過敏性腸症候群をひどくしていた原因が、まさかの寝る前の過ごし方?
過敏性腸症候群は自律神経の乱れが大きな原因の一つになっています。
自律神経は、日々の生活習慣に大きく影響を受けます。
今回ご紹介するKさんは、歯医者さんで働く20代の女性です。
Kさんはもともと自律神経が乱れやすく、めまいや耳鳴りなどの症状に悩まされることがよくありました。
職場でも人とのコミュニケーションがあまり得意ではなく、ちょっとしたやり取りに神経を使う日々。
ストレスを感じ続けるうちに、体に異変が起こり始めました。
(お腹がゴロゴロいってる……)
お腹の調子が崩れ始めました。
便秘になったかと思うと、下痢になったりと、安定しません。
またお腹の張りやガスに悩まされるようになります。
Kさんはストレスの溜まる環境で、お腹の不調にも悩まされた結果、ひどい頭痛にも悩まされるようになりました。
調子が悪い時には、寝ていても頭痛で目が覚めるような状況です。
病院では過敏性腸症候群と起立性調節障害と診断を受けました。
薬を飲んでも良くならず、症状に悩まされ続けていました。
また、Kさんは度々悪夢を見て飛び起きることがありました。
寝起きにもかかわらず、心臓が激しく脈打ちます。
(また怖い夢をみた……)
人に追いかけられたり、ナイフで刺されるような夢を度々見てしまっていました。
(頭痛で起きたり、悪夢を見たり、全然しっかり寝れない)
(ぐっすりと眠りたいなあ……)
朝からお腹がチクチクと痛みだし、仕事に行くのもツラく感じてしまう日々。
時にはストレス過多で、倒れてしまうこともありました。
そのような症状の深刻なKさんは、病院に通ったり、整骨院や整体院に通ったりしましたが、症状が改善することはありませんでした。
そうして症状に悩み続けた末に、当院に来院することになります。
問診や検査をしたところ、Kさんには、次の二点で問題がありました。
一つ目は、首の問題です。
Kさんはついうつむいてしまう癖があり、首に大きな負担がかかっていました。
首には神経が通っているため、自律神経に関わる場所。
昔から自律神経を乱しがちだったのも、この首の問題が大いに関係しています。
もう一つは、睡眠の質の問題です。
睡眠は体を休めるだけではなく、脳や神経を休め、自律神経を整えさせる大切な時間です。
その睡眠が浅くなり、十分に休まることができなくなっていました。
当院の治療では、首のバランスを整えることで、自律神経の乱れを整えました。
施術によってストレスを取り除いたほか、胃腸に負担をかけている食事については避けていただけるように、食事指導をしていきます。
また、自律神経を乱す大きな原因になっていた、睡眠のとり方についても変えてもらいました。
話を聞くと、寝る直前まで毎日のように大好きな推理アニメ観ていたそうです。
そのアニメの内容が推理物だったため、刺激的になって、夢にまで影響を与えていました。
具体的には、寝る直前まで観ていた推理アニメを、寝る前の2~3時間前は避けてもらうようにしました。
治療と食事や睡眠の改善の結果、Kさんは頭痛で目が覚めるようなこともなくなり、悪夢を見なくなって、睡眠の質が上がりました。
自律神経も安定し、過敏性腸症候群と起立性調節障害の症状も落ち着いて生活されています。
過敏性腸症候群と睡眠と自律神経の関係
日本人は世界で一番睡眠不足な人の多い国だと言われています。(OECD(経済協力開発機構)調査2018)
睡眠は体や脳を休め、回復させる時間です。
また、過敏性腸症候群に深く関係している、自律神経を安定させる時間でもあります。
睡眠の前にどのように過ごすかは、睡眠の質を左右するのに大きな影響を与えます。
もちろん、1日だけであれば、大きな問題には繋がりません。
ですが、日々の習慣が積み重なると、自律神経がどんどん乱れていってしまいます。
自律神経が乱れて悩む多くの患者さんをみていく中で、寝る前のどのような行動が問題となることが多いのか、傾向が分かりました。
- 不安や心配事を考え込んでしまう人
- スマホをずっと触っている人
- テレビをつけっぱなしにして寝ている人
- 激しい運動をする人
これらの習慣のある方は、神経が興奮したままなので、眠りにつくのに時間がかかったり、睡眠の質が悪くなります。
不安や心配ごとを考え込んでしまう人
少なくない人が、不安なことや心配ごと、その日にあった嫌なことを何度も繰り返して考えてしまう傾向があります。
寝る直前の情報や思考は、睡眠に大きな影響を与えます。
Kさんのように悪夢を見るとまではいかなくとも、眠りが浅くなってしまう原因になります。
意識的に楽しいことや好きなことを考えるのは問題ありません。
マイナスな方向に思考が向いていると気づいたときには、意識的に思考の方向性を変えるようにしてみてください。
スマホをずっと触っている人
スマートフォンを眠りにつくまさにその瞬間まで使っている方も少なくありません。
スマートフォンから入ってくる光はもちろん、SNSなどで入ってくる刺激的な情報の数々も、眠りの質を下げてしまいます。
寝る少し前からは触らないようにしてみてください。
テレビをつけっぱなしにして寝ている人
寝る直前まで観ている人もいれば、静かすぎたら、暗すぎたら眠れないから、寝ている間もずっとテレビをつけている、という方もいます。
消して寝れるのが一番良いのですが、そのような方の場合、急に環境を変えれば、かえって睡眠を妨げてしまうかもしれません。
タイマー機能で眠りについてから自動で切れるように試してみたり、音量を下げてみるなど、少しでも刺激を減らせないか、試してみてください。
激しい運動をする人
運動は本来体に良いものです。
ですが、激しい運動は神経が興奮してしまい、眠りを浅くします。
忙しくて夜しか時間がないけれど、運動もしたいという方もいるでしょう。
神経を休める時間も考えると、睡眠の2~3時間前には運動を終えているのが最適です。
ストレッチなどの軽いものであれば、筋肉の緊張が取れることで、睡眠の質も高まります。
日々の積み重ねが自律神経を乱すなら、その習慣を変えると、自律神経を整えるのにとても効果的に働いてくれます。
自律神経が整えば、過敏性腸症候群の症状にも良い影響が得られます。
自覚のある方は、ぜひ取り入れてみてください。
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