逆流性食道炎が猫背だと悪化してしまう理由とは?
逆流性食道炎は、一般的に治らない方の多い症状の一つと言われています。
薬を飲んでも改善が見られず、一体何が原因なのかと悩む方が多くいます。
当院に来院されたNさんも、逆流性食道炎に悩まされた患者さんの一人です。
Nさんは40代の女性で、普段は会社員として、忙しく働かれています。
そんなNさんが逆流性食道炎に悩まされたのは、当院に来院する一年ほど前のことです。
「ちょっと食べただけでも胃がムカムカと気持ち悪く、口の中がすっぱくなって困っていました」
食べると胃酸があがって気分が悪くなるため、食事も思うように楽しめません。
体も疲労感も取れず、朝からぐったりと過ごしていました。
また、胃もたれや胸焼けといった胃の症状だけでなく、お通じも3日に1回ぐらいしか出ず、慢性的な体の冷えにも悩まされています。
もちろんNさんも、不調をそのままにしていたわけではなく、病院に通いました。
胃カメラの検査を受けたところ、逆流性食道炎と診断を受けます。
Nさんはその後、病院で処方された薬を飲んでいたのですが、思うような効果を得られませんでした。
「ずっと胃を気にしながら食事をしてるので、もっと胃を気にせずに食事を楽しみたいって、ずっと思っていました」
「本当にしんどかったので、一日も早く体の怠さからも解放されたかったです」
Nさんは別の治療法を探し始めます。
そして当院のHPを見たことで、来院を決めました。
当院で問診や検査をした結果、Nさんのお体の問題点が分かりました。
逆流性食道炎を引き起こす原因となっていたのは、自律神経のバランスが乱れていたことでした。
その自律神経は脳から背骨を通って、全身へと伸びています。
姿勢が悪くなることで、首に強い負担がかかり続けると、神経の通りが悪くなり、自律神経のバランスが少しずつ乱れていってしまいます。
Nさんは運動があまり好きではなく、普段から姿勢が良くありませんでした。
猫背で頭が前に突き出た状態が続くことで、首に負担がかかり続けていました。
当院の治療では、Nさんの骨格のバランスを整え、姿勢を良くしていきました。
また、当院の治療だけでなく、良い状態を保つためにも、Nさんには普段の座り方や、伸びの体操をお伝えして、実践してもらいました。
当院での治療が進むにつれて、Nさんの状態が改善していきます。
自律神経が整い、内臓の働きが良くなっていきました。
胃もたれや胸焼け、胃酸の逆流もなくなり、お通じも毎日しっかりと出るようになりました。
また、疲労や体の冷えに悩まされることもなくなりました。
「あとで胃が悪くならないかって不安に思わずに食べられる食事が、本当に楽しいです」
「体も元気になって、あの疲れは何だったんだろうって思います」
一年にわたって不調に悩まされていたNさん。
今では不調に悩まされず、元気に日々を過ごされています。
逆流性食道炎と猫背の深い関係とは?
逆流性食道炎はなかなか改善が見られず、治らないのかと悩む方の多い症状です。
食事やストレスをはじめ、色々な原因が症状を引き起こします。
その原因の一つに猫背(姿勢)の問題があります。
姿勢が悪くなると、
・自律神経の乱れを引き起こす
・胃腸を圧迫し、腹圧を高めて胃酸が逆流しやすくなる
といった問題が起きます。
仕事や家事、育児など様々な理由で前かがみの姿勢が続き、猫背が癖づいてしまうことで、気付かないうちに逆流性食道炎を引き起こし、悪化させている方が多くいます。
そのため姿勢の改善は、根本的な原因の解決に非常に重要です。
ただ、姿勢の改善には気をつけないといけない点があります。
それはいい姿勢を意識しすぎないということです。
大半の方はいい姿勢を意識すると、筋肉を緊張させたり、腰を反らしたりして、無理のある姿勢になってしまいます。
その結果、疲れて長続きしなかったり、腰痛を引き起こしたりと、長期的な良い変化をもたらすことが難しいです。
それよりは、猫背になっていないか、なっていたら少し座り方に気をつけることが、改善に結びつきます。
ソファや椅子に座っている時、画像のようにお尻が落ちていないか、気をつけてみてください。
食事やストレスといった原因に比べると、姿勢の問題はあまり知られておらず、重要視もされていません。
ですが、逆流性食道炎を引き起こす根本的な原因になっているケースが珍しくありません。
逆流性食道炎が治らないとお悩みの方は、一度悪い姿勢になっていないか、確かめてください。
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