖の取りすぎが問題を引き起こしていました。
食事について伺うと、甘い物が好きなEさんは、ほぼ毎日のように砂糖の入ったお菓子を食べていたことが分かります。
砂糖を多量や高頻度で取り続けていると、腸内環境が悪化し、腸の働きが低下してしまいます。
その結果として、腹圧が上昇し、逆流性食道炎の症状を悪化させたり、便秘や免疫の低下といった不調を引き起こしてしまっていました。
当院では、Eさんの腸の働きを活発にする治療を行いました。
また、Eさんの普段の食事内容を伺い、砂糖の多いお菓子を毎日食べるのではなく、果物などの自然なものに置き換える日も作ってもらいました。
当院の治療を続けるにつれて、Eさんの症状は改善されていきます。
お通じが改善していくに連れて腹圧が下がり、胃もたれや胸焼けといった症状に悩まされることがなくなります。
また、以前のように頻繁に薬を飲むこともなくなって、すぐに体調を崩さなくなりました。
「まさか砂糖の取りすぎが関係しているなんて思いもよらなかったです。でも、実際にお菓子を食べる頻度を減らすと、症状が良くなっていって驚きました」
今は胃もたれや胸焼けといった症状に悩まされることもなく、元気に過ごされています。
逆流性食道炎を砂糖の取りすぎが悪化させる原因、その対策について
逆流性食道炎は一般的に慢性化しやすい症状の一つと言われています。
薬を飲んでも良くならず、何年も悩み続けている方が少なくありません。
そのような逆流性食道炎の原因の一つに、砂糖の取りすぎが関係しているケースがあります。 *1
砂糖の取りすぎは腸内環境の悪化、肝臓の疲労、心臓や血管系への負担といった、内臓の状態を悪化させてしまいます。*2
その結果、腸の働きが低下して腹圧の上昇を招いてしまったり、体内の炎症反応が増えて、逆流性食道炎を引き起こしてしまいます。
また内臓の働きが低下することで、免疫力の低下など、全身の不調を招く場合も少なくありません。
逆流性食道炎にお悩みの方は、お肉や油ものなどについては、気持ち悪くなることで、注意されていることが多いです。
また、アルコールも連日の飲酒は良くないことは多くの方が知っています。
ところが、そういったものに注意しているような方でも、砂糖の取りすぎについてはあまり問題が周知されていないこともあり、注意していないケースも多いです。
甘い物を完全に断つ必要はありません。
・一度に多くの量のお菓子(砂糖)を食べない
・毎日のように高頻度でお菓子を食べない
・果物などの自然な甘さに置き換える
などの対策が、症状の改善に大切です。
逆流性食道炎は薬でも改善が見られないことの多い症状です。
治らないのかと悩む方も多くいますが、痛みや不調は何の原因もなく発症するわけではありません。
気付いていないだけで、引き起こしている何らかの原因があります。
そしてその原因が取り除かれれば、けっして良くならない症状ではありません。
砂糖の取りすぎに心当たりがある方は、取り方に気をつけてみてください。
参考文献
1)Dietary sugar and Barrett’s esophagus
2)The depressogenic potential of added dietary sugars
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