過敏性腸症候群の方が衝動的に甘いものが欲しくなってしまう理由
過敏性腸症候群は、食事が非常に重要になってくる症状です。
多くの患者さんが食事に気を付けていますが、同時に、良くないと分かっていても、甘いものを食べてしまう、どうしてもガマンできないと悩んでいるケースが少なくありません。
当院に来院されたIさんも、過敏性腸症候群に長年悩んだ患者さんの一人です。
Iさんは30代の女性で、会社員として働かれています。
過敏性腸症候群に悩まされたのは、高校生の頃からだと言います。
昔からお腹が弱く、すぐに下痢をしていました。
腸だけでなく、体全体の調子もあまり良くありませんでした。
高校生の頃から慢性的な首肩のこり、腰痛や背中の張りといった症状にも悩まされていたと言います。
「とにかく体のあちこちの調子が悪くて、気分が悪い日がほとんどでした」
「朝目が覚めたときから体がダルい上に、動くとすぐに疲れました。頭痛がひどくて、頭痛薬を毎日飲まないと生活もできないぐらいな時もあって、そんな時はまともに仕事もできなくなっていました」
その他にもIさんは胃もたれ、慢性的な倦怠感、むくみや冷え性、生理痛など、様々な不調に悩まされていました。
体の調子が悪いからストレスが蓄積し、自律神経が乱れてますます調子の悪くなる悪循環に陥っていました。
そんなIさんが当院に来院するようになったのは、何とか体調を良くしたいというキッカケがあったためです。
Iさんは結婚式を2か月後に控えていました。
平日はお仕事をしながら、週末には結婚式の準備。
忙しい上に、過敏性腸症候群に悩まされる日々。
「これまでの経験から、このままだと調子を崩して、倒れてしまうだろうことは目に見えていました」
そんな時に、当院に通っていた妹さんから、紹介を受けました。
「家から距離があり、忙しいこともあって、通えるかなと思いました。ですが、妹が通って治ったのを知っていたので、私も行ってみようと思いました」
当院で問診や検査をした結果、Iさんのお体の問題について分かりました。
Iさんは首を始めとした骨格のバランスが崩れており、自律神経が乱れてしまっていました。
また食生活についても改善する必要がありました。
当院で骨格のバランスを整え、自律神経を安定させて内臓を元気にする治療を行います。
また、Iさんには、食事の改善についてお伝えしました。
特に問題となっていた点は、甘いものを食べることが多かったことです。
Iさんも、甘いお菓子が腸内環境に良くないことは理解されていました。
「悪いのは分かってるけど、体が甘いものを欲して、自分の意思でガマンできなかったんです」
甘いものを食べたい欲求に襲われ、衝動的に口にしてしまっていたと言います。
これはIさんに限らず、お腹の状態が悪いときほど、甘いものを欲しやすくなる方が多くいます。
当院ではIさんに、甘いお菓子が欲しくなった際には、できるだけ自然な甘さの果物を食べてもらう、置き換えをしていただくようにお伝えしました。
治療を続けていくにつれて、Iさんはお体の状態が改善していきました。
「今までだったら、ほとんど確実に途中で体調を崩して倒れてたと思います」
非常に忙しい時期だったのにも関わらず、体調を崩すことなく、良い状態で結婚式を迎えることができました。
腸内細菌が脳に甘いものを取るように命じる?
過敏性腸症候群でお悩みの方は、食事に気を付けていることが多いです。
お肉や甘いもの、インスタント食品に気を付け、野菜、ヨーグルト(発酵食品)を取ろうとしている方が多くいます。
そんな普段は食事に気を付けている方でも、急に強い欲求に襲われて、甘いものをつい食べてしまうと悩んでしまうケースが少なくありません。
そして「どうしてガマンできなかったのか。自分は意志が弱い人間だ」と責めてしまいます。
ですが、これは意志だけの問題なのでしょうか?
実は腸内環境が悪い人ほど、砂糖や脂肪分といった、腸にあまり良くないものを欲しやすくなります。*1
いわゆる悪玉菌と呼ばれる腸内細菌は、砂糖や脂肪分を栄養としています。
腸と脳は相互に影響を与え合っていて、脳腸相関と呼ばれる仕組みがあります。
腸内環境が悪いと、腸が脳に対して「甘いものや脂肪分が多い物を今すぐ摂る必要がある」と求めだし、欲求の抑えが利かなくなってしまいます。
意志の問題だけではないのです。
では、激しい欲求を感じたときにはどのように対処すれば良いのでしょうか?
意志の力でひたすらガマンする方法は、精神的に疲れて、あまり長続きしません。
ガマンし続けた結果、それがストレスにも繋がることもあります。
当院では、そういう患者さんに対しては、砂糖や脂に対しての対策を紹介しています。
・甘いものが食べたくなった時には、お菓子ではなく果物で甘味を感じる
・脂ものやお肉を欲した時は、先に野菜を食べる
欲求が落ち着くだけでなく、腸内環境の改善にも繋がります。
自分を責めることがなくなるので、ストレス対策にもなります。
シンプルな方法なので一度試してみてください。
当院での過敏性腸症候群の治療を知りたい方は、コチラをご覧ください。
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